えらい辛辣な記事だな・・と思えば、あの有名な人の記事か(笑
富岡市役所、6年で腐り始める…
https://biz-journal.jp/company/post_384827.html
私も以前から指摘しているけど こちらの設計は木の使い方が・・
↓こんな感じでラワン合板をそのまま軒天とか 実際よく見かけるけど私はやらない。傷みが早い事知ってるから。
画像は記事中より
現すなら別に無節の綺麗なモノで無くても良いから無垢板を使う。
この辺何度も書いているのでアレなんだけれど
実際数年前 こんな事書くと怒られるくらいだったww
神社仏閣の外壁は無塗装の木 真壁の場合は柱や梁も剥き出し。
それでも長く存在するのは木のポテンシャルなんだけど
濡れても乾燥しやすいとか水切りの手法とか
そもそも軒を出して壁を守ったり等のキホンが必要。
20年に一度建替える式年遷宮なんて
お伊勢様だから出来る事で 普通は何十年もそのまま使う訳で。
実際この辺でも100年近い古民家の外壁は杉板だけど
普通に50年とか持っている。
要は使い方。
適材適所と長く持たせる為の手法。
木が悪いわけでは無い。使い方が悪いだけ。
こんな記事は一人歩きしちゃうと「木は耐久性が無い」
なんて風潮にも成りかねないので ちょいと苦言。
あと
この手の建物は 記事にもあるけどメンテ以前に
温熱環境が悪すぎる。
バカみたいに高い冷暖房費も皆の税金から出てる訳で
温熱空調計画を正す事の方が先決では無いかと。
もちろん「仕上げ材量は正しく使う」事が大前提だけれど(笑
アディ押忍。
ご存じ来年4月には断熱等級4が義務化されます。
となると その瞬間「断熱等級5は確保しよう!」
と言う動きになるかとw
まぁ「断熱性能義務化に対応してます!」と言う
セールストークは小声にならざるを得ないでしょう。
そんなこんなで「断熱等級5なんてザル」と言ってる私としては
・等級5で吹き抜けは辞めよう
・等級5でリビング階段は辞めよう
~を啓蒙している訳ですが
パッシブハウスジャパンの理事さんの
ニュースレターが面白かったので共有させて頂きます。
https://passivehouse-japan.org/journal/18898/
等級5くらいぢゃ増エネになるからと↓
断熱等級5(ZEH基準の外皮)で連続運転・全館暖房をすると
断熱等級4の時よりも確実にエネルギー消費量が増えてしまい
国が目指している2030年時点で「新築エネルギーゼロ」にも
2050年レベルで民生、業務部門での「半分」というものとは
全くの逆行をしているということになります。
コマーシャルで人気俳優を使って、『脱炭素時代の………』とか
言っているのを見ると思わず笑っちゃうくらい
低レベルの認識であると言えると思います。
↑なかなかに火力高めですが やっぱその通りで^^
来年以降の建築を考えている方
建てるなり時代遅れにならない様
ちゃんと丁寧に性能は担保しましょうね^^
等級5だから高断熱!なんてセールスは
疑ってかかって問題無いと思いますよ。
ここだけの話「高気密・高断熱」と言う概念に
共通のモノサシ無いんですよ(汗
イコール 数字は口ほどにモノを言う訳でw
伊礼さんデザインがお好きな方多いですよね。
画像は滋賀県・谷口工務店さんの新モデルハウス。
もちろん私も大ファンでして。
そんなこんなで先日は伊礼さん直々の勉強会。
画像はセミナー資料より
伊礼智設計室の取り組みと言うかベースがこちら
・天井を低くする
・窓は最小限(必要な所に必要なだけ)
・照明は天井につけない(重心を下げる)
・より性能を高め、簡易な設備でまとめる
・やっぱり、小さくまとめる
もっと色々あるけど端的にはこんな感じ。
性能を高め←ってのが最近の風潮ですね。
こんな御高名な方も やはり性能を重視されてきています。
↑こちらご自邸の床 格子の影が素敵ですね。
日々精進。
有難うございました。
太陽光パネルの設置向きや角度について
ご質問受ける事も多いのですが
実はそんなにシビアに考えなくても良いですよってお話。
積雪地だったりすると 西側より東側の方が
確実に雪解けが少ないので 東より西
