なんだかんだ今年は雪が少なくて助かりますが、まぁ2階と1階の屋根が繋がる位は普通にありまして・・更に1階の屋根と地面も繋がる位は(汗
ところで雪の重さって考えた事ありますか?
ちょっと驚く話でもしてみましょうか?
覚悟ありますか?
最近、家建てちゃった人は読まない方が良いですよ(謎
あのですね、木造軸組工法の建築基準法における「46条壁量計算」は積雪量を考慮してないんですよ。
ちなみに2×4(ツーバイフォー)には告示規定があり、積雪量によって必要壁量に乗ずる数値が異なります。
改めて言いますが、軸組造にはそんな規定ありませんw
壁量計算してるだけマシなレベルですが、品確法検討等々行わない場合は、それが現実です(困
ただ一応、自治体によっては努力義務があります(努力義務?)
例えば我が岐阜県~~~
◆建築基準法施行令第46条第4項における壁量の確認を行う場合
~~~適切に考慮しましょう(ドヤ)なんですww
そんなこんなの雪の重さ
本来、飛騨の辺だと30 N/cm/㎡(積雪量1cm毎に1㎡辺り30N)の重さで計算します。
忘れた頃に最初の画像
垂直積雪量で言うと 一度1.5m位積もった屋根なのですが、1回雨降って晴天の日もありまして、押しつぶされた分だけ背は低くなっています。
ただ 半分氷みたいな層もあって、普通に40 N/cm/㎡(重くなっている)にはなっているかと
画像がざっくり1m高として 20坪の屋根だったら、雪の重さだけで26.4トン!
ちなみに30 N/cm/㎡でも、1.5m積雪なら29.7トンなので、あながち無理な計算でも無く。
例えば、軽自動車のN-BOX(4WD)が、ざっくり1トンなので
↑N-BOXが26~29台屋根に乗ってる事になりますw
雪って結構重いでしょ(汗
参考までにハウジングアイズの本拠地である飛騨は、建築基準法施行令第86条だと積雪量1.2~2.6mの地域です。
どっかり雪が乗った状態で地震が来たら・・
多雪地域は特に、積雪荷重は考慮しないとヤバいですよね。
え?4号建物は壁量計算なんて要らない?
あ、そうですか(遠い目
アディ押忍。
今はもう完成してるけど、毎日のお散歩コース途中に建築されていたおうち。
妙なトリミングとベタは場所が分からない様に^^
とっても気になったのが筋交いで・・ちちんぷいぷいw
間柱や筋交いが透けてみますね。
断熱終わって外壁出来るまで変わらなかったので、今もこのままかと思いますが。
上図に線入れるとこんな感じ(黄色が柱と横架材・赤が筋交い)
はい。数が少ない以前に、全部同じ方向です。
この場合、赤方向からの力には強いですが、青方向からの外力には無力。
実は両タスキ(×型)に入っているのかと、近くで見たのですがやはり片筋交いでして・・
これ、本数以前に どー考えてもオカシイので推察すると・・
たぶん、図面は↓青方向の筋交いになっていたのではと。
大工が方向に気付かず、監督も気付かず、設計者は・・営業さん?(汗
実はコレ、ありがちなミスです(あってはイケないのですが)
↓こちら以前、建て替えさせて頂いたおうちの解体前
http://eyescode.bijual.com/Date/20170205/
「現場監理は大切」と言うお話でした。
てか、本当にあった怖い話やん
また「ベタ基礎だから安心です」ってセールスを聞いたので、定期的な苦言(笑
家を建てる時は基礎から上に向かって作り出しますが、構造を考える時は雪や風など、外部荷重を設定した後で、屋根から下に向かって計画していきます。
荷重は雪に始まり、自重も含めて上から下に下りていきますからね。
その重さも 最後は地面の反発力で停止する訳です。
