「即日設計」とは、与えられた敷地条件や顧客の要望を読み取って、即日でプランやプレゼンを完成させる訓練の事。
その後、道場の参加者や主催者によるダメダシや評価を受け、常に思考のアップデートを行いましょうと言う趣向です。
そんな即日設計、最近頂いたセットアップと私のアンサーを御紹介。
まずはこんな敷地。
第一種低層住居専用地域で北側斜線制限もあります。
数十件の宅地造成地との事で、最後まで売れ残っていた敷地との事。
敷地図がコチラ。
空撮がコレ。
いやん、めっさ面白そうな敷地ぢゃーあーりませんか。
実際の敷地写真がこちら。
よ・・良すぎるw
何故売れ残ったのかww
そこでもっかい敷地図。
光をイメージしやすい様に南を上にして考えてみます。
ちょうど北を背にすれば、隣地の視線も感じず、丁寧なパッシブデザインが組めそうと判断。
北側斜線を避ける様、切妻にすれば道路からのプロポーションも良いプロポーションに。
そうそう、そして施主様のご要望がこちら。
お二人住まいで、車が1台とバイクガレージがご希望。
なるほど。
遊び心のある家を♪いやん楽しそう^^
そこでザックリこの敷地のクセをゾーニングします。
最初の敷地概要で分かるように、この道路に接している家からは正面に見える感じなので(だから売れ残ったのだろうか)まずは玄関を隠したく、目隠しを道路側に作りたい所。
南側の家の影になる部分が駐車スペースなら、家への日射も関係なさそうだなと。前面道路は転回も出来るので問題無し。
北を背にして、がっつり日射が望めつつ隣地の視線も大丈夫そう。
ただ、ロケーションは良いけど、西日がキツイので、そっちは半外空間の屋根とかで、日射とロケーションの両取りできれば良いかな。
で、私のアンサーがこちら、一階平面と配置プラン(クリック可)
冬季と夏季の日射の取り入れ方もポイントです。
目隠しは小さなバイクガレージに任せて、その後ろに玄関を。
バイクガレージはこの住宅地の顔にも成り得るので、素材には気を付けて^^
車は1台との事でしたが、こんな配置なら来客用に縦列も可能。
B位置に半外空間として東屋を設置して、建物への日射は十分に取った上で、西側も望める空間を。
一応水回りも設けるけど、キッチンからも近いので東屋が「離れ」の役目も持ちます。
朝昼晩と良い食事スペースになるかと思います。なにしろロケーションが良い。
建物的には、納戸を通ってぐるっと回れる動線で、階段も椅子替わりに居場所に出来ます。
個人的にお風呂に窓は必要ない派なんだけど(笑)こんな敷地なら、窓開けてお風呂入るのも悪く無いかなって。
お風呂~洗濯~ウォークインと収納も楽々。
あと、外部にお庭道具やタイヤなど置いておける屋根下空間も玄関の隣に。
そして ↓ 二階平面と外観イメージ。
断面図で夏季と冬季の日射イメージが分かるかと思います。
切妻屋根が可愛らしく見えます。高さは斜線に併せて低く可愛く。
西陽はシャットアウトしましたが、空見ながら階段上れるよう、階段の正面には屋根上に出られる窓を。
屋根上にはお月見台を置いて午前中とか陽が落ちた時間など、デスクワークに疲れた時など良いボンヤリ空間になる事でしょう。
その窓には西日除けの可動格子が必須ね。開くと閉じるの折衷案だけど、どちらも正しく機能する様に。
ご要望のあったロフトはキッチン上に浮いた床を。壁で囲えば独立した空間になるけど、あえて床だけにするのも広がりが出て楽しいかも。
延べ床面積 58.77㎡(17.8坪)どう?必要十分では^^
構造的にもシンプルで低コスト。
窓の意味とか視線の抜け方とか、直接プレゼンさせて貰えればもっと詳しく・・いゃこれお客様用でなく訓練でしたww
ちなみに、このプランは道場で最優秀賞貰いましたよ^^
こんな感じで、土地や周辺環境見ての新築考察だけでなく、中古住宅の平面図からも校正考える事やってます。
余白・車・太陽・影・繋がり・抜け・風・構造・・
同じ敷地でも「見方」が変わると、平面は変わって暮らしが変わります。
見たいモノ、見たくないモノ、新築だけでなくリフォームにも「用と美の調和」は生まれます。
アイズ的設計作法 どうぞお気軽にお試しください。
こちら同じ8ブロックを並べただけで同じ床面積。
二階建てと平屋をイメージしてください。
平屋だと単純に基礎と屋根が2倍になります。
ただ、平屋にすると階段や2階の廊下が無くなるので、同じ部屋面積なら床面積を小さく作る事が出来ます。
なので金額が倍になるなんて事はありませんw
ただし
コートハウスなんて聞こえは良いけど、右下の様な最近流行りの窓が無い「デザイン平屋」だと話は別。
方位によっても異なりますが、一気にパッシブな平面計画が難しくなります。
それどころか
外皮面積(床・壁・天井の面積)が大きく異なります。
こちらだと2階建てと同じ床面積なのに、外皮面積は1.4倍!