そしてやっぱり西より南向きの方が日射量は多いですが・・
ちょうど良い資料を頂いたので こちらで共有。
先日岐阜森林文化アカデミーの
辻教授のセミナーを受けたのですが
その時使われた資料より。
ぜんぶ絵でわかるシリーズ・エコハウスの著者先生です。
↓こちら分かりやすいのが 方位的に下が南側で
その日射取得量を図解してあります。
確かに良く言われる「南側30度が」日射量多く効率良いですが
仮に45度振れても 98%は取得しています。
100%と98% ほぼ誤差ですよねw
ちなみに高山市・飛騨市はA3区域になります。
それを念頭に真西に向けても 86%とあまり遜色ない数字。
逆に夏季の西日は長くなりますが
その西日に対して効率が良くなるので
西屋根設置はお昼以降のエアコン消費には得策と言えます。
あと 屋根の角度
よく4寸勾配がベスト!なんてネット記事を見かけますが
1寸から10寸の通常の屋根角度だと
(10寸勾配ってのは45度でトンガリ屋根と言われます)
どんな角度でも95%以上の効率になるので
方位より全然考える必要はありません。
まとめると
太陽光パネル設置は 南30度の屋根が効率良いけど
多少方位が振ったり勾配が変わっても大差ない。~となります。
まぁ北に設置するのはどうかと思いますがw
その土地の条件や暮らし方で 南に拘る必要無いって事ですね。
ダイレクトゲインの日射取得もそうですが
やはりケースバイケースと言えます。
おかしなネット情報に踊らされないでね(笑
アディ押忍
そう言えばドイツの家電メーカーさん
AEG(アーエーゲー)が日本から事業撤退します・・。
https://euromobil.jp/news/info/10245/
うちでは納入実績が無いので
アナウンスしていませんでしたが
国内メーカーでも無責任な機種変更(某M社)があるとは言え
海外製品だと取引パイプ無いとメンテも厳しいですね。
こちらの製品 インスタの影響か これまで2件ほど
このメーカーの食洗器をご希望された案件ありましたが
価格も一因とは言え 家電製品は必ず壊れます!
こちら採用しなかったのは
・壊れた時のメンテはどうするのか?
・部品の供給は?
・メンテまでの時間は?
~といくつかの質問に満足いく答えが無かったと言う
理由が大きかった事に起因します。
ただ・・それより・・
海外メーカーにとって魅力が無いと言う事で
日本が弱くなってる事 実感して悲しくなります。
頑張ろう日本!
頑張ろう飛騨!
まず私たちが簡単にできる事と言えば
「使えるお金は出来るだけ地元で回そう」
~に尽きるかもしれません。
アディ押忍
小堀遠州は戦国時代から江戸時代の武将で
伏見奉行を務めると共に
作事奉行・大名茶人として活躍した人物。
大政奉還の場所として有名な二条城や
現在は皇居となっている江戸城など
小堀遠州の作と言われる建築やお庭は時を超え今も現存している。
遠州は近江一万石の大名ながら
遠州流の茶人としても有名な人物なのに
どうやって建物や庭を作ったのか
なぜ名を残すことが出来たのか
それは至って簡単なお話。
遠州は棟梁の持ってきた絵図面を見て
気に入らなければ 首を横に振るだけで良い訳で
それを受けて 棟梁が絵図面を書き直してくる。
そう 何枚でも。
いわゆる過度な「忖度」によって その都度
遠州の思いも具体化され 設計図が出来上がって来るのである。
つまり図面(設計)を書くのは棟梁だけれど
設計を行ったのは遠州と言う事になる。
ただ これには条件があり幕命の際
1. 建築費に関して文句は言わない
2. 工期は問わない
3. 注文は付けない
~と言う3つの条件を呑んだとの事。
今時 この3つを呑む施主は居ないだろうけど(笑
自由設計とは これくらい手間とエゴが絡むものなのだろう。
なんて事を写真整理してたら出てきた 二条城を見ながら思ってみた。
そう言えば以前アメリカでお世話になった設計事務所のボスは
年に3棟くらい住宅請けといて 冬季の3ヶ月くらいは
カリブ海にバカンス行ってたなぁ・・そゆ事よねw
アディ押忍
窓の目隠しとして ロールスクリーンを窓枠の中に納めると
