「高気密高断熱住宅」すっかり定着したワードですが
「断熱」はUA値等の数値で比べれば高いか低いかは分かるとして
「高気密」の定義って何だろう?ってお話です。
住宅における「気密」とは風などの外圧の影響を小さくし
結露などの要因を排し 適切な換気を行う為に重要な性能と言えます。
それらは隙間相当面積として「C値」で表され
建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数字を用います。
よく言うスカスカの家ってのが 5.0㎠/㎡~10㎠/㎡位の数値で
例えば35坪の家(115.5㎡)でC値が5.0の場合 隙間面積577.5㎠
10.0の場合は 隙間面積1555㎠の穴が開いている事になります。
1555㎠と言うとザックリ30㎝×52㎝の穴です。
ダウンジャケット着てるのに おしり丸出しだと寒いですよね。
そーゆー事です(笑
そこで高気密と言う定義は C値=1.0㎠/㎡と言われますが
C=10だと30㎝×52㎝の穴が C=1.0なら3cm×5.2cmの穴になる訳です。
実際 C値=1.0位ではかなり外部環境に左右されるので
C=0.5㎠/㎡程度は死守したい所で 落としどころとも言われています。
ちなみに弊社ではC=0.3㎠/㎡以下を標準としてますよ。
そんなこんなのC値。
こればかりは計算では無く 現場測定が基本になります。
こんなバズーカーみたいな機械で家中の空気を室外に引っ張り
その抵抗でどれくらいの隙間があるか測る訳です。
スカスカだったら抵抗なく空気引っ張れますからね。
で、こちらが「測定不能」12回目で悩んでいる測定員さん(笑
って訳で ほぼほぼC値0.1㎠/㎡以下のこのおうち(笑
何度かやってるうちに偶然C=0.17㎠/㎡が出たので それを測定値としました。
その辺 細かく突き詰めても意味無いですからねw
押える所分かっていると 数値はどのおうちでも安定してきます。
最近よく聞く様になったC値。
UA値計算には出てきませんが これも「快適」とか「経済性」には
大きく寄与してきますよ。
「御社はC値いくつ位が標準ですか?」なんて質問して
答えはぐらかす様な営業さんだと ちょっと考えた方が良いでしょうね^^
アディ押忍
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。