なので地面が緩いと建物が傾いたりする訳ですが、地面に荷重を伝達する基礎が、どの建物も均一的な設計で良いのか?と言う話です。
例えば 同じサイズと仮定したこんな2棟を比べてみまして
A棟が「直下率」の良い建物ってのは分かりますね。
雪や屋根・梁・床の荷重が無理なく基礎に伝わっていきます。
普通はこんなに綺麗に荷重が落ちる事は無いですが(笑)均一に力が伝われば、基礎だけでなく地盤の負担も減る事に成ります。
そして見るからにバランス悪そうなB棟。
赤矢印が荷重の流れです。
①部分の基礎が、②部分の基礎より負担が大きい事がイメージできるかと思います。
もちろん木造部分にも余計な負担は掛かりますが、例えば基礎の水平部分の「ベタ基礎」 ①~②間の水平と②~③間(オレンジ丸部分)の負担が異なる事は、容易に想像できますよね。
例えば バランス関係無くとも②~③間の距離が4mを超える様な場合は特に、建築基準法上の鉄筋規定程度では「ほぼほぼアウト」になります。
アウトって事は基準法違反以前に、健全な建物では無いって事ですよ・・地盤への負担も怪しいモノですが、そんな場合は「ベタ基礎」では無く「フーチング基礎」の方が、安全側に傾く事も確かです。
そんなこんなの「ベタ基礎だから強いんです」
そのセールスに実は何の根拠も無いんですね。
もし そんなセールスを聞いたら「何故強いんですか?」って質問で、一気に形勢逆転出来るかと(笑
気を付けよう無知な画像のSNSアップ(謎笑
アディ押忍。
「直下率」忘れたころに何度でもポストしますね(笑
こちら自然素材を謳う「一級建築士事務所」さんが公式に公開されているプラン(利害関係はありませんが、もちろん画像検索しても出てきませんよ・笑)
訂正に訂正を重た完成間近の二世帯プランだそうです。
ここでは間取り云々には触りません。
こちらのプランに 二階の外壁線を赤で入れて見ました。
分かりますよね。
2階の壁ラインの下に あるだろう柱位置に印を入れてみましたよ。
ほほぅ 一階外壁部を除くと、たぶん5本のみ・・ごほん。
イメージして見てください。
ほとんどの上階荷重は鉛直の柱では無く 水平の横架材にかかる訳です。
ビニールのストローを縦に立てたら潰れにくいですが、横にしたら簡単に潰れる事は 容易に想像つきますよね。
もし仮に「耐震等級2」くらい取れる計算が成り立ったとしても
(壁量計算なら成り立たせる事は出来そうです)
これでは地震には全くの無力です。
実際 熊本地震でも同様の事故がありました。
柱以前に「壁の直下率」意識すべきだと考えます。
外から見る柱の直下率はこちら
http://eyescode.bijual.com/Date/20191030/ 【アイズブログ】
↑ 下の方に簡単な絵載せてますよ^^
極太ティンバーでタワー作成
ツーバイだと普通に組むのですが、軸組だと かなーり難しく(笑
でも仕上がると頑張った甲斐があると言うモノ^^
東側が開けた丘の上のおうち
爽やかMAXなダイニングでしょ^^
あ、窓は米国の樹脂製トリプルガラスざます。
台風対策のひとつに屋根の緊結があります。
↓ こちら 2010年の一言ですが ここに転載しますね
ツーバイフォー工法で使われる屋根垂木やトラスと上枠・頭つなぎの緊結金物で、弊社では軸組工法にも全棟採用しているので目にしてる方も多いでしょう。
目的は名前の通り 強い風(ハリケーン)から屋根の浮き上げを守る為で 設置箇所はこんなトコロ。画像は「カバードポーチ」部分ね。
ちなみに 矢印①はジョイスト受け金物「JH206」で 矢印②は床組隅部に使う帯金物「S-90」。
そこで問題です。
これら金物には最初から釘穴が開いていますが 釘は何本打てば良いでしょう?
