美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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木製ベランダについて書いたら

https://housingeyes.bijual.com/Date/20230512/

木製って腐りません?とのご質問を頂きました。

 

ヒトコトで言うと「条件付きながら腐りません

 

ヒトコト過ぎるかw

 

イメージして頂くとお寺さんとか神社の境内

外なのに木なのに何十年もそのままだと思います。

 

まず木材が腐るとは 木材を形成するセルロース等の成分が

腐朽菌(ふきゅうきん)によって分解される事を指します。

 

ただ 腐朽菌は生物なので 水と空気がなければ死んでしまいます。

 

木材に含まれる水分は 細胞間などに水滴として存在する「自由水」と

細胞壁の繊維などと化学的に結合した「結合水」とに分けられますが

腐朽菌が生命維持のために利用できるのは自由水だけです。

 

木材に水分を供給し続けると 細胞壁の繊維が結合水を受け入れる

限界に到達し 細胞間(細胞腔)に自由水として流れ出します。

 

細胞壁が結合水で満たされている状態を繊維飽和点と呼び

その際の含水率は約28パーセントです。

 

水分が供給されなければ含水率が繊維飽和点を下回りますので

腐朽菌は生きていけないと言う訳です。

 

朽菌による腐朽活動は 木材が繊維飽和点を上回る含水率となる状態

要するに 自由水が存在して菌が水分として摂取できる状態が

およそ16週間以上続いて ようやく生まれる事が分かっています。

 

16週間だと112日。

 

112日常に濡れていて初めて腐朽活動が始まる訳です。

 

実際 雨漏りなんかで濡れたとしても

乾いてしまえば全く問題無いと言えます。

 

だから「濡れたら乾かす」と言う基本で

冒頭の神社仏閣の境内が腐らない説明になると思います。

 

なので

 

住宅周りの木材リスクは降雨や雨漏れで無く

結露の方が大きいのです。

 

112日・・地味に結露を繰り返していると・・。

 

窓周りとか内壁周り・・私が断熱気密や通気に拘るのは

木材の腐食防止の意味もあるのです。

 

そんなこんなで 木製バルコニーは

「雨に当たり難く 乾きやすい」構造にする事で

腐らないと言えるのです^^

 

安心してください。

 



乾きますよww

 

アディ押忍。





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