昨日、建築家 堀部安嗣さんのセミナーを受けて、なるほど「中間領域」を言語化するとこーゆー事だ!と腑に落ちたので皆様とも共有。
「設計とは、いままで見たことも感じたこともないものをつくり出す行為ではなくて、すでに見て感じたことを、体感の記憶を頼りにいまに再現する行為である。」堀部安嗣設計事務所HPより
「情緒と機能性をあわせもつ」暮らしについて、90と30の同居と言うワードでお話を聞かせていただきました。
まず、90と30ですが、90とは断熱気密が効いた「安定した快適エリア」であり30とは「不安定な快適エリア」を差し、その同居が暮らしやすさを生むのだろうと。
90とは心身を守るシェルターとしての住まい
30とは不安定であることの心身への効能
なるほど、私が良く言う「庭にスペースあったらタープテントでも立てて暮らし広げましょ」ってのは、まさに「不安定なエリア」であり、確かに天候だけで無く音や虫や風など不安定極まりないけど、そこそこ楽しい。
そのへん区分けするとこんな感じ。
不安定な30とは半戸外で、例えばイギリスなんかで見るこんな空間。
今オリンピックやってるフランスの街角なんてこんな感じですよね。まさに不安定な戸外だけど、季節良い時期はわざわざ外に出て食事したくなります。
日本だってこんな景色よく見るでしょ。良い感じ^^
上は浅草ですが高山だってホレ、でこなる横丁(笑
ここに限らず、なんとなく屋根のある戸外って魅力的ですよね。
こんな30の空間は90と言う快適な空間が存在して、初めて利用頻度が増す訳で。
弊社のお客様でも、家建てたらお庭あそびが増えたとかよく聞きます。
空調された快適な避難場所があるから、不安定な戸外が楽しくなる。
それって 60(普通の家)と15の組み合わせでは無く、やっぱり90の空間と30(屋根付きの中間領域)が一番シックリ来るとの事。
確かに 60の家に15の空間繋げても・・単なるキャンプやんwって感じで(笑
ここで堀部さんの実例~90の空間に
上の画像左下の空間が半外の30の間(断熱的に区切ってあります)
半外だから薪ストーブの良さも感じると(わかるぅーー)
影や繋がりもとっても素敵。
そんなこんなで みんな大好き30の空間、不安定だからこそ安定した空間につなげる事で暮らしが広がります。
90の空間、なんなら100の空間だって提供できる技術はあります!そこに不安定な「揺らぎ」をプラスする事で広がる暮らし。
どうです?ワクワクしてきません?
小さな敷地でも抜けが無い敷地でも、プラン次第で暮らしは広がります。
不安定な30の空間、すごく素敵なワードだし「開くと閉じる」だけなく「開いて使う」って、もう一つのアクションを建築と言うひとつのカテゴリーで集約できるかと。
ご一緒に楽しい暮らし、考えませんか^^
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