美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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吹き抜けからの日射取得

 

 

 

時にコレ 何故 床があるのかと言いますと

 

 

 

独立した吹き抜けの場合 基本的に四隅に「火打ち」と言う
ナナメ材入れますが思ってるより強く無いし あまりカッコ良くないので^^

 

床構面を作って水平強度を上げているんですね。

 

吹き抜け窓掃除の足場にもなって一石二鳥と。

 

デザインと構造は表裏一体ですぞ。

 

うんうん。




さて大工さん 何やってるでしょう?

 

 

 

柱に付けた【下げ振り(重りのついた振り子)】で

柱の垂直を見ているんですね。

 

 

 

傾いている側の梁(水平部分)を押して 柱を垂直に建てます。

 

 

 

はいOK

 

 

 

そして垂直を確認しながら【仮筋交い】として木材を釘打ちして躯体を固めます。

 

 

 

仮筋交いは直角「通り」全部に行いますよ。

 

 

 

で、垂直を固定した所で上階の水平構面を固めます。

これでほぼ揺れなくなりますが これ外部合板終わるまでこのままっす。

 

 

 

ちなみに上階の水平構面である合板の上に敷いてるのは

うちではお馴染みの簡易防水シート。

 

 

 

屋根と壁仕舞ったら剥がしますが 

不意の雨にも構造材を濡らさない努力ってヤツですね。

 

って訳で「かりすじ」のお話でした。



アディ押忍



L社の新商品である断熱サッシ(クリック可)

 

 

フレーム高性能って・・本体アルミやないかい!w

 

 

自分で樹脂はアルミの1/1000の熱伝導率って認めておきながら

内側に樹脂被覆してるだけ(汗

 

これ、線が細くてシャープなだけで 何の解決にも繋がりません。

 

いぇ 今回はそんな事では無く広告トップの家の画像。

 

あのさぁ木造だと思うんだけど このライン耐力壁無いよ(汗

 

 

 

仮に450mmの特殊耐力壁使ったとしても

(トステムはSW工法なので、そのラインアップは無いですが)

すっごく不経済な平面計画だと言えます。

 

あと・・直下率も悪すぎ

 

 

矢印から降りてくる鉛直荷重を支える為に

無駄に大きな梁が必要になります。

 

最低でも「構造区画の柱下には柱」を意識しましょう。

 

てかまぁイラストなので こんな空間も簡単に作れますが

実際に造ると「構造不適格」「無駄に予算かかる家」になります。

 

経済的かつ無理のない架構、すごくすごく大切だって思います。

 

お金あまって仕方ないなら良いですが

その無駄な予算、断熱に回した方が快適に暮らせますよ^^







弊社では軸組造でも特に変更なく標準的に

ツーバイフォーで使うCN釘を標準採用しています。

 

これ長さによって色が変わるんですね。

 

 

 

画像は75mmで青色。

 

色が付いている事で 打釘した後でも

何ミリの釘を使ったか確認できるわけです。

 

 

 

ちなみに上画像は機械で浅めに釘打ちした後

手打ちで合板と面に打ち込んでいます。

 

 

 

晴れてて見えにくいですが

青い釘と釘打ちピッチが一目で確認できます。

 

転ばぬ先のインスペクション。

 

お 値段以上 アイズw



 こちらのエントリをご覧になった方より(あざす)

https://housingeyes.bijual.com/Date/20210917/

「上端にフック筋が無い様ですが、あれって必要なんですか?」

とのご質問を頂きました(重ね重ねあざす・笑)

 

なかなかレアなツッコミ喜んでますよw

 

そもそも上端のフック筋とは ↓この部分の

(下図はフラット35工事仕様書より)

 

 

 

縦筋を180度折り返して横筋との密着度を上げ、抜けない様する事です。

 

 

 

その場合 黄色で書いた離隔距離(かぶり厚)の担保が重要になりますよ

そして こちらがリンク先の画像

 

 

 

確かにフック筋はありません。 

 

だがしかし

 

簡単に言うと 最初から構造計算にて

フック無しで計算してるので 何の問題も無いと言い切れます^^

 

この辺が「大丈夫」の根拠になりますね。


つか 上画像部分にフックつけたら基礎幅150mmで
「かぶり厚」取れない感モリモリですわね(笑

そっちの方が怖いす。

 

ただ

 

住宅の基礎でその様な応力が掛かる事は

ほぼ考えられないので不要っちゃ不要なのですが(笑

 

でもまぁ 根拠は必要ざますわね^^

 

ご質問有難うございました,,orz




こちらでは何度も出している「直下率」

 

柱や壁等、階下にどれだけ一致した鉛直部分があるか?ですが

例えば→ http://eyescode.bijual.com/Date/20191030/

 

ブロック(区画)としての直下率も大切です。

 

例えば こんな区画の家があったとしましょう(雑だなw)

 

 

 

右側ブロックが「南向き」で大きな開口を持ったLDKだと仮定し

左側ブロックが水回りとか階段とかのブロックとします。

 

特に「総2階」に拘る必要はありませんが

2階を乗せる場合 これ位の意識は必要

 

 

 

下のブロックの上に 同じブロックが乗ってる感じ分かりますか。

 

間違っても・・こんなのは避けるべきです。

 

 

 

色を違えた床が浮いた状態で(実際は浮いていませんがw)

不安定な事がイメージできると思います。

 

この上に屋根が乗って、雪が乗る訳です。

 

弱い以前に無駄な出費や、無駄なメンテが発生しそうですよね。

 

こーゆーのが経済的な設計思考とも言えます。

 

仕上がった新築現場見ても、なんとなく部屋割が見える家がありますが

その辺イメージしながら眺めてみて下さい。

 

