28日に起こった熊本地震、2日経ってようやく被害の全貌が見えてきました。
心を痛めている方も多い事でしょう。
ただ10年前の事もあり、現地の方も準備があった様で社会的パニックは小さい様に感じます。
やはり事前準備大切です。
と言いつつ実は私、当日鹿児島にいまして(汗
会堂みたいところで数十人一斉にコレ鳴ると、さすがにビビります(滝汗
平屋の建物に居たのですが、木造建物は目で見て分かる位揺れて、地面も波打っている感じで見えました。
当初は震度5強とか言われましたが、詳細図見ると震度4だった様です。
あれで震度4か・・と。
で、当日は熊本まで移動してそっちで宿泊しようとしていたのですが
新幹線も動かず、道路も閉鎖しているとの事で、ホテルにその旨連絡したら「来られても断続的に停電とか、水道もいつ止まるか分からないし、エレベーターも動きませんので‥」と、キャンセルを勧められました(そりゃそうです)
そんなこんなで今後の二次被害も心配ではあります。
て訳で鹿児島駅近くで新しそうなホテル探して(ネットが脆弱だったので歩いて直接)駅から離れたトコに一部屋見つけたので、路上生活しなくても良くなりました。有難うアパホテルw
次の日は新幹線通るだろうと思たんだけど、やっぱり無理で、スマホで飛行機検索するも比較サイトは路線無し(汗)ANA直接見たら席あったので速攻予約して、そのまま新幹線チケットの払い戻しに。
8時前だったけど、そこそこ並んでて40~50分は掛かりましたか。
私終わった頃には行列は3倍ほどに伸びてましたよ。
リムジンバスで空港行って発券。
Eチケットなのですぐ発券出来ましたが、販売カウンターには長蛇の列。
スマホありがたいっす。
ほどなくセントレアまで帰って来れましたが、行きは岐阜羽島から新幹線だったので、そこまで車取りに行かなくてはなりません(笑
なんだかんだ夕方までには高山帰ってこれましたが、現地はこれからが大変です。
出来る事と言えば募金位ですが、心折れない様頑張って頂きたいと切に願います。
2日経って、福岡側は遅延ながらも動き出したようですね。
しかし緊急地震速報、あれは聞きたくないモノです。
備えあれば憂いなし、水の備蓄など見直しておきましょう。
アディ押忍。
地震などの横揺れに対し、建物は2階の床面(水平構面)を通じて壁へ力を逃がします。
床に穴が開いていると、この力が壁へスムーズに伝わらなくなる事は容易に想像できるでしょう。
床の穴をイメージすると「吹き抜け」が思い浮かぶと思いますが、階段は構造上では穴となります。
正しい構造計画はラフの時から押さえるべきで、後から力技で成立させようとすると「目に見えない余計な断面計画」が生まれます。
経済的な構造とは真逆と言えるでしょう。
さて、その階段。
こんな感じに棟上げすぐに下地階段を組んでおいて、階段材は「化粧」として扱うと建築途中の上下移動に無理がありません。
イコール経費節減に。
アメリカでは当たり前なのですが、さすが合理的至上主義の国^^
輸入住宅やってると普通の事なんですけどね。
アディ押忍。
耐震基準は、1950年の建築基準法の施行により制定されています。
とは言え耐震基準は、大きな地震が発生するたびに見直され現行の耐震基準へと変化しています。
1978年の宮城県沖地震の被害を受け、1981年に大幅に改正されたのは大きな節目と言えます。
1981年5月31日までの耐震基準を「旧耐震基準」、1981年6月1日以降の耐震基準は「新耐震性基準」と呼び区別しています。
■旧耐震基準:震度5程度の中規模な地震で倒壊・崩壊しない
■新耐震基準:震度5程度の中規模な地震で軽微なひび割れにとどまり、震度6強程度の大地震で倒壊・崩壊しない
その後 耐震基準は2000年に大きく改正され、「現行耐震基準」や「2000年基準」と呼ばれ区別されています。
耐震基準にはランクがあって、新耐震と言っても45年も前の基準なんですね。
と言う事を踏まえ
なんか最近ヴィンテージマンションなんてワードが生まれた様ですが
東京近郊はもうサラリーマンが住める価格帯では無いので、古いマンションをリノベして・・ってカテゴリーの様です。
まぁ聞こえは良いですが・・1980年竣工って事は旧耐震基準な訳で。
木造ならいざ知らず、コンクリート造の耐震なんてやっている様には見えません。
安いからと言いつつ、30年以上のローンを組んで「震度5程度の中規模な地震で倒壊しない」程度ではちょっと困ります。
しかも「倒壊しない」と「住み続けられる」は全くの別物。
これ、マンションの話ですが、良く聞く木造の「古民家再生」にも同様の事が言えます。
耐震性能が大昔のまま、見た目だけカッコ良くしてもそれって本末転倒かと。
如何ですか。
耐震と断熱とデザインはセットで考えたいモノです。
「安物買いの銭失い」なんて言葉もありますが、よーく考えよーお金は大事だよー。
自分の求めるラインを引く、とっても大切な事かと思いますが、実際素人だと何処まで必要か分かりませんよね。
もちろん資金に際限無しなんて事もあり得ません。
その辺の優先順位は、価格と性能を俯瞰できるプロに聞くのが一番早くて正解かと。
アディ押忍。
わぁー 開放的な空間^^
って思いますか?
