美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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 こちらのエントリをご覧になった方より(あざす)

https://housingeyes.bijual.com/Date/20210917/

「上端にフック筋が無い様ですが、あれって必要なんですか?」

とのご質問を頂きました(重ね重ねあざす・笑)

 

なかなかレアなツッコミ喜んでますよw

 

そもそも上端のフック筋とは ↓この部分の

(下図はフラット35工事仕様書より)

 

 

 

縦筋を180度折り返して横筋との密着度を上げ、抜けない様する事です。

 

 

 

その場合 黄色で書いた離隔距離(かぶり厚)の担保が重要になりますよ

そして こちらがリンク先の画像

 

 

 

確かにフック筋はありません。 

 

だがしかし

 

簡単に言うと 最初から構造計算にて

フック無しで計算してるので 何の問題も無いと言い切れます^^

 

この辺が「大丈夫」の根拠になりますね。


つか 上画像部分にフックつけたら基礎幅150mmで
「かぶり厚」取れない感モリモリですわね(笑

そっちの方が怖いす。

 

ただ

 

住宅の基礎でその様な応力が掛かる事は

ほぼ考えられないので不要っちゃ不要なのですが(笑

 

でもまぁ 根拠は必要ざますわね^^

 

ご質問有難うございました,,orz




こちらでは何度も出している「直下率」

 

柱や壁等、階下にどれだけ一致した鉛直部分があるか?ですが

例えば→ http://eyescode.bijual.com/Date/20191030/

 

ブロック(区画)としての直下率も大切です。

 

例えば こんな区画の家があったとしましょう(雑だなw)

 

 

 

右側ブロックが「南向き」で大きな開口を持ったLDKだと仮定し

左側ブロックが水回りとか階段とかのブロックとします。

 

特に「総2階」に拘る必要はありませんが

2階を乗せる場合 これ位の意識は必要

 

 

 

下のブロックの上に 同じブロックが乗ってる感じ分かりますか。

 

間違っても・・こんなのは避けるべきです。

 

 

 

色を違えた床が浮いた状態で(実際は浮いていませんがw)

不安定な事がイメージできると思います。

 

この上に屋根が乗って、雪が乗る訳です。

 

弱い以前に無駄な出費や、無駄なメンテが発生しそうですよね。

 

こーゆーのが経済的な設計思考とも言えます。

 

仕上がった新築現場見ても、なんとなく部屋割が見える家がありますが

その辺イメージしながら眺めてみて下さい。

 

折角の新築なのに わざわざ面倒に不経済に弱い家を建てる必要は無いですよね(笑

 

そんなこんなの構造可視化でした。

 

アディ押忍。




いつも言ってる事だけど

南面に大きな開口作って太陽光パネル載せたら

住宅は弱くなる一方な訳で 丁寧な構造検討は最重要課題。

 

最近ではアルミでは無く樹脂製窓になり

ペアガラスからトリプルガラスも増えてきているハズだし

窯業サイディングなんて以前は12mmだったのに

ここ数年前から15mmになって益々住宅は重くなっている今。

 

さっき届いた業界紙「新建ハウジング」に衝撃データが(クリック可)

 

 

 

ZEHレベル(太陽光搭載)の家を調べた所、重い屋根(瓦)の家に比べ

1.6倍重くなっていて 更に1.7倍地震力が大きくなっているとの事。

(社会資本整備審議会データより)

 

これね 構造まったく考えてない

ナンチャッテデザイン住宅とか本気でヤバいレベルですぞ。

 

構造はちゃんと正しい数字と計算を担保しましょう。

 

いつも言ってる事ですが

耐震や断熱はイメージで無く 根拠ある数字で比べるべきです。

 

家は大切な資産。

住宅ローンを負の遺産にしてはイケません。





アイズの人気パターンご紹介。

 

こちら某様邸 建物の南側

   

 

大きな開口がパッシブに太陽エネルギーを取り込みます。

ここまで開口設けても積雪乗せての耐震等級2をクリア。

 

で 何が人気パターンかと言えば2階真ん中の窓が特徴的。

 

変な所に窓が付いている感じですが これの断面がこちら。


   

