オーダーメイドのスーツとは
その人の体のサイズに合わせ 好きな生地や
仕立て方法を自由に選べる縫製手法。
もちろんそこには「縫製の正しい基本」があり
一回着だけで そこら中解けるなんて事は有り得ない訳で。
ただそのオーダー感覚を「自由設計」と称し
ルールなき無法地帯な商圏が今の木造住宅自由設計。
大開口や大スパンは当たり前
柱直下率って何?おいしいの?
基準法に合致してるから全く問題ない!とか
そもそも基準法に照らし合わせているのかすら
怪しい物件もよく目にします(汗
前置きが長くなりましたww
こんな建物を見たんですよ。
900mm以上オーバーハングした木造住宅。
しかもオーバーハングは出隅部分あわせての2か所。
・・S造(鉄骨)かと思えは しっかり木造。
なぁーにー!?
これの何が不味いかと言えば、単純に直下率ですが
一番大きな力が掛かる部分の直下に支えが何もありません。
これを成立させる為には 横架材そのものを
強く大きくしなければイケマセン。
経済的な構造とは?
あと 水平を張り出した場合
最低でも張り出した分の倍寸法は控えが必要に。
あ 気づきましたね。
そうです。Y方向は良いとして X方向は?
その出隅(角)部分は?
床があって生活荷重があって 角に柱があって
梁があって 屋根があって 雪まで乗っかるのに・・
そもそもコレ構造成り立つの?って疑問ですが
許容応力度計算や品確法だと「等級1」すら満たす事が難しく。
水平構面と両立させる為にも過剰な構造が求められます。
あ、いえ、構造根拠があれば良いんですよ。まるっとダメだと言ってる訳では無いのです。
ただ
恐ろしいことに審査が義務化されていない
4号建物だとノーチェックで建てられます(滝汗
あぁ 来年から4号廃止だから安心だねって・・
これ壁量計算だけなら 壁量足りれば成り立つんですよww
四分割法も直下や床構面見ないので
https://housingeyes.bijual.com/Date/20210501/ 【四分割法とは】
この辺も壁量さえ足りればクリアできます。
はい。まともに計算すると建てられない建物が
まともに計算しないと建てれるんです(爆
いゃ 笑いごっちゃ無い。
と言うわけで、構造根拠にも「質」があると言うお話です。
「カッコイー」だけなら良いですが
わざわざ断熱損失部分を大きくして更に耐震すら無視する思考に
「カッコよさ」なんて存在しないと思います。
大開口やオーバーハングも良いですが
見た目の不安定さって実は結構 本質突いてるかもですよ。
オーダーメイドとは 正しい基本があって初めての選択肢。
そんなん当たり前なんだけど 当たり前ぢゃ無い事もあるんですね。
アディ押忍。
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