先日ちらっと呟いたんだけど小屋裏の換気量について。
実は基準法に小屋裏換気の規定は無い(驚いた?)
かろうじてフラット35技術基準には明記されているんだけど
特に寄棟の軒天通気とか体感的に少なすぎるなと。
例えばこんな感じの寄棟のおうち。
本来 軒天井や基礎水切り部分から入れた外気は
一番上で抜かなければ「通気」とは言えません。
でも
構造で見ると 赤部分は棟に向けて抵抗なく通気するけど
黄色部分は寄棟で通気が止まる事が分かりますよね。
そこで手法として例えば塔屋(とんがり部分)
スケルトンとしてはこんなイメージですが
上の方は「木の塊」になります。
で
棟換気として 躯体に通気孔を開けておいて
塔屋内の空気が留まらない様細工します。
そして寄棟部分
合掌になる部分は予め通気分として
垂木を30mm以上カットしておいて
通気経路を最上部まで抜きます。
垂木の厚み分の停滞を無くすわけです。
さらに最上部の棟換気だけでは 開口面積が少ないので
煙突を作って 上昇気流を棟上まで引きます。
これによって風による気流の「引き」も作る訳です。
ここまで考えて初めて「寄棟」は成立すると考えています。
通気って言うと夏季の灼熱回避なイメージを持ちますが
実はもっと大切な「結露」防止の意味が大きいわけで
やっぱり管理できない停滞空気を存在させない事が大切。
カッコイーデザインでも長持ちしなきゃ意味ないす
そのデザインが長持ちするための根拠 重要ですぞ^^
風通し良い事求められるのは 人間関係だけぢゃ無いのですw
断熱は通気とセットで考えましょう。
お ねだん いじょう アイズw
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。