折角の新築なのに わざわざ面倒に不経済に弱い家を建てる必要は無いですよね(笑

 

そんなこんなの構造可視化でした。

 

アディ押忍。




いつも言ってる事だけど

南面に大きな開口作って太陽光パネル載せたら

住宅は弱くなる一方な訳で 丁寧な構造検討は最重要課題。

 

最近ではアルミでは無く樹脂製窓になり

ペアガラスからトリプルガラスも増えてきているハズだし

窯業サイディングなんて以前は12mmだったのに

ここ数年前から15mmになって益々住宅は重くなっている今。

 

さっき届いた業界紙「新建ハウジング」に衝撃データが(クリック可)

 

 

 

ZEHレベル(太陽光搭載)の家を調べた所、重い屋根(瓦)の家に比べ

1.6倍重くなっていて 更に1.7倍地震力が大きくなっているとの事。

(社会資本整備審議会データより)

 

これね 構造まったく考えてない

ナンチャッテデザイン住宅とか本気でヤバいレベルですぞ。

 

構造はちゃんと正しい数字と計算を担保しましょう。

 

いつも言ってる事ですが

耐震や断熱はイメージで無く 根拠ある数字で比べるべきです。

 

家は大切な資産。

住宅ローンを負の遺産にしてはイケません。





アイズの人気パターンご紹介。

 

こちら某様邸 建物の南側

   

 

大きな開口がパッシブに太陽エネルギーを取り込みます。

ここまで開口設けても積雪乗せての耐震等級2をクリア。

 

で 何が人気パターンかと言えば2階真ん中の窓が特徴的。

 

変な所に窓が付いている感じですが これの断面がこちら。


   

 

リビング吹き抜けを上下半分に割って 吹き抜け上部にロフトを設置。

 

こちら高さ1.4m以下にて 吹き抜け同様「課税対象外」となります。

そう 脱法ハーブ的な←違う違うw

 

プチ吹き抜けにて 冬季の日射を取得した上でのロフト設置。

収納の他 結構人気なのがご主人の書斎(こもり部屋)だったり。

 

そのプチ吹き抜けを室内から見るとこんな感じ。

 

 

 

ちょっとだけ吹き抜けた上がロフトになってます。

 

良いでしょ^^

 

アイズ ロングポピュラーパターン(そんな言葉あるのか・笑)

 

夏季は大きな軒とバルコニーで日射遮蔽を行い

これからの季節はイッパイの太陽を愉しんでください^^

 

アディ押忍






外周/柱直下率100%の図

 

 

 

ここでも良く取り上げますが 柱直下率とは上階の柱下に下階の柱が存在している比率の事。

まったく壁がズレているなんてのは問題外ですが、最低でも50%以上は必要でしょう。

 

 

 

その直下率。

直下率が高いと耐震的に有利になりますが 実はコスパも良くなるのです。

 

赤線で入れた「梁」は上階の重さを支えますが

 

 

 

それに比べて黄色矢印の「桁」サイズが小さいでしょう^^


最初の画像に丸入れましたが、↓ 青丸で囲った横架材が「桁」

緑丸は下屋の差し掛け屋根の桁なので、関係無いですよ^^





そうです。梁が受けた重量+上階の柱に掛かる鉛直荷重もダイレクトに階下の柱が支えるので、柱上の「桁」サイズが小さく出来るのです。

 

これ外周だけの話では無く、内部の壁や柱にも同じことが言えます。

 

同じ面積なら、同じ強さなら、同じ空間なら、安く安全な方が良いですよね。

 

丁寧な構造検討は耐震だけでなく「コスト」にも効いてくるのです。

 

って訳で、ここも試験出すぞー。

 

ちゃんと復習しとけよー(笑





この小屋の横架材が曲がっている事分かりますか。

 

 

長期にわたる上からの荷重が作用し

黄色部分の梁の「たわみ」が大きくなってくる現象で「クリープ変形」と言います。

 

 

 

これが大きくなりすぎると梁が壊れる事になりますが

そんな事の無い様に本来は構造計算しなければイケません。

 

てかですね

そもそもこんな無理な力が掛からない様に設計すれば良いだけなのですが

それがここでも何度も出てくる「直下率」の検討です。

 

例えば上の小屋の柱の下が開口では無く 柱だったら

そもそも梁は曲がりませんね。

 

まぁ 曲がらない様 梁を大きくすれば良いのですが・・

 

そうです。

 

わざわざお金出して構造弱くしてるなんてモッタイナイ訳で。

 

そんなこんなで今回も直下率。

 

こちら売りに出ていた中古住宅の平面ですが

 

 

 

なんか無駄に玄関広すぎだなぁとか

こんな屋根無しバルコニー メンテ掛かるなぁとか

グルニエってフランス語で クロゼットは英語やんとか

LDKも間延びしちゃって・・そもそも短辺2間半(4550mm)も飛ばしたら、構造的にもコストパフォーマンス悪すぎだろ・・とかそーゆー事では無く(笑

 

↓ 2階の角を併せてみました。

 

 

 

黄色い線が直下に壁がある線で

赤い線が直下に壁が無いと言う線(クリック可)

 

 

 

どうです?けっこー無駄と無理が見えるでしょ。

 

特に青い丸を入れた部分。

 

これ屋根の荷重やバルコニーの荷重も掛かるのに直下に何もありません。

 

梁の大きさ検討してなかったとしたら 間違いなく梁はたわんで

バルコニーからの漏水原因になります。

 

わざわざお金使って危険な間取りを作っている良い例です。

 

そんな目で物件を見るのも面白いかもですよ^^

 

さて 本日の講義はここまで。

 

ここ試験出るから ちゃんと復習しとくよーにw





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