(加工しているのでググっても元画像出てきませんよw)
直下率的に こーゆーのが無駄な設計と言えます。
無理やり構造計算すれば成立しますが 単純に上階の区画の四隅には大きく荷重が掛かります。
こんな感じ。
成立させる為には窓上の横材を大きくすれば良いのです。
でも不安定な事は見てとれますよね。
横材(黄色)にはこんな反力が掛かるだけでなく
その下の基礎(青色)には逆の反力が掛かります。
それだけで無く、大きくなった梁を押さえる為の水平構面も大きくなり・・ほら、コストに直結する事は避けられないでしょ。
その前に
窓が揃ってない家って・・単純にカッコ悪いのよw
カッコ悪いわ構造的に弱いわコストは掛かるわww ご利用は計画的に。
コチラのパーゴラ柱にあるナナメ材
「頬杖」って言いますが、赤線方向の揺れに対抗する様取りつけます。
筋交と同じ目的とは言え、筋交の様に強くは作用しませんので過信は禁物^^
そしてこのパーゴラの揺れに対抗する様に取り付けられた「火打ち」は・・
これ全く効きませんww
一応垂木は煽り金物で留まっていて、何気にナナメ材と垂木はコーチボルトで留まっています。
しかし、これ全くと言うほど意味がない施工となりますw
緊結の結束力より、揺れのチカラの方が大きいでしょう。
まぁ建物に留まっているパーゴラなので、風や地震でも結束を解くほどのチカラは掛かりませんので大丈夫っちゃ大丈夫ですがw
しっかしこれ作る時、誰かチェックしなかったんだろうか(謎
デザインや部材には必ず意味があります。
意味のあるデザインを心がけましょう(笑
某SNSにて大工さんらしき人が挙げてた画像に時が止まる。
16帖だかの増築らしいんだけど・・ちょ待てよ。
まず、梁飛びすぎ、梁の下に柱無い、梁が登りになってて水平構面無し。
むちゃくちゃな計画だな(-_-;
で
大工さん曰く、心配だったので補強しといた(ドヤ)と。
補強って・・
もしかしてLVLらしき梁の下に設けた角材の事??
これ、現場で足しても全く補強になりません(汗
もし300mmの高さが欲しくて、仮に240mmしかない場合、60mm足せば良いと言う話では無く、足すなら300mmの梁を下端に設置しないと構造的には意味が無く。
※上下の木材を確実に緊結出来れば可能だけど、現場では無理。
頑張って意味のない事をやってる事になってますよ・・。
しかもそれ自分でドヤって貰っても(涙
ちなみにLVLとは単板積層材の事で、薄い木材(単板)を積層・接着した高性能な木材の事。
大工さんとか結構嫌う人多いけど、収縮・反り・割れが少なく、高耐久で強度ばらつきが無く「構造計算に乗る」と言う長所があります。
とりあえず、知識は正義。
そう思いたい。
木製フレンチドア越しのカバードデッキ(屋根のあるデッキ)
ここはもう第二のリビング。
「中間領域」とか「たまり」とか表現していますが、この半外空間が食堂になったり、ヌックになったり、読書スペースになったり。
周辺環境によってはカーテンの無い暮らしだって可能。
ただ、なんかこの画像違和感が・・
この丸印部分。
横架材が切れて見えますね。
これね
「二次梁」と言って、梁を梁で受けると言う構造。
この屋根は↓の様な寄棟になっているので、空間の真ん中に「棟木」が存在して、それを支える束(柱)が必要で。それ支えるための梁が空間の真ん中に来ています。
本来、梁の両端には柱が必要です。
ただ、それやっちゃうとせっかくの「抜け」の真ん中に柱が建っちゃうので、意匠的に避けている訳です。
でもね
コレ、上に乗っけるの屋根だけだから良いけれど、基本2階建て以上の最下階では、やるべきでは無いと言う事は覚えておきましょう。
こんな構造になるのは平面に無理があるからなのです。
(これは下屋で最初からこのつもりだったのでw)
そんなこんなで「意匠と構造」はセットで考るべし!と言うお話でした。
「たまり」空間 よさげでしょ^^
2020年頃から業界を震撼させた資材費高騰、ウッドショックなんて言葉まで出来たのでご存じの方も多いかと。
ウッドショックに関しては、アイズ的には以前より地元材のパイプがあったので特に問題無かったですが、合板関連は地元には存在しなかったのでキツカッタのも確か。
そんな木材高騰、いつ頃戻りますか?なんてお話を頂く事も多いですが、肌感覚として「以前の価格には戻りません・・」米国での住宅需要の高止まりに加え、 ロシア・ウクライナ情勢による物流の停滞、 さらに円安の長期化などもその要因かと。