 

リビング吹き抜けを上下半分に割って 吹き抜け上部にロフトを設置。

 

こちら高さ1.4m以下にて 吹き抜け同様「課税対象外」となります。

そう 脱法ハーブ的な←違う違うw

 

プチ吹き抜けにて 冬季の日射を取得した上でのロフト設置。

収納の他 結構人気なのがご主人の書斎(こもり部屋)だったり。

 

そのプチ吹き抜けを室内から見るとこんな感じ。

 

 

 

ちょっとだけ吹き抜けた上がロフトになってます。

 

良いでしょ^^

 

アイズ ロングポピュラーパターン(そんな言葉あるのか・笑)

 

夏季は大きな軒とバルコニーで日射遮蔽を行い

これからの季節はイッパイの太陽を愉しんでください^^

 

アディ押忍






外周/柱直下率100%の図

 

 

 

ここでも良く取り上げますが 柱直下率とは上階の柱下に下階の柱が存在している比率の事。

まったく壁がズレているなんてのは問題外ですが、最低でも50%以上は必要でしょう。

 

 

 

その直下率。

直下率が高いと耐震的に有利になりますが 実はコスパも良くなるのです。

 

赤線で入れた「梁」は上階の重さを支えますが

 

 

 

それに比べて黄色矢印の「桁」サイズが小さいでしょう^^


最初の画像に丸入れましたが、↓ 青丸で囲った横架材が「桁」

緑丸は下屋の差し掛け屋根の桁なので、関係無いですよ^^





そうです。梁が受けた重量+上階の柱に掛かる鉛直荷重もダイレクトに階下の柱が支えるので、柱上の「桁」サイズが小さく出来るのです。

 

これ外周だけの話では無く、内部の壁や柱にも同じことが言えます。

 

同じ面積なら、同じ強さなら、同じ空間なら、安く安全な方が良いですよね。

 

丁寧な構造検討は耐震だけでなく「コスト」にも効いてくるのです。

 

って訳で、ここも試験出すぞー。

 

ちゃんと復習しとけよー(笑





この小屋の横架材が曲がっている事分かりますか。

 

 

長期にわたる上からの荷重が作用し

黄色部分の梁の「たわみ」が大きくなってくる現象で「クリープ変形」と言います。

 

 

 

これが大きくなりすぎると梁が壊れる事になりますが

そんな事の無い様に本来は構造計算しなければイケません。

 

てかですね

そもそもこんな無理な力が掛からない様に設計すれば良いだけなのですが

それがここでも何度も出てくる「直下率」の検討です。

 

例えば上の小屋の柱の下が開口では無く 柱だったら

そもそも梁は曲がりませんね。

 

まぁ 曲がらない様 梁を大きくすれば良いのですが・・

 

そうです。

 

わざわざお金出して構造弱くしてるなんてモッタイナイ訳で。

 

そんなこんなで今回も直下率。

 

こちら売りに出ていた中古住宅の平面ですが

 

 

 

なんか無駄に玄関広すぎだなぁとか

こんな屋根無しバルコニー メンテ掛かるなぁとか

グルニエってフランス語で クロゼットは英語やんとか

LDKも間延びしちゃって・・そもそも短辺2間半(4550mm)も飛ばしたら、構造的にもコストパフォーマンス悪すぎだろ・・とかそーゆー事では無く(笑

 

↓ 2階の角を併せてみました。

 

 

 

黄色い線が直下に壁がある線で

赤い線が直下に壁が無いと言う線(クリック可)

 

 

 

どうです?けっこー無駄と無理が見えるでしょ。

 

特に青い丸を入れた部分。

 

これ屋根の荷重やバルコニーの荷重も掛かるのに直下に何もありません。

 

梁の大きさ検討してなかったとしたら 間違いなく梁はたわんで

バルコニーからの漏水原因になります。

 

わざわざお金使って危険な間取りを作っている良い例です。

 

そんな目で物件を見るのも面白いかもですよ^^

 

さて 本日の講義はここまで。

 

ここ試験出るから ちゃんと復習しとくよーにw





こちら「構造塾」啓蒙活動の1ページ(クリック可)

