今年元旦からの能登や台湾・愛媛の地震を受け
最近は「制震装置」のご質問を良く受ける様になりました。
最近だとNewsなんかでも取り上げられるので
感心が高くなっているのかも知れませんね。
そこで本日は制震装置について。
制震とは地震エネルギーを吸収して
建物の揺れを小さくする装置の事。
こんなシミュレーションを見た事あるかと思います。
右が制震装置×4ヶ所 左が制震無し(双方耐震等級1)
赤い壁が損傷していると言う事なので
やっぱ制震スゴイと感じると思うのですが(謎
そもそも躯体性能が「耐震等級1」と言うのがミソです。
そう 制震装置とは
制震とは地震エネルギーを吸収して
建物の揺れを小さくする装置の事。
許容応力度計算には「層間変形角」と言う基準がありますが
例えば地震時に1階の変形を2~3㎝未満に抑えられれば
繰り返し地震を受けても耐震性能は低下しないとされます。
その為の計算で 木造の場合は1/120と言う基準があります、
1・2階の寸法が3000mmだったら25mm未満。
1/200で計算したら15mm以上変形しない事が前提に。
となると制震装置効く?って話になりますよね。
ちなみに耐震等級1だと そんな計算すら無く
何センチ変形するかも分かりません(汗
最初の画像見てみましょう。
耐震等級1だから揺れる訳で(以下だったら更に)
揺れて初めて制震装置が効く訳です。
逆に数センチしか変形しない建物には
制震装置つけてもあまり意味が無いと言う事に(汗
コストを考えると まず建物は固く作る。
なので耐震等級1+制震装置では無く
その予算で 耐震等級を2や3に上げる事が先決。
ただ あの制震装置の実験映像見ると安心感強いですよね。
で
すごく気になって勉強させて頂いている「構造塾」に
「積雪乗せた(1.2m)耐震等級2+制震装置」と
「積雪乗せた(1.2m)耐震等級3」では
どちらか良いかとと聞いてみましたところ・・・
即答でw
「積雪乗せた耐震等級2はかなり余力ありますが
その2択なら まず耐震等級3!
予算都合付けは制震を考えても良いでしょう」との事。
やはりそうか なぜ日和ったオレ(笑
制震装置は繰り返しの押匹の面積が大きい程
制震効果が高いけど 現状ほぼデータは非公開(汗
結論として
まず固くて軽い建物を作る
ただし効くかどうかは未知数w
そんな感じが現状の答えと言えそうです。
制震装置 一度検討した事あるんだけど
・・高いのよねぇ(笑
いえ 制震装置はダメと言ってる訳では無いですよ。
優先順位のお話です^^
制震装置つけて地震に強いです!ってセールス見たら
すこし立ち止まって俯瞰する事も良いかもしれません。
アディ押忍。
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