壁に凹凸が少なくインテリアはスッキリします。
ただ その場合
枠との間(赤丸)に どうしても隙間が出ます
寝室等 遮光に拘られる方には考えどころ。
で 窓枠では無く壁に設けた例がこちら
つか うるさい部屋すねwww
先日泊まったビジネスホテルなんですけど
廊下もこんな感じww
ああああ うるさいっ(爆
外人にはウケる様で案の定 満室ほぼ外人さんw
なぜ 玄関にワッショイ(もう良い)
話は戻って お部屋のロールスクリーン
実は窓サイズこんだけw
上の画像見ると 向かって左に少し光が見えますが
窓より大きく壁に下すと 漏れ光は最小限に出来ます。
ロールスクリーンをアクセントにするのも手ですね。
スクリーンの設置位置考でした。
アディ押忍。
ガルバリウム鋼板とは「亜鉛合金めっき鋼板」で
溶融アルミニウム55%以上の合金の事。
(アルミニウム55%+亜鉛43.4%+珪素1.6%の合金)
亜鉛鋼鈑に比べサビにくく 耐久性に優れるとされます。
実際特にメンテしなくても30~40年は優に使えます。
そんなガルバリウム鋼板も ぶつければ凹みます(当たり前)
それでも一枚づつの交換が可能。
リブ(凸凹模様)はいくつか種類ありますが
こんな感じで折ってある鋼板を張る訳です。
で 交換完了
おわかりですか
こちら築6年程度ですが これくらい色が変わっています。
素材は耐久性ありますが 塗装はこんな感じで去れてきます。
原色に近かったり濃い色の方が 退色分かりやすいかと。
窯業サイディングみたいにメンテしないと
漏水の元になったり そこから劣化していく様な事は少ないですが
この辺をどう感じるかは貴方次第w
アディ押忍。
フランクロイド・ロイド・ライト~アントニン・レーモンドからの流れ
自然との一体感、ヒューマンスケール、シンプルを旨とするデザイン等
前川國男~吉村順三ラインに息づく思想は 現在も受け継がれている。
って訳で ディテール集引っ張り出して再確認。
横への繋がりが フランクロイド・ロイド・ライトを感じさせます。
そう言えば 吉村先生は南を上にして図面書くのよね。
「建築図面=北が上」なんだけど アプローチを下に書いたりした方が
イメージし易かったり 南を上にした方が外への広がりが感じやすい。
よく南上で書くけど 諸先生方には怒られたり(笑
ささ 仕事しましょ^^
著名な建築家 隈研吾さんデザインの建物には
若輩者が大変失礼ながら いつも異論を呈しているけど(汗
こちら 氏のデザインによる美術館。
見に行ったことは無いけど 深い軒に影が綺麗に映りそう。
ただ こんなNEWSが
隈研吾氏設計の美術館が劣化でボロボロに…
https://www.fnn.jp/articles/gallery/754078
つか上の画像屋根は杉材を並べただけ・・とか。
そりゃこーなるよ。
前は綺麗だったがなんて たぶん新築からほんの5年。
10年も経たないうちに腐敗は始まっていたかと。
なるべくしてなった自然現象。
鋼製横架材の上に並べてあるって事で
10年単位での更新を考えていたのかもしれないけど
それを周知してないと やっぱり単なるお荷物になっちゃう。
私たちの身近な例だとウッドデッキなんかもそう。
屋根無いとすぐ痛んぢゃうから。
痛むことを前提に ちょいちょい治せる様小さく作るのも手だけれど。
木は水と空気が無ければ腐りません。
菌も乾燥した場所では繁殖できません。
外壁や外構で木材は良く使うけど(安いし更新も安価だし)
まずは水に浸さない事。
水に触っても すぐ水が切れる様にする。
乾燥を促進できるようデザインする。
直接 雨が当たるような平坦部は板金処理等々・・
デザインに出来る事は無数にあります。
それでもやはり適材適所。
ちょっと残念なNEWSですが
これは「なるべくしてなった自然現象」ですから。
ただ こんなんも最初にメンテ計画出していれば
採用不採用の判断材料になるし メンテ費用の捻出も計画出来ただろうに。
と そんな事を思ったNEWSでした。
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。