日本では雨水は雨樋から排水管を通して直接側溝に流しますが、欧米では地面にそのまま流す事が一般的。
どちらが良いとは言いませんが、地面に浸透させる事で地下水等の水源になったり「土中環境」の保全にも役立つかと思います。
なんて事を思い出させてくれた画像を見つけました。
上段が傾斜地における雨水管理の設計での不適切な例として、舗装を多用し自然の吸収力を無視したケースです。
下段が自然の力を利用した「グリーンインフラ」を取り入れたケース。
舗装(PAVING)として地面をコンクリートなどで完全に覆ってしまうと、雨水が土に浸透できなくなり植物の枯渇を産みます。
街中の街路樹が突然倒れるなんてNEWSを良く目にするようになりましたが、大半はこれが原因かと思います。
対して、浸透層(ABSORPTIVE SLOVALE)と言われる植栽溝を作る事で、水を一時的に貯めてゆっくり浸透させる事により、洪水リスクも減らせます。
すべてをコンクリートで固めるのではなく、透水性の高い素材や植物を活用することで、災害に強い住環境を作れると言う良い例かと。
お庭、全部固めるのは雑草対策として楽かもしれませんが、少し「浸透グリーンインフラ」なんて視点も考えてみませんか。
アディ押忍
2020年頃から業界を震撼させた資材費高騰、ウッドショックなんて言葉まで出来たのでご存じの方も多いかと。
ウッドショックに関しては、アイズ的には以前より地元材のパイプがあったので特に問題無かったですが、合板関連は地元には存在しなかったのでキツカッタのも確か。
そんな木材高騰、いつ頃戻りますか?なんてお話を頂く事も多いですが、肌感覚として「以前の価格には戻りません・・」米国での住宅需要の高止まりに加え、 ロシア・ウクライナ情勢による物流の停滞、 さらに円安の長期化などもその要因かと。
そこで良く言うのが「経済的な架構」です。
木材が高いなら、使う量を減らすか、効率よく使うしかない←端的な答えかと。
ではその経済的な架構とは何かですが、大きくは3点。
構造をシンプルにする(直下率の向上)
建物の凸凹を減らし、1階と2階の壁の位置を揃える(直下率を上げる)。
これは耐震性を高めるだけでなく、余計な梁や柱を減らし、 構造材のトータルコストを大幅に削減します。
木材の「定尺」を意識した設計
木材には3m、4mといった規格(定尺)があります。
設計段階でこのモジュールを無視した寸法にしてしまうと、 大量の端材(カットロス)が発生し、その分もコストに含まれます。
面積の小さい部材(羽柄材)の活用
特注はもちろん大きな断面の梁は単価が跳ね上がります。
構造計算によって安全性を担保しつつ、 入手しやすく安価な一般流通材を組み合わせる事で、無理・無駄が無くなります。
あと構造は木材だけで無く、基礎コストにも直結します。
こちら勉強させてもらっている「構造塾」の構造ルールの一つ。
基本的に無理なスパンを飛ばさない。
あと架構は木材だけでなく基礎にも大きく関与します。
「ベタ基礎」なんて言いますが、画一的な基礎なんて存在せず、大きなスパンになるほど無理が生じて「鉄筋量やコンクリート量が増えます」
こちら日経クロステックに「経済的な基礎」として載っていましたが、ちょっと無理した平面だとスラブ短辺距離が3.6m以下でもスラブにダブル背筋が必要になります。
スラブと言うのはベタ基礎における「ベタ」部の事。
そこに赤線の様に鉄筋を組みますが、シングルとダブルでは(画像はダブル)鉄筋量もコンクリート量も倍違ってきます。
結構無茶な平面を見る事がありますが、コスト云々以前に構造が成立出来ない事も(汗
どんなのが不味いの?
ひとつの例として こちら間取り集に載ってた、最近はやりの横並びダイニングのおうち。
なんか良さそうな平面ですね。
が、あえて言えば基礎区画がちょっとキツイ。
あと丸印に柱が無いので木構造にも無理が来ます。
赤四角の基礎は鉄筋量多めのダブル配筋には間違いないですが、それでも無理やり耐震等級は上げられます。
木材も大きな強いモノが求められるでしょう。無理な平面計画は建物弱くなるだけでなく、コストも掛かる訳です。
そんなこんなの「経済的な架構」少しはイメージで来たでしょうか。
住宅デザインは構造と断熱、そして意匠は同時に考えなきゃですよ^^
アディ押忍
国土交通省の令和6年能登半島地震における建築物構造被害の原因分析を行う委員会は12月12日、第4回委員会を開き、最終とりまとめに向けて議論した。
木造建築物の被害については、日本建築学会が石川県輪島市、珠洲市、穴水町で実施した悉皆(しっかい)調査の結果から分析した。2000年以降に建築された住宅608棟のうち、398棟(65.5%)は無被害だったが4棟が倒壊、8棟が大破。軽微な被害なども含めると3割以上が被害を受けた。
画像は新建ハウジングより
これ見て耐震等級2で良いんだ!って実務者の人、ソレちょいと違うのよ。
調査した輪島市、珠洲市、穴水町は法定積雪量が1~1.5mの地域。
そう、ここ飛騨と同じか少し緩い位。
単純に言うと、雪が降らない地域の耐震等級3よりも、雪が多く降る地域の耐震等級2の方が耐力壁量が多く必要になる訳で。
まぁ積雪加味しない「壁量計算」なんて言うにも及ばずですがw
なので
雪が降らない地域は耐震等級3以上、雪が多く降る地域は積雪加味した耐震等級2以上なんてのがセーフティネットだと、この調査結果からも見て取れますね。
根拠、大切^^
使っていない和室をくつろぎ空間にしたい。
せっかくなので断熱もプラスしましょう。
って訳でビフォー
天井も落として作り直し。
