Ua値とは「外皮平均熱貫流率」の事。
・屋根(天井)から損失する熱量
・壁から損失する熱量
・床から損失する熱量
・開口から損失する熱量
・基礎の立上り から損失する熱量
上記の建物から逃げる熱量を外皮面積で割った数字がUa値。
なので、同じ断熱性能なら外皮面積が大きい方が数字的に有利になります(笑
あと、手っ取り早く「窓を無くす」事も数字的に有利に。
(実際、方位によっては有利にはなるのですがw)
でも、そんな数字にばかり拘って、豊かな外部環境を拒絶するのはナンセンスですね。
個人的には必要なUa値はしっかりクリアしつつ、広がりや繋がりは大切にしたいなと。
外皮面積と言えば凸凹した形の方が面積は増えるので数字的には有利になるとは言え、実質損失としては面積大きくなる分、冷暖房効果が不利になる事は容易に想像できますよね。
例えば家の「角」
こちら家の「角部」を上から見た図ですが、場所によって外皮面積の負担率が変わりますよって図です。
例えば、普通の平面で内壁10mmの負担する外皮は10mmですね。
入隅部(角)はどうでしょう?
角から両側に5mmずつの内壁10mmが負担する外皮は458mmとなりますw
平面部と比べると45倍ですね。
(付加断熱無しの最小寸法でも250mmで25倍)
そう、凸凹した家は自身の影の他に、計算には現れない損失が大きいと言う事です。
木部の熱橋云々以前の話ですね^^
単純に四角い家と凸凹した家を比べて見ましょう。
上下共に12マスで同じ面積。
でも、外皮は(緑〇)四角い家が14面に対し、凸凹の家は20面。イキナリ1.4倍w
併せて、出隅部は(紫□)は四角い家が4ヶ所に対し、凸凹した家は7か所。
さて、どっちが熱損失が小さいでしょう。
間違いなく単純な四角い家でしょ。
でも同じ断熱性能なら凸凹した家の方がUa値は良くなるのです(笑
そんなこんなのUa値。
この辺のカラクリ知ってるのと知らないのでは、プランは雲泥の差になるでしょうけど、私がUa値に拘るのは、あくまで数字では無く「暮らしやすさ」への指針としているからです。
Ua値が数字合戦になっては本末転倒と言えます。
と言いつつ、弊社はUa値=0.3以下をお約束していますけどね(笑
断熱等級で言う所の6・7ランクです。
それ以上に「愉しい暮らし」への空間構成を重視したいモノですが、それは確固たる数字があって初めて求める事が出来ると考えます。
空間の広がりの為にと、細い窓線を求めてアルミの大開口サッシとか、本末転倒以外の何者でも無いでしょうw
そんな視点で見るUa値なんて数字も面白いでしょ^^
アディ押忍
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。