美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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昨日のツララ話にて「スガ漏れでは無く」って書いたら

スガ漏れって?とのご質問頂きました。あざす

 

スガ漏れはツララの位置が違ったりします。

 

2008年なので15年前のブログですが(笑

https://housingeyes.hida-ch.com/e41240.html

 

コッチに転載しておきますね。

 

~~~2008年のブログより転載~~~~~~~~~

 

車で移動中に 気になったのでパチリ。

 

冬の風物詩とも言える ツララ。

 

 

 

でもこれ あまり喜んでもいられません。

 

【すが漏れ】ってご存じですか。

 

屋根に積雪している場合 日射や室内からの漏れ空気で

屋根に接した雪が溶け 積雪と屋根の間に【水たまり】が出来る事があります。

 

しかし 屋根の突端等は氷になっている為

溶けた水の逃げ場が無く 屋根材の隙間から

室内への雨漏れを起こす事があり それを【すが漏れ】なんて呼びます。

 

 

高気密・高断熱の住宅にすると すが漏れの心配や

ツララそのモノが無くなると 聞いた事ある方も多いのでは。

 

それ 半分正解で 半分間違い。

 

確かに 高気密を突き詰めると 室内からの暖気は確実に止めれます。

 

しかし 一日中氷点下ならいざ知らず 昼間気温が緩む事も多いですよね。

 

そんな時でも 雨樋は冷たいままの場合が多いですから

どうしても外的要因として 凍ってしまった雨樋からのオーバーフローとして

ツララが出来るのは自然現象と言えます。

 

それでも屋根材からの漏水は 殆ど止める事が出来る訳でして。

 

何故でしょう。

 

↓これ上の画像のアップです。

 

 

 

軒天(屋根下の天井)から ツララが下がっているのが解りますか。

 

見えないだけで 軒天内に氷塊が出来ている可能性が大きいんですよ。

 

理屈としては 暖房した部屋からの湿気を含んだ暖気が

外壁内や内壁内から上昇気流として 上へ上がって行きまして

 

そこで屋根に当たって冷やされ 凍る事も多い訳でして。

 

↓こんなイメージですね。

   

 

壁体内の気流を止めると言う基本作業は 室内温度放出の抑制

と言う意味だけでなく こんな所にも効いてきます。

 

壁体内を走る空気は 思っているより早いですよ。

その風に引かれて 室内温度がさらわれている訳です。

 

試しに 暖房した部屋のコンセントの穴に手を当ててみると・・

空気動いているの感じませんか?

 

今回 その話は置いときまして。

 

雨も降ってないのに バケツひっくり返した様な雨漏れ?対策の

調査を受ける事もありますが

 

大概が屋根材からの流入では無く 上図の氷塊が室内側で作られ

それが 屋根面への日射で溶かされての漏水事故な事が多いです。

 

気温2度 あれば氷は溶けますからね。

 

漏水箇所を探す前に お部屋の状況と 生活パターンなど聞かせて頂ければ

原因と場所を特定出来る事が多いのも特徴と言えるかもしれません。

 

気体になり 液体になり 固体になり・・水って 面白いですよね。

 

・・いぁ 漏水したお宅はそんな事言ってられませんが(汗

 

一口に漏水と言っても 色々なパターンがあると言う事例でした。

 

高気密なんて 使い古された感ただよう売り文句も 

一過性の単なる流行では無く 正しい認識は必然だって事です。

 

技術には 全て意味があるのです。

 

 

せっかくの時期ですから ご自宅に出来たツララ

どこから出来てるか チェックしてみませんか。 

 

 

~~~~~~~アディ押忍~~~~~~

 



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