壁は非破壊の内付加断熱とします。
https://housingeyes.bijual.com/Date/20251209/ 【ブログ:内付加断熱】
外部に面している押入の壁もしっかりと。
ほどなく完成。
ビフォー
アフター:シナベニアでアクセント壁にしました。
廊下からの出入りビフォー
アフター:大判の一枚格子戸に。
ビフォー
アフター:カウンターはそのまま残しました。
FFストーブも新調。
暖まり方が全然違う♪とお喜びの声を頂きました。
イメージチェンジするなら音熱環境もイメチェンしましょ。
12月15日 本日は月曜ですので いつもの呟きピックアップ
12月8日~14日までの1週間分です。
雪はスキー場だけで良いぞー。
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本日電気屋より…
来年1月よりパナソニック電設資材商品が20%値上がりします。
いや、20%て(-_-;)
もーすぐ築30年のおうち。ログに見えるけどツーバイ。206WALLにPBの上から全面WRCパネリング。今こんな予算取れる家あるんかw
町はけがをした男性に補償などとして支払ったおよそ1600万円を誤射した男性に請求することを決めました。
町長と議会、脳みそ膿んでんのか。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6562160
耐震断熱リノベリーフ校正ちぅ
七戸に親戚居るんだけど、余震収まってきたらしい。このまま大きいの来ません様に。
木製APWに新色出たらしいけど、ライトウッドとの差が分からんw シアー?透明感?
長期金利が1.97%。じわじわ国債下がってる。
「残クレマイホーム」一定以上の恒久性能を担保する事が条件になるかと。
レーダー照射って、国によっちゃこーゆー事だよな。
中国の空母って先っぽ平らぢゃ無くて、ジャンプ台付いてるのな。
台北のネジネジマンション、きっと中国資本で無茶苦茶な計画なんだろうなぁと思ってたら、熊谷組が作ったんだぁ(素
TVCMで初めて知りました(汗
以前ちょいと載せたけど、陶朱隠園(タオヂュインユェン)と言うマンションで自分の所有フロアまで車6台上げれて、最低区画が300坪以上。最上階にはヘリポート付いてて 内装仕上げ無しで1ユニットざっくり63億円。坪/2500万円以上らしい・・
https://x.com/cool_toy/status/1647442407330574336
この奥に建ってるTAIPEI 101も熊谷組とか。
知らんかった・・
ちなみに2004年完成時には世界一の高さを誇ってて、地上101階・地下5階・高さ約508m。きゃーw
近くで見上げると雲の中入ってる?って位。
やっぱ日本企業凄いよね。
うちも頑張ろう。
ボイラーが臭くてお湯出なくなって・・とTEL
去年も同様な事あって再起動で何とかしてもらったんだけど、そろそろ燃焼室ヤバいしなぁと現地まで。
あぁ排気口真っ黒で完全に不完全燃焼・・対象個所の部品あるかなぁとメーカーに品番伝えたら「その対象部品ありません・・」と。
2008年製だもんなぁ(涙
って訳で、金曜受注でボイラー手配できたので土曜施工で代替品に更新。
最短記録かもw
あったかいお風呂に入っちゃってください^^
ちなボイラーに映ってるのは「雪」ざます。さむっ
リノベーションってどんな風に出来るの?
そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
って訳で本日はリノベプランにて「ボツ案」の御紹介。
こちら落書きイメージ^^
「土間」で南のお庭と繋がるプランです。
予算許せば土間に薪ストーブなんてのも良さそうでしょ。
ビフォー平面がこちら(カットしてますよ)
上が北で、南に大きく開いた既存建物です。
2階はこの色付けした範囲になります。
主要四隅直下には柱があるので、悪くない平面とも言えます。
そんな平面に対して
・主寝室を一階に
・南のお庭と繋がりたい
・収納を充実させたい
・書斎があると良いかな
・家族みんなで立てるキッチン
・冬あったかく夏涼しく暮らしたい
~等々のイメージにてプラン構築したのがこちら
いろんな所に心地よさそうな居場所を作ってみました。
玄関アプローチがこの図面で言う右側にありますので、リビング空間はあえて奥側に配して、カーテン無しで暮らせる目隠しとして主寝室で大開口を見えなくしています。
ただし出っ張り部分は桁下がりで低い屋根になっているので、冬季の日射取得には妨げになりにくい計画としています。
その上で、キッチンは壁付けにして裏にパントリーと、真ん中にアイランドテーブルを囲んで、家族みんなで使いやすく。
寝室に入る前のウォークスルー収納は家族分の衣類も収納出来、洗濯機からの動線も楽々。
このプランの特徴でもある土間は、ちゃんと断熱する事で冬季の日射蓄熱にも役立ちます。
南北の風の通りも宜しいかと。
畳3帖分増築しましたが、二階乗っかってる部分の区画はこんな感じ。
基礎補強案も含め上手く耐震区画取れています(まさかの自画自賛)
あと、階段は吹き抜けですからね(大切)
あとは窓を樹脂トリプルに変更して、断熱ちゃんと出来れば、その辺の新築より快適な暮らしが待っています。
そんなこんなのリノベプラン。
暮らし広がりそうでしょ(*´▽`*)
・・ボツ案だけどww
リノベーションは敷地と構造を読み込む所から。
おうち楽しも。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。