外皮面積が増える=外気の影響を受けやすくなると言う事で、単純に同じUA値(断熱性能)なら、1.4倍!冷暖房費が掛かる訳です(怖
この辺がデザイン関係なくUA値だけを追う思考のリスクとなります。
実際イニシャルコストもそれくらい余計にかかりますが、住みだしてからの光熱費も余計に掛かると言う「ダレ得」案件に。
まぁ、カッコイー家を提供した(ふふん)と言うデザイナー位しか喜ばないでしょう。
お金あまってショウガナイならいざ知らず、そんな自己満な建物つくって住宅貧乏なんて目も当てられません。
あと
↓ これでイメージ出来ると思うけど
中庭で外からの視線が気になりません♡♡ は良いけど、冬季なんて自分の影で暗くなった庭しか見えないなんて、気持ちの良い暮らしとは対極にある気がします。
牢屋みたいな家に住みたければ別ですが。
そんなこんなで「カッコイー平屋」一考の余地ありかと。
お金あまってショーガナイなら話は別ですよw
それでも別な所にお金は使った方が良いとは思いますが^^
アディ押忍。
住宅デザインに流行りがあるって知ってますか。
住宅地見て「あぁ〇年前の住宅地だなぁ」って、建ってる家見渡せばだいたい分かります。
最近の流行りだと、軒が無くて窓が無くて真っ黒い家でしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a5dd8ff3667ceaf25a09830bd379ff9076038d0
WEBで紹介してあった実例。
まぁこれはその通りかな。
こっちも当てはまるっす。
↓ これ、地味にストレスになると思うし。
こちらご要望される方には、念押ししていますが(笑
キレイに保つモチベーションにします!って方もみえます。
素晴らしい^^
↓ これはどうかな。
小上がりが椅子替わりになれば、居場所にもなるし
これくらいルンバ君に頼らなくてもホウキで履きなさいw
大きな窓のデメリットはあります。
でもまぁデザインや性能でなんとかできる事も多いですがw
↓これは家づくりスタート時点から間違ってます。
等級5程度で吹き抜けや全館空調は止めておきましょう。
キホン中のキホンです。
スタート時と言えば・・
屋上バルコニーとか使ってる人見た事無いレベルでw
流行りを追わない事はもちろん、インスタの前に何百とおうちを見てきた「プロに聞く」事が近道かと思います。
それを見極めるのが難しいでしょうけど(汗
ビルダーを比べる場合は「同じ質問をして」その対応で見極める事も、正解への近道かみもしれません。
社風ってありますしね^^
アデイ押忍。
ご実家の和室、日当たりの良い場所にあるのに使ってないなぁ。なんて方みえませんか。
例えばこんな続きの和室。
うん、ありがち。
広縁まで付いて南向きのお庭にも繋がっているのに、正月くらいしか使ってない・・とか。
そんな和室にキッチン付けるとお庭が近くなりますぞ。
長押とか欄間とかそのまま使うのが構造的にも意匠的にもおススメ。
ノスタルジーっぽくて逆に新しいかと。
木部をペイントでは無く、濃い色で塗って上げると・・
これはこれでシックですな。
ご実家リモデル、如何ですか。
断熱&耐震も絡めてやると、ずっと安心かと。
そうそう、窓リノベ補助金まだ受付中ですよ。
アディ押忍。
本日はリモデル「ボツ案」の御紹介w
南側に育ったお庭が素敵だったのでキッチンからも望める様、そちらに向けて大きな開口と深い軒を。
窓椅子として設けたカウンターは文机にも椅子にもなります。
真ん中にある柱は取れなかった柱。
意匠的にも邪魔しないで逆に良い感じかと。
窓の外には軒下デッキ。
窓椅子がそのままデッキの椅子になります。
えーんでないかいw
住宅デザインには流行りがあります。
今カッコイーと思うデザインが10年後もカッコイーかどうかは置いといて(笑
最近の流行りはボックス型のラグジェアリーデザイン。
何がラグジェアリーかって・・まぁそんな曖昧なもんですよw
具体的にはL字型・コの字型の中庭を囲む設計で、高いプライバシー確保と採光が最大のメリットとされます。
内側へ開かれたプライベートな空間を作れますが、外壁面積の増加による建築費アップ、断熱性能の低下、構造的な複雑さによる耐震性確保が課題となるでしょう。
特に最近の物価高にて建築費アップは看過できないかと。
そんな、最近よく見かける「窓の少ない、箱型でグレーや黒のスタイリッシュな家」いわゆる「ラグジュアリーモダン」と呼ばれるデザインですが、そもそもそのコンセプトには「3つの大きな問題」が見え隠れ。
まず、問題となる「スタイリッシュな家」の特徴は以下
◆ボックスデザイン(箱型)
◆中庭のあるL字やコの字型
