昨日に引き続き「田の字型」構造のお話
https://housingeyes.bijual.com/Date/20241225/
もちろん区画だけでは構造は成立しません(笑
例えば田の字型に区画した(紫)計画に床梁(緑)を組んだ場合
こんな感じに梁を組むと マル印の柱が負担する重さは
この点線部分の範囲(もちろん上部構造すべて)になりますが
梁の掛け方を変えるだけで 点線部分の様に負担範囲が増えます。
もちろん上部構造の組み方でも異なりますが
この上には屋根や雪も乗ってくるので やはり大きな違いに。
で
ご存じ 木材って縦に繊維が伸びていて
単純にストローの束を縦にした様な構造にて。
ビニールのストローを縦に立てたら潰れにくいけど
横にしたら簡単に潰れる事は容易に想像つきますよね。
そう
一本の柱にあまり大きな荷重をかけると
鉛直荷重に弱い横架材が「めり込む」事になります。
なので その「めり込み」を回避するために
梁や母屋の組み方を考える訳なんだけど
その柱に荷重掛けるのが最もリーズナブルで強い
と言う結論に達する事もある訳で。
となると柱の断面を大きくして 直下の設置面積を増やすとか
横架材を固い樹種に変更して「めり込まない」様する事が考えられます。
ただ ほんの少しであれば こんな鋼製「めり込み防止」プレート
なんてものも存在していまして。
柱の下に敷くことで柱の設置面積を増やし
直下の「めり込み」を防止する事が可能に。
何故 偏心しているのかは謎ですが
これで横架材への「めり込み」は防止できます。
もちろん これ許容応力度計算だから出来る技で
基準法上の壁量計算には「めり込み」の存在すらありませんw
構造や断熱は「数字で性能を担保出来る」
と言うのは こんな意味もあります。
たぶん一生 目にする事無いだろう「めり込み防止プレート」
こんな部材もあるんですよ。面白いでしょ^^
アディ押忍
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。