美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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現在進行中のリノベ案件。

 

 

 

松丸太の梁が郷愁感を漂わせますがw

必要な場所には補強材を入れたりします。

 

 

 

さて そんなリノベ案件

新築と違って現場併せでの刻みが発生します。

 

こちら うちの社員大工さんですが

 

 

 

現場に併せて材料を刻める大工さんも年々減ってきています(汗

そう 技術の継承が無ければリノベそのものが不可能になる事も考えられる訳で、職人の技術を守る事は「日本の住環境」を守る事にもつながると言えるでしょう。

 

 

 

↓ こんな仕口だってノミ使っての手仕事ですからね。

 

 

 

そんな現場にて 既存土台にこんな仕口が

 

 

 

「金輪継ぎ」と言う 柱や梁など同材を繋ぐための継手手法のひとつ。

 

分かりやすく黄色入れましたが こんな感じに材料をカットして

 

 

 

真ん中に込栓を入れる事で(赤矢印)両材をガッチリ繋ぐことが可能に。

 

何故わざわざ土台にこんな仕口を使ったのは謎ですが きっと腕の良い大工さんだったのでしょう。

 

二世代前の心意気を感じました^^

 

家って残ります。

 

技術も残ります。

 

【職人の技術と丁寧なデザイン】大きなテーマですが「日本の住環境」の未来にとっては大切で重要なポイントだと考えます。


とりとめのない話になってしまいましたがw 

お客様の為 社会の為 頑張って参りましょうと^^





なんか最近 間取り紹介のページが増えたような?

GoogleさんのDiscover機能かな(ま、そーだろw)

 

そんなこんなで 間取り専門のサイトが流れてきまして

 

3階建ての間取り紹介

 

 

 

解放感あるハズのバルコニーに背を向けても・・なんて話では無くw

 

 

 

いかにもなプラン集でこんな感じのプランを売ってある訳ですが 例えば上記のプラン 実はヤバかったり。

 

こちら3階建てなので構造計算の提示は必須ですが この平面だと力技使っても「かなり」無理しか無いので御紹介。

 

例えば基準法で言うところのバランスチェックの四分割法

 

四分割法とは 建物4面をそれぞれ4等分し、その両端部分(1/4側端部分)の壁量のバランスをチェックする手法。 

グッと踏ん張った時 しっかり地面に立っていられるか バランスを見る訳です。

 

 

 

ブログ【本当は怖い木造建築:四分割編】

https://housingeyes.bijual.com/Date/20210501/

 

で 最初の平面

 

 

 

4分割してそれぞれの壁量を見ますと

 

 


耐力壁に出来そうな壁に緑を乗せましたが・・

建物正面の青枠部分 左右方向に効く壁が全くない事が分かります。

 

ええ まったくですw

 

2階の青線が耐力壁だと思われますが それを支える階下に壁が無いと言う 世にも恐ろしい平面になっております。

 

これね 素人が書いて契約して最終的に構造計算掛けたら「家建ちません」って事に繋がる訳です。

それは不味いので 色々工作をして・・うーん。

 

どう考えても経済的な架構で無い事は分かるかと思います。

 

構造と断熱と外観デザインは 最初のプラン時から同時に考えないとイケマセン。

 

普通に商売しているサイトですが こちらはその平面を3Dで見せるためのソフトを販売している会社なので その辺は笑って許してなのですが^^ 構造に無知な実務者や素人が書く平面図って危険なんですよね。

 

もっかい言っときますよ

 

構造と断熱と外観デザインは 最初のプラン時から同時に考えないとイケマセン。

 

そーゆー事です^^


今年4月からの法改正で幾分良くなって来ている様ですが

ただ 基準法相当ならこんな平面でも建築確認通ります。

 

 

何が宜しく無いか。

いつもの様に1階に2階を乗せてみましょう。

 

赤線が2階ライン

 

 

 

丸印部分 構造区画の4隅なのに直下に柱がありません。

もひとつ言うと 直下に耐力壁が無く 区画もズレていますが。
 

どーゆー事かと図解すれば

 

 

 

↑単純に こーゆー事です。

 

上からの荷重を支えるため 無駄に大きな横架材が必要に。

それを支える基礎梁も大きくなります。

 

また 上の平面みたいにバルコニーと絡んでいると その辺からの漏水のナンバー1原因ともなったりして(汗

 

単純に「区画の下には同じ区画」と言う基本があると 無理なく経済的な架構が組めます。

 

 

 

そして「無理なく」と言うのは耐震的にも効いてきますね。

 

ここまで読んだところで 軽くストレッチしてみましょう。

 

腕を持ってググーーーっと・・あぁ気持ち良い。

 

てかストレッチとは言え 普通に座ってた方が楽でしょw

躯体に無理をさせちゃダメなのです・・ってこの例え合ってるか(謎笑

 

アディ押忍。


SNSに流れてきたコンサル会社の広告

 

 

 

劇的に原価を下げる!コストダウン実例らしいけど。

 

まず この画像使ってる時点でちょっと・・(汗

 

よく見る家なんだけど、どっかのFCの家で

使用フリー(お金払って)の画像なのかなと。

 

何が「ちょっと」かと言えば この画像から4点。

 


① 2階構造区画の角下に柱がありません。


② 下屋と母屋の区画直下にドア(汗

  二次梁・三次梁出まくり


  この部分455mmくらい出てますが 構造区画外れているかと

 

④この一面 構造に効く耐力壁がありません

 

簡単に③と④だけ図解しましょうか。

 

平面が分からないので 外壁線のみですが こんな感じ。

 

 

 

