敷地を見て建物配置を考える時
まず最初に考えるのは周辺環境からの
「日射」と「視線の抜け」「風」なんだけど
それらを構成していく中で欠かせないのが
「車を何処に置くか」や「樹の影を何処に作るか」
田舎だとまだまだ車の存在は大きいですからね。
って訳で 車~樹~建物~庭を
ゾーニングしたプランの最終的なラフがこちら。
二方向道路なんだけど 北側に玄関を配し
玄関近くに2台分の駐車スペース。
南側は木塀で囲ったプライベートなお庭を。
建物見える様に控えてますが
お庭計画では もう少し家に近い所に樹を植えます。
で 玄関側が ↓ こちら。
やはり「カーポート」が欲しいとの事で
これで最初のラフに入れた 車の上に会った3連高窓の意味わかったでしょ。
そうです。カーポートの影にならない様に高窓配してたんですね。
玄関横の縦長の窓も カーポート建てれば西日除けにもなるし。
そう思うと 2階の袖壁の意味も見えるでしょ。
そそ いつもの西日嫌いで(西日除け)ww
で 完成するとこんな感じ。
おー プラン図みたい(をぃ
カーポートが 窓に干渉して無いのは予定通り。うんうん。
ちなみに 横線の外壁は「樹脂サイディング」です。
で ついでなので この西日除け格子が設いた屋根上デッキのご紹介^^
西側だけど抜けが良かったので「月見台」を。
格子開ければ 冬季は大切な西日取得も出来ますしね。
ドレーキップ窓なので 室内から格子戸操作が出来ます。
そんなこんなで
ひとつとして同じ敷地はありません。
正しい住宅性能と正しい読み込み。
車の配置も重要ですよってお話でした。
アディ押忍。
長期優良住宅を建てると
10年ごとに300~400万円の点検費用らしいすwww
この事例は極端すぎて呆れるけど
○○年保証!とか言う安心住宅セールスコピー・・
築10年で10年保証延長に200万円。
築20年で10年保証延長追加に400万円。
~なんて嘘のような本当の話は存在します(飛騨で)
もう少し顧客に寄り添った営業出来ないモノかと。
御契約に「おめでとう会」
地鎮祭に「感動の地鎮祭」
棟上げに・・・完成に・・引き渡しに・・
・・・そんなマニュアルセットが売ってあるんすよ。
何のために?
イベントに高揚して舞い上がってる時に
知り合い紹介してもらう為の有難いHow-Toですけど何か。
あ いぇ うがった見方しか出来ない人間でスイマセンw
黒い窓設けた真っ黒な四角い家
モダン?シンプル?な家が建ってたんだけど
ヒトコト 暑そうだなと。
事実 夏の暑さには「断熱」より「日射遮蔽」の方が効きます。
南面は長い軒で窓に陽影を作り
東や西は 出来るだけ窓を小さくしたり
スクリーンや格子・ヨシズなんかで影を作る。
年間を通じて「快適」に「低コストな冷暖房費」の恩恵を受けるには
正しい「断熱」と「太陽の日射を操作する」設計手法が欠かせません。
最近ではイマサラ感あって使わないですが
それが「パッシブデザイン」と言うカテゴリーになります。
「デザイン」と「快適」は両立すべき事柄なんですね。
「窓と建物デザイン」意識するだけで
目に入る建物の性能が分かるかもしれませんよ^^
アディ押忍。
エアコン冷房の勘違い
あの(笑)ダイキンが ↓ ここまで言い切ってますw
勘違い①「風量は弱にした方がいい」
勘違い②「室外機をカバーで覆う」
勘違い③「こまめに電源を切る」
勘違い④「風向きを下にして、人のいる場所を集中して冷やす」
https://onl.bz/gr52R9u YahooNEWS
もちろん普通に考えて
障子で囲まれた空間と適切な断熱空間
どちらがエアコンの効きが良いでしょう?
なんて話になりますがw
アイズの家だと40坪くらいまでの家なら
6帖用のエアコン1台で十分全館冷やせます。
やはり「高断熱」と「パッシブデザイン」は
夏にも大切な自己防衛と成りえるって事ですね。
お庭出て 多少暑くっても(いぁ多少ぢゃ無いな・・)
室内に避難すれば すぐ快適になるって環境あれば
お庭遊びも幅が広がるってもんです。
健康に快適に経済的に暮らしましょ^^
築15年越えノーメンテの窯業サイディング
出隅(角部)の画像がこちら(クリック可)
シーリング(防水)がヒビ割れしてますね。
これ目に見えて亀裂入ってますけど
寒暖差が激しい寒冷地だと 目に見えないだけで
5年経たないで シーリング切れている事もあります・・。
気を取り直し(笑
上の画像の何が問題か?
まずシーリングが切れる事で 外壁の内外に「水路」が出来ますね。
地球には重力があるので 水は上から下へと流れます。
ただ 日本には四季があり風が吹きます。
外壁を挟んで 通気層内部と外気に気圧差が生れ
風が吹く事でわざわざ「内部に水を引き込む」構図が生まれる訳です。
あと 窯業サイディングは表皮塗装が防水になっていて
それ以外は吸水しやすい構造となっています。
そうです。サイディングの繋ぎ目シールが切れると
サイディング端部から水を吸う事になる訳です。
あと
いくら通気工法で通気層の躯体側に防水紙があったとしても
出隅部(角部)は下地として幅広の木材が回っています。
丸印ね。
躯体では無いにしても 漏水が直接木材に触れる事に。
それは 下地が横胴縁でも出隅部は同じ事。
上の赤線が サイディングの繋ぎ目部分。
がっつり 木材部分すね。
そんなこんなで防水シールは切れない事が一番だと言えます。
え?寒冷地だと5年で切れる事例も多いと 上に書いてあったって?