◆軒(のき)がないスッキリデザイン
◆色はグレーやブラック基調
その特徴からのリスクを3点。
◇軒(のき)ゼロによる「暑さと雨漏り」
軒がないデザインは、夏の日差しを遮ることができず室内が暑くなります。
さらに外壁に直接雨がかかるため、雨漏りリスクや外壁の劣化が早まります。
特に流行の「黒い外壁」は熱を吸収しやすいため、室内環境はさらに厳しくなるでしょう。
◇軒ゼロによる「湿気トラブル」
箱型に見せるためによく使われる「緩勾配屋根+三方パラペット(立ち上がり壁)」なんてのもあります。
この構造は「雨漏り対策」と「壁内・屋根裏の湿気排出」の両立が非常に難しいと言えます。
◇建物の影による「日射取得不足」
L字やコの字型の家は、自分自身の壁が影を作り、南側の窓に日が当たらない時間が長くなりがち。
冬の暖房費を抑えるには「日射熱」を取り入れることが重要ですが、その恩恵を受けられず、暖房費が高くつく家になってしまいます。
忘れがちなのが最近流行りの暗い色の内装は特に、昼間でも薄暗い家になりがちかと。
もちろん、正しい収まり設計とデザインで、リスクを最小限にすることは可能ですが、最低限「雨仕舞い」や「日射シミュレーション」は確認すべきでしょう。
え?建築士なら誰でもやってるって?それなら漏水事故なんて起こりませんよね(笑
見た目だけでは分からない「住んでからのリスク」は避けるに越したことはありません。あなたが思うカッコイーデザインは、冬の日当たりや雨漏り対策、担保できそうですか。
そんな視点も家づくりパートナーを選ぶ指針になるかと思いますよ。
アディ押忍。
とある賃貸住宅、外壁破損・・うーん。
木目柄の窯業サイディング12mm
もう生産してない・・(-_-;)
窯業サイディングの場合 そーゆーリスクがあります。
って訳で板金のみ新設にて、リペアで許してもらいました(苦笑
アディ押忍
間取りを考える際「回遊動線」は常に意識します。
行き止まりが無いって事はお掃除も楽^^
ただ・・行き過ぎもどうかと(笑
こちら間取りブックで販売可能な間取りとして公開されている平面。
でも、こちらの「売り」は回遊動線って事で、行き止まりの無い平面となっています。
てか
こんなに回る必要ある?(爆
脱衣からキッチンへの移動にパントリー挟んでいるのはポイント高いのですが、私だったらその動線は残しつつ、ファミクロは止めるかな。
例えばこんな感じ。
一本動線消すだけで、1.5畳分の収納が増え、建具を5本減らせます。
特に生活動線増えないと思いますが、確実な減額と収納力アップが約束されます。
どうですか。
コストカットは間取りからも可能です。
賢く使いやすく暮らせると良いですね。
その一本の線、必要なの?なんて考察も大切かなって思います。
そうそう、最近の流行りはこんなモンスターまで産んでいる様です。
部屋を通らずに洗濯物を干せる回遊動線・・なるほど(笑
アディ押忍
内で無く外でも無い空間
雨の匂い、そよぐ風を感じながらもなんとなく囲われた空間。
堀部さんの言う「半分戸外」の空間も同じ。
【アイズブログ:不安定な空間と情緒性】
https://housingeyes.bijual.com/Date/20240803/
例えば、こんなスペースも暮らしを広げますよ。
あえて屋根は光を通す素材として、夏季はスダレとかタープを屋根下に張るのも手。
暮らし楽しも^^
とある住宅地。
当たり前ですが、道に沿って家が並んでいますね。
中には日当たりが心配になる家もありますが^^
この中にアイズが一件建っています。
さぁ どれでしょう(笑
なんて、こちらです。
方位入れていますが、あえてナナメに建ってます。
ナナメに建つことで敷地に余白が産まれ、植栽や風、光のたまり場にも出来ます。
その他、お隣さんと窓の角度が違うので、視線も合いにくくなると言う利点も。
こちら黄色が冬至の頃の日射角度で、赤が夏至の頃の太陽角度。
家の隙間が出来るので、冬季の日射を受け取りやすくなっています。
この辺は土地を読む事から始めますが^^
って訳でこの家は南に向いて建っています。
ただ西日も結構な比率で入ってくるので、2階にはこんな装置を付けて
夏季は閉めておくと。
ルーバーなので、窓を開けておけば「風は通るけど日射は入らない」仕組みに。
まぁ昼間の風なんて熱いだけなので、窓は閉めておくことおススメしますがw
そんなこんなでナナメに建てる家。
意味なく振っている訳では無いですから(笑
「正しく敷地を読む」大切な視点だって思います。
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。