今回のツッコミましょうは 昨夜やってたTV番組「幸せ!ボンビーガール」
森お嬢様がDIYで「家づくり」する企画なのですが、今年3月くらいから「コロナ自粛要請」にて工事が止まっていた様で、ひさびに再開するって話でした。
で、「2カ月も現場に放りっぱだった鉄筋」から始まったので、嫌な予感して見ていたら案の定w
野ざらしとか言いつつ、ブルーシートに包んであった鉄筋ですが、おそるおそるシートを捲ると「あ~~~やっぱりぃ・涙」とこの画像。
ご丁寧にディレクターの「こんなに錆びるんですか」のテロップ付き。
言うほど錆びてないやん(-_-; とか思いつつ見てると・・
鉄筋33 万円分は再発注しますとかシレっとナレーション
アホか!
さらにサラサラーっと軽く映した鉄筋は殆ど錆びて無く
これヤラセだなと。
実際曲げた部分は錆びやすいので これ位は普通にある訳で。
もっと言うと、私が駆け出しの頃は「鉄筋は軽く錆びを回した方が、塗油が抜けてコンクリートとの相性が良くなる」なんて言われたモノです(今でも土木屋さんは言いますがw)
そもそもコンクリートはアルカリなので、鉄筋がコンクリートの中に存在する限り、錆が進行する事はありません。
ではどの程度の錆までは許容できるのか?ですが
建築士会の資料が手元に無かったので 国交省の土木工事共通仕様書より
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000622576.pdf
鉄筋を組み立てる前に、これを清掃し「浮き錆」や鉄筋の表面に付いた泥、油、ペンキ、その他鉄筋とコンクリートの付着を害する恐れのあるモノは、これを除かなければならない。
ここで言う「浮き錆」とは サビが固まって「かさぶた」の様に爪で捲れるくらいの状態の事。
薄い赤錆が表面に見える程度は、浮き錆とは言いません。
コンクリートはアルカリだから錆を侵攻させないと書きましたが、実際うすいサビなんぞ注視するより、コンクリートが中和して鉄筋に影響を与えない様(外部からの水分が鉄筋まで届かない為に)コンクリートの「被り厚」をチェックする方が百万倍重要なのざます※上図参照
↓同資料:コンクリートかぶり厚について
まったく・・アホな映像流して訂正も無ければ もちろん謝罪も無い、建築途中のお客様が心配になるだろうが!と。
単純に不安を払拭できる様、出来るだけ簡単に書きましたが、もし詳しくお知りになりたい方は御一報ください。延々と語りますぞ(笑
とりあえず
昨日映った画像だけで言えば、あの鉄筋の錆は「まず問題無い」レベル。
更に言うと チラッと映った「その他大勢の鉄筋」は「まったく問題無い」レベルで、なんなら不安を煽るだけのヤラセ編集では無いかとすら思います。
まぁ
あれでダメなら高速道路の高架なんて、怖くて軽自動車すら走らせれんすよ(笑
あ、このブログ移転したので以前のツッコミましょうはこちらですw
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。