あぁ なんかそんな事書きましたね(をぃ)
まぁ ここだけの話
そんな脆弱な防水に頼らなければイケない素材を使わなきゃ良いんですよw
作り手の本音と言えば 一番上の画像みたいな
窯業サイディングを採用すると 手離れが良いので楽なんです。
そう
建物がどーの デザインがどーの 以前に窯業サイディング使うと 発注側(自分)が楽なんですw
なんつか どっかで刺されそうなのでこの話はお開きに(笑
そんなこんなで
「なぜシーリングの亀裂は良くないのか」な お話でした。
本日は自戒の念も込めて悲しい話。
こちら木製引戸
築15年越えですが 取手を良く見るとハゲハゲ(涙
アルミメッキかと思えばプラスチックかいっ!(汗
とっても有名な木のドアメーカーですけどね・・。
いぇ 木のドアなんて書きましたが
これ「木の模様プリントが貼ってある」木モドキの製品。
ドアタイプは取手との相性も悪いらしく どれだけ治してもプラプラに(涙
受け側みると 木目ビニールが貼ってあるの良く判りますよね・・。
開閉に無理してる事が分かります・・。
当時 某メーカーとの仕事で 「どれだけでも安く」 とか「大きなメーカーだから貼り物でも大丈夫」なんてイメージで採用した時期があったのですが、やっぱり経年には勝てません。
もちろんメーカークレームも出したのですが、特に好転も無く。
このおうちだけでは無いので使い方って話でも無いかと。
ただ、こーゆーの使うと発注が楽な上に、現場入れても大工がちゃちゃっと組み立てるだけだから、正直作り手側とすると凄く楽・・。
いぇ 貼り物を全否定している訳ではありません。
ただ手間掛っても出来るだけ本物の素材を使おうかと思っています・・。
さて、頑張ってリカバーしよう。
東京大学 前真之准教授からの提言
有料記事なので引用は避けますがタイトルだけで伝わるかとw
「全館空調でZEH水準は大問題、G2以上の断熱が必要」【日経】
ほんとコレ。
いつも言ってる事ですが ZEHレベル(断熱等級4~5)位の断熱性能での「全館空調」とか「吹き抜け」は避けるべき。
エネルギーロスはもちろん、快適からは遠くなる。
お金使って不快なんてツマンナイすよね。
断熱性能とパッシブデザイン、そして空調計画は同列同時に考えるべし。
断熱性能とパッシブデザイン、そして空調計画は同列同時に考えるべし。
大切な事なので2回言いましたよw
こちらお読みの方には耳タコ(目タコ?)でしょうけどw
2025年に建築基準法が改正されますよ。
簡単に言うと「4号特例の廃止」が目玉でしょうか。
4号特例とは
延べ面積500平方メートル以下・2階建て以下などの条件を満たす木造住宅は建築確認の際の構造審査を省略する事が出来ると言う あくまで特例です。
まぁその辺に普通に建ってる木造住宅の事ですね。
ただ特例と言っても「構造審査を省略」するだけで「構造の安定を確認しなくても良い」~と言う条例では無いのです。
なので
たまにクエスチョン満載の新築住宅を目にする事がありますが 建築基準法すらクリアしていない建物を建てても 誰もチェックしてないと言う 世にも奇妙な闇が存在する訳です。
最低でも
・壁量計算
・四分割法
・N値計算
~はクリアしなきゃなのですが まぁパッと見 全く無理な建物が建てられていると(汗
そんな謎一杯の条例ですが
2025年以降 現行法で4号の条件に適合する木造2階建て以下・高さ13m以下・軒高9m以下・延床面積500平方メートル以下~の建築物は 2号または3号に区分され審査免除も無くなります。
ただ実際 ちゃんとクリアしてたら 何の心配も問題も手間すら無いんすけどね。あはははは^^
って訳で 今年おうちを考えてみえる方
その辺曖昧にしちゃうと数年後に既存不適格になるかも知れませんよ(怖
ちなみに構造の安定は
・基準法
・品質確保法(耐震等級1~3)
・許容応力度(耐震等級1~3)
~の3種類で確認が可能です。
その辺はまた追々としまして
どの方法で確認していますか?なんて質問で作り手の意思が分かりそうです。
25年なんてすぐそこの未来ですよ^^
ツーバイシックス・バルーン壁
そこにHGW140mmを充填
その後 室内側にベパーバリア(防湿層)施工
見にくいのでアップ(でもまだ防湿シート施工途中)
丁寧に防湿施工を行った後 下地ボードを貼りますが ↓ こんな感じに貼っていくと楽なんだけど これはダメーw
開口部周りを優先して 鍵型にカットして貼っていきます
こんなヒト手間が 窓周りのクラック防止に繋がります。
手間と言えど こんな感じで施工する事で ボード間の継ぎ目が減り 下地パテ等の施工が減ります。
ボードのロス分は十分以上にカバーした上で クラックも予防できる訳で 手間が増えると言う事には繋がりません^^
逆に言ってこれが通常であり 小さなパズルを組み合わせた様な下地は 構造的にも宜しくない←と言う結論に至りますw
そんなこんなで石膏ボードの貼り方ひとつ取っても その工務店や大工の意識が見えるって訳ですw
なんだかんだ 現場楽しい^^
見えない安心 お 値段以上アイズ(笑
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。