1.垂木と横架材部 1箇所づつ。
2.偶数開いている場合は 一個飛ばしで奇数本
3.とりあえず全部
さぁ アタックチャーンス。
・
・
・
・
答えは「3」の全部打つです。
金物の保有耐力は 金物の「引っ張り強度」と「釘打ち本数」そして取り付ける「木材の樹種」によって決まります。
これら金物は元々 北米ツーバイの考え方からの相互認証ですが 使う金物はJIS認定の溶融亜鉛メッキ鋼板で もちろん使用する釘も溶融メッキの金物用釘となります。
前出の「ハリケーンタイ」に ZN釘を4本打つ事によって 躯体がS.P.Fの場合 1個辺り 2.71kNの力を保有します。
ちなみに人家に被害が出るとされる 風速70mの時に金物1個辺りに掛かる力は 1.67kNとされていますので 相当に余裕があると言えますね。
この他ハリケーンタイには 4.31kN / 個の強度(短期許容応力度)耐力のモノもありますが その辺りは地域性やプラン また仕様規定や構造計算によっても異なります。
平金物にも色々種類があって 仕様箇所や設置方法が定められている訳です。
ついでなので こちらは出隅部の結合(S90)と 上下階の結合SW-67(8.12kN)×2枚の図。
縦に設置してある帯金物(SW-67)は ZN65の釘26本で緊結して初めて保有耐力を有します。
あと ↓ こちらは横架材に支持点が無い場合の補強金物。
画像はベイマツとの緊結なので 3.5kN / 枚の短期許容応力となりますが上記の耐力は2枚で一組として想定するので 1枚だけでって言う使用はしません。
もちろん 掛かる応力や荷重により金物の種類は幾多に渡りますが 一番大切なのは しっかりとした釘種類と正しいプレートを使うと言う 基本中の基本なのかも知れませんね。
意外と知られていない部分なので サラッとですがご紹介^^
4号建築物(4号建物)とは建築基準法第6条による分類。例えば、木造2階建てで延べ面積が500m²以下のものは4号建築物と呼ばれる。
その「建築確認申請審査の簡略化」とは構造の安定。
審査が簡略化されるだけで「構造の安全性をチェックしなくても良い」ということではありません。
以上を大前提としてTwitterで見つけたコチラ
(画像検索出来ない様、不自然にトリミングしていますw)
結構なパワービルダーさんみたいですが「4号建物は構造計算が必要無く、その費用や構造補強にお金掛かります」との事。
まず
特例と言えども審査の簡略のみで、最低でも建築基準法施行令40~49条による仕様規定クリアは義務です。
◆壁量の確保(壁量計算)
◆壁量バランス(4分割法)
◆柱頭柱脚金物のチェック等(N値計算法)
その上での構造補強は無駄な費用では無く、最低限必要なコスト・・と言いますか、建築基準法そのモノをクリアできない危険性すらありまして(汗
悪意があるとは思いませんが、ちょっとね・・と^^
町で見かける「ベタ基礎」で、ちょいちょい頭抱える配筋を目にしますが、まあ、ね。
お後が Here we go
建て方の途中 2階床合板の施工
その後 2階の柱建て作業の前に・・
半透明の粘着シートを貼ります。
天候睨みつつ殆どが1日棟上げの弊社でも 屋根を仕舞うまでに降雨の心配は尽きません。
まぁ 特に雨に打たれても問題ない合板(特類)を採用していますが、それでも梁材なんかに雨垂れの跡等付くのは面白くないので、屋根を仕舞うまでの簡易防水です。
※屋根および窓施工が済んだら剥がします。
ツーバイフォー建築なんかでは結構ポピュラーですが、在来工法の現場では目にすることはありませんね。
「手間を掛ければ良い」なんて事はありませんが、「大切な手間」と言う事柄も確実に存在します。省コストの陰に見失ってはイケないでしょう。
吹き抜けと言えば このマーク部分は床になります。
http://eyescode.bijual.com/Date/20190718/ 【アイズブログ】
デザインと性能、そして施工精度。
お値段以上アイズ^^
基礎工事って地味ですが(笑
よく聞かれるのに「何故アイズさんとこの基礎は穴掘ってあるんですか」ってのがありますが、確かに「溝」みたいのが連続していますね。
こちら基礎断熱+床下暖房の場合に、床下の空気が循環し易い様、基礎の立ち上げを減らし、その減らした布基礎分(立ち上げ)の鉄筋を地中に作る為です。
こんな感じの鉄筋になる訳です。
場所によってはダブル配筋で「ビルかっ!」って位の場所も(笑
鉄筋検査の後、立ち上げ用の型枠を組みますが
ホールダウン金物等もコンクリート打設前にセットしますよ。
こちらの現場で19本w
「なんでアイズさんの現場はホールダウン多いんすか」って良く職人に言われますが、うちが多い訳では無く、まともに計算して基礎作ると、当たり前にいる本数なのですよ。
ベタ基礎だから強い?
いいぇ ちゃんと計算した基礎だから強いんです。
全然前世から僕わぁくらい意味が違ってきますから 可笑しなセールスには惑わされないで下さいね(笑
ちなみに 型枠と共に立ち上がっているのは「防蟻断熱材」
この辺から断熱に対する「数字と厚み」が効いてきます。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。