「昔は高くても月1万円以内だったのになぁ」なんて話を良く聞きます。
そう 電気代の話。
ご存知、東日本大震災以降ゆっくりと電気代は上がっています。
「オール電化の家」なんて良く分からないカテゴリーが持て囃された頃、深夜電力は9円/kW程度で供給され、深夜電力契約してるとエコキュートの給湯費はザックリ月/2000円以内に収まっていました。
その深夜電力(現在はナイトタイム)も今では 16.3円/kWh。
以前の1.8倍です(涙
そんなこんなでベース単価が上がって来ると気になるのが、エコキュートの外気温による能力低下。
エアコンに代表されるヒートポンプ性能は外気温に対して「デフロスト補正」が必要になります。いわゆる霜取り運転ですね。
どのくらいの能力補正かと言うと、外気温0度でザックリ56%・マイナス8度を割ると50%程度の能力低下を見越さなければイケません。
例えばエアコンの能力5Kw欲しいなぁと思っていても、外気温がマイナス8度だと ザックリ2.5Kwしか能力発揮しないと言う事で、エコキュートの場合はその分余計に電力を食う事になります。
・・マイナス8度、普通にありますね(涙
今年の1月・2月検針の電気代が「お?」って位、上がったご家庭も多いハズ。
今年の飛騨はあったかいとは言え、10日間ほど最高気温が氷点下なんて日が続きました。ヒートポンプにとっては最悪の状態です。
そんなこんなで、仮説を立証してみます。
とあるお客様の家より、8月からの電気代を教えてもらいました。
給湯および加熱器はエコキュート&IHで電気。
暖房は灯油ですので、深夜にお湯を沸かすエコキュートの電力推移が良く分かるかと。
ちなみに建物のQ値は1.01W。
中部電力との契約はスマートライプ【夜とく】プランです。
お借りした電気代を表にしてみました(クリック可)
検針日は毎月15日前後ですが、検針日より一ヶ月前の電気料金となります。
(8月17日検針なら、一ヶ月前である7月の電気代)
11月の検針(10月の電気代)のアットホームタイムが極端に高いですが(謎)後は大体似た感じですね。
ナイトタイムに注目すると9月検針が一番安く、1月検針が一番高い事が分かります。
年間を通じてナイトタイムの暮らし方が大きく変わらないとの事で、この差がエコキュートの電気代の差と言っても大きな間違いでは無さそうです。
となると外気温による金額差は約3600円。ザックリ2.4倍・・・むぅ・・デフロスト補正はもう少し大きく見なければイケないかもですね。
この辺が寒冷地の弱点。
温暖地の人々羨ましいw にも関わらず寒冷地の我々は暖房なんかも余計にエネルギー使う訳ですから、やっぱり住宅の断熱性能は大事です(いつもの着地)
てかですね
ナイトタイムの半分くらいは再エネ発電促進賦課金が占めています。
てかてかですね
なーんも使って無いのにデイタイムとドッコイドッコイ・・なんなら高い月も あるやないかぁーい!
再エネ賦課金、ホント愚策としか言えません・・さっさと止めろっちゅーねん。
この再エネ賦課金ほとんどが太陽光パネルの買取電力でしょうけど、やっぱ夏より秋~冬の方が大きいですね。
夏は暑すぎてパネルの発電量力落ちるのです。直接的に賦課金も減っていますw
政府は携帯電話の割引に躍起ですが、この再エネ賦課金もダイレクトに可処分所得を押し下げる要因になってます。
これは政府が決めた制度なので、政府が正さないと何も変わりませんぜ。
買取価格も一気に下がってきた所で、そろそろ止めた方が宜しいかと。
いゃ、今回はヒートポンプのデフロスト補正の話だった(笑
思ったより、冬季のエコキュートの電気代は外気温に左右されているって事、改めて羅列すると分かりやすいですね。
ぢゃ その対策は?
んー また後日にでも (^^
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。