そこで良く言うのが「経済的な架構」です。
木材が高いなら、使う量を減らすか、効率よく使うしかない←端的な答えかと。
ではその経済的な架構とは何かですが、大きくは3点。
構造をシンプルにする(直下率の向上)
建物の凸凹を減らし、1階と2階の壁の位置を揃える(直下率を上げる)。
これは耐震性を高めるだけでなく、余計な梁や柱を減らし、 構造材のトータルコストを大幅に削減します。
木材の「定尺」を意識した設計
木材には3m、4mといった規格(定尺)があります。
設計段階でこのモジュールを無視した寸法にしてしまうと、 大量の端材(カットロス)が発生し、その分もコストに含まれます。
面積の小さい部材(羽柄材)の活用
特注はもちろん大きな断面の梁は単価が跳ね上がります。
構造計算によって安全性を担保しつつ、 入手しやすく安価な一般流通材を組み合わせる事で、無理・無駄が無くなります。
あと構造は木材だけで無く、基礎コストにも直結します。
こちら勉強させてもらっている「構造塾」の構造ルールの一つ。
基本的に無理なスパンを飛ばさない。
あと架構は木材だけでなく基礎にも大きく関与します。
「ベタ基礎」なんて言いますが、画一的な基礎なんて存在せず、大きなスパンになるほど無理が生じて「鉄筋量やコンクリート量が増えます」
こちら日経クロステックに「経済的な基礎」として載っていましたが、ちょっと無理した平面だとスラブ短辺距離が3.6m以下でもスラブにダブル背筋が必要になります。
スラブと言うのはベタ基礎における「ベタ」部の事。
そこに赤線の様に鉄筋を組みますが、シングルとダブルでは(画像はダブル)鉄筋量もコンクリート量も倍違ってきます。
結構無茶な平面を見る事がありますが、コスト云々以前に構造が成立出来ない事も(汗
どんなのが不味いの?
ひとつの例として こちら間取り集に載ってた、最近はやりの横並びダイニングのおうち。
なんか良さそうな平面ですね。
が、あえて言えば基礎区画がちょっとキツイ。
あと丸印に柱が無いので木構造にも無理が来ます。
赤四角の基礎は鉄筋量多めのダブル配筋には間違いないですが、それでも無理やり耐震等級は上げられます。
木材も大きな強いモノが求められるでしょう。無理な平面計画は建物弱くなるだけでなく、コストも掛かる訳です。
そんなこんなの「経済的な架構」少しはイメージで来たでしょうか。
住宅デザインは構造と断熱、そして意匠は同時に考えなきゃですよ^^
アディ押忍
国土交通省の令和6年能登半島地震における建築物構造被害の原因分析を行う委員会は12月12日、第4回委員会を開き、最終とりまとめに向けて議論した。
木造建築物の被害については、日本建築学会が石川県輪島市、珠洲市、穴水町で実施した悉皆(しっかい)調査の結果から分析した。2000年以降に建築された住宅608棟のうち、398棟(65.5%)は無被害だったが4棟が倒壊、8棟が大破。軽微な被害なども含めると3割以上が被害を受けた。
画像は新建ハウジングより
これ見て耐震等級2で良いんだ!って実務者の人、ソレちょいと違うのよ。
調査した輪島市、珠洲市、穴水町は法定積雪量が1~1.5mの地域。
そう、ここ飛騨と同じか少し緩い位。
単純に言うと、雪が降らない地域の耐震等級3よりも、雪が多く降る地域の耐震等級2の方が耐力壁量が多く必要になる訳で。
まぁ積雪加味しない「壁量計算」なんて言うにも及ばずですがw
なので
雪が降らない地域は耐震等級3以上、雪が多く降る地域は積雪加味した耐震等級2以上なんてのがセーフティネットだと、この調査結果からも見て取れますね。
根拠、大切^^
え
ってなった建築現場。
今時アルミサッシ・・・そこでは無くw
某SNSに載ってた某有名メーカーさんの物件にて、たぶん2階の軒が深くて陰影出てカッコよくなるんだろうけど・・・2階セットバックしすぎ(汗
平面図にするとこんな感じ
丸部分に荷重掛かりすぎで、無積雪にしても無駄に大きい梁が必要になります。
地震時にも過大な力が掛かってサイアクそこで折れる事も。
いわゆるチカラ技の計算が必要(工務店レベルだと計算すらしてない事も・汗)で「経済的な架構」とは真逆に位置する事になります。
画像検索しても出てこなかったから使ったけど、お客様のお金なのだし見た目優先の無理な事は控えた方が良いかなと・・うん。
アディ押忍
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。