経済産業省より「新ZEH」基準案が公表されました。
つか新ZEHってアンタ 唐突に安易なネームw
ポイントとしては
①断熱基準:等級5から等級6に変更
②再エネ除く省エネ率の引き上げ:20%から35%に変更
③太陽光パネル・HEMS・蓄電池等の必須要件化
今回案は2040年に向けた「第7次エネルギー基本計画」と
「GX2040ビジョン」を背景に動いている様です。
そして 何度も言っている通り現行のZEH基準は
基準であって基準にならないザルなので
指針の方向転換としては良い舵だと思うのですが・・
なんか変な利権が働いているのか③要件が気になります。
純粋に建物の性能をボトムアップするのなら良いのですが
今更HEMS推しもちょっとアレとは言えw
蓄電池は時期尚早かと。
~~~ちょっと考えてみましょうか。
まず太陽光パネル設置が大前提ですが
そこへの積雪や悪天候等の悪条件を無視しまして
この地域と言えば の 中部電力で300Kwhを超える電気料金は28.62円/kwh。
もれなく付いてくる再エネ賦課金を足すと32.6円/kwh
このバカ高い 32.6円/kwhが中電から電気を買う単価。
片や蓄電池からの電気を使う場合はロス分1割見たとして
FIT価格が15円/kwhなので 16.6円/kwh。
32.6円マイナス16.6円=16円が双方の差額。
(実際は2割あるとされる放電ロスですが)
蓄電池が1日5kwh充電出来たとして
16円 × 5 kWh × 30 = 2,400円/月
(実際使えるのは定格容量の8割程度なので4Kwh程度ですが)
年間にすると28,800円の差額で
蓄電池の寿命10年とすると 10年で288,000円のお得。
おお!家族旅行いけるやん^^
しかーしっ
その恩恵を受けるための5kwhの蓄電池は
工事費込みで80~120万円します。
80万円として10年で51.2万円のマイナス。
仮に20年使えたとしても・・うーん。
単純に 5kwhの蓄電池は10年で考えると28万以下
20年で考えても56万円以下で無いと
全く経済的では無いと言えます。
これ放電ロスを最小限・蓄電量を最大で計算してるので
実際はもう少しマイナス側に働くかなと。
仮に蓄電容量が減らないと希望たっぷりに見ても
途中で寿命来たら悪戯にお金捨てた事になるのでは。
もちろん 今後の電気代が今のままでは無く
上昇傾向なのは間違いないので 自衛策としては良いですし
災害対策としても確かに安心材料ではありますが
今現在では やはり時期尚早かなと。
トヨタの全個体電池が世に出てからの話かな。
まぁあくまで 今現在の個人的意見ですけど。
もちろん蓄電池設けたい方には協力致しますよ^^
とりま まずはちゃんと断熱しましょうね。
あったかくて涼しい家で 快適かつ健康的に暮らしましょ^^
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。