 

未だ木造には「構造計算要らない」って話がまかり通っていますが・・

 

 

 

最低でも 壁量計算・四分割法・N値計算・存在壁量・見付面積計算は行わないと「建築基準法違反」ですよ。

これ木造2階建て等は謎に 審査が免除されているだけで、構造の安定を確認しなくても良いと言う事ではありません。

未だ恐ろしい完成事例を目にしますが、それってきっと違法ですからね。

 

ちなみに上の画像 横に赤矢印付けているのが本当に聞いた話(汗

 

制震装置があるから強いんですって話聞いた時は 卒倒しそーになりましたがww

 

許容応力度計算や品確法計算以前に 基準法違反してたらお話にもなりません。

 

耐震や断熱はイメージでは無く担保できる数字と施工精度が必要ですよ。

耐震や断熱はイメージでは無く担保できる数字と施工精度が必要ですよ。

 

毎度ながら大切な事なので2回置いときます(笑





 自作で作ったであろうコンクリートの橋みっけ。

   

 

構造的にはデッキプレートにコンクリートを乗せてある様です。

 

 

 

下に山形になっているのが金属のデッキプレートです。

 

簡単な構造ですが これ理にかなってます。

 

「コンクリートは圧縮に強い」って聞いた事あるかと思います。

逆に「鉄は引っ張りに強い」ので双方の良いトコ取りをしたのが鉄筋コンクリートです。

 

上の画像で言うと 例えば金属のプレートだけだと・・

 

 

 

実験しなくても こんな感じで曲がる事は予想出来るかと。

 

上からの力に対して下に圧縮の力が掛かる訳です。

 

そこで上にコンクリートを乗せると・・

 

 

 

コンクリートの圧縮への抵抗力で曲がらなくなるわけです。

 

なのでこれが逆だと楽勝で橋は落ちます(笑

 

 構造って結構面白いでしょ^^

 

って訳で ここにも両極論はありません。

 

ベストミックスと言う考え方は構造にも当てはまりますね^^






昨日の現場第二弾^^

https://housingeyes.bijual.com/Date/20210629/

 

とりあえず断熱材入ってなかったの昨日の壁だけでした(謎

   

 

てか

入ってたと言ってもこんな感じ。残念ながら何も効きません。

 

あと 矢印入れていますが筋交い(斜めの耐震部材)周りの断熱施工が難しい事が判ると思います。

 

床下から入った外気は抵抗なく上階に流れていきます。

 

はい。これではいくら暖房しても部屋は暖まりません。

 

それよりも・・

 

筋交い切っちゃダメ!ゼッタイ!

 

 

 

しかも何か変な加工してあるし(汗

 

謎多き現場ですが・・筋交い補強しときます。

 

内部触るつもり無かったんだけどなぁ(涙





そもそもコレはベタ基礎とは言えませんが(汗

とある足場の上から・・気になったので^^

 

 

 

基礎の立ち上がり(布基礎)特に連続性も無く

弊社でよくやる地中梁的な考え方も無く独立しています

http://eyescode.bijual.com/Date/20160531/ 【アイズブログ】

 

となると耐圧盤(床水平面)の鉄筋量は大きくなるハズですが

鉄筋工事の時から見てて ベース鉄筋は300mmピッチ程度で画一的でした。

 

はぃ、基準法にすら合致していません。

 

こちらの基礎 いわゆる基準法のベース鉄筋量でいく場合

↓この位の区画割が必要です。

 

 

 
赤線くらいの連続した区画割(梁)が必要。

実際 黄色いラインも梁としての布基礎が必要かと。

うちの現場で良く見る地中梁的な区画があれば別ですが。

 

もっかい最初の画像見てみます?

 

 

 

人通口補強も考えて無さそうだし キツそうな事分かりますよね。

 

そんなこんなで

 

「ベタ基礎だから強いんです」

 

って根拠な無いセールストーク以前に、実は「ベタ基礎ですら無い」現場も多いと言う中々に残念な本当にある怖い話でした。



あ、これ今では無いですよ^^  令和ですけど(汗





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