中途半端に出ている1階部分の壁は たぶん2階と区画合ってません。

 

そして緑枠で囲ったラインに耐力壁付けようと思えば

クロス線が入った部分の壁のみ。

 

ただ そこに耐力持たせたとして 実際の地震力には

ほぼ効かない結果に・・この辺が壁量計算の曖昧な所。

 

こんなんでも建築確認は基準法相当なら通るんですよ。

 

で 最初のコストダウンの話。

 

こんな無理やりな平面でも 鉛直荷重を支えようとか

耐震負担しようとか思えば デカい材料使って力技で

納めれば何とかなります。

 

ね コストダウンどころか 見えない部分で

コストアップしてるでしょ。

 

更に建物的には弱くなってる訳です。

 

コストダウンと構造強化は表裏一体。

 

まずは経済的な構造計画が一丁目一番地。

 

こんな実例でコストダウン言われてもね(笑)ってお話でした。

こーゆー実例多いので 正しい目を養いましょうw

 

あ 画像使ったコンサルさん 笑って許して^^



住宅の9割に使われていると言う窯業サイディング。

結構な重量があるって意識は必要かと。

 

最近は厚みが16mm以上になってるけど

それくらいの厚みで 大体19.2Kg/

 

画像はニチハさんのカタログより 

 

 

通常の家でザックリ外壁200㎡くらいなので

サイディングの重さだけで3800Kgにもなる。

 

参考までに うちで良く使う樹脂サイディングだと約2.5Kg/㎡

200㎡貼ったとして 500Kg。ふむ。

   

 

ちなみに雪の重さは3Kg/㎝。

 

通常の屋根の大きさが100㎡として

旧高山市の積雪荷重1.2mで掛けると 3600Kg

飛騨市古川町の2mだと6000Kg(汗

 

高山市だと 雪と窯業サイディングだけで 1件/7400Kg

雪と樹脂サイディングだと1件/4100Kg 倍近いなと。

 

飛騨市だと・・怖いので止めとこうww

 

地面に掛かる荷重ってバカになんないでしょ。

建築基準法だと その辺全く無視だからね。

 

地震力って高さと重さに比例して大きくなるわけで

 

「外壁が軽い」

 

それだけでメリットなのよ。

 

うちで木の外壁を多用するのは そんな意味もあるのね。

全ての選択肢には意味があるって事で。


さて そろそろダイエットしよう(をい


アディ押忍。





昨日に引き続き「田の字型」構造のお話

https://housingeyes.bijual.com/Date/20241225/

 

もちろん区画だけでは構造は成立しません(笑

 

例えば田の字型に区画した(紫)計画に床梁(緑)を組んだ場合

 

こんな感じに梁を組むと マル印の柱が負担する重さは

この点線部分の範囲(もちろん上部構造すべて)になりますが

 

 

 

梁の掛け方を変えるだけで 点線部分の様に負担範囲が増えます。

 

 

 

もちろん上部構造の組み方でも異なりますが

この上には屋根や雪も乗ってくるので やはり大きな違いに。

 

 

ご存じ 木材って縦に繊維が伸びていて

単純にストローの束を縦にした様な構造にて。

 

 

 

ビニールのストローを縦に立てたら潰れにくいけど

横にしたら簡単に潰れる事は容易に想像つきますよね。

 

そう

 

一本の柱にあまり大きな荷重をかけると

鉛直荷重に弱い横架材が「めり込む」事になります。

 

 

 

なので その「めり込み」を回避するために

梁や母屋の組み方を考える訳なんだけど

その柱に荷重掛けるのが最もリーズナブルで強い

と言う結論に達する事もある訳で。

 

となると柱の断面を大きくして 直下の設置面積を増やすとか

横架材を固い樹種に変更して「めり込まない」様する事が考えられます。

 

ただ ほんの少しであれば こんな鋼製「めり込み防止」プレート

なんてものも存在していまして。

 

 

 

柱の下に敷くことで柱の設置面積を増やし

直下の「めり込み」を防止する事が可能に。

 

 

 

何故 偏心しているのかは謎ですが

これで横架材への「めり込み」は防止できます。

 

もちろん これ許容応力度計算だから出来る技で

基準法上の壁量計算には「めり込み」の存在すらありませんw

 

構造や断熱は「数字で性能を担保出来る」

と言うのは こんな意味もあります。

 

たぶん一生 目にする事無いだろう「めり込み防止プレート」

こんな部材もあるんですよ。面白いでしょ^^

 

アディ押忍





本日1225日大安吉日merryChristmas

今年も健在!アイズ風物詩の年末棟上げ大会ww

 

こちら田の字型の綺麗な架構(唐突に)

 

 

 

田の字とは主要区画が田の字型に繋がっている事で

経済的にも構造的にも有利な手法とも言えます。

 

 

 

真ん中に柱一本で 4P(3640mm)の区画が連続しています。

逆に言うと8P(7280mm)の空間を真ん中の柱一本で構成している訳です。

 

その区画に梁を組んでいく事で「床と言う水平の蓋」

を形成していきますが・・うん綺麗な構造だw

 

 

 

上から見るとこんな感じ

 

 

 

更に合板受けも設置し

 

 

 

合板を施工した後 いつものラッピング。

 

 

 

さて 床造ると良く分かるのですが

   

 

階段って吹き抜け(穴)なんですよ。

 

穴なのでもちろん耐力などあるハズも無く(笑

その扱いは雑に扱って良い存在ではありません。

 

たまに漏水対策に呼ばれる事ありますが

外壁の漏水の原因が 吹き抜けにある事も(汗

 

同じ様な平面なら 経済的に強い事に問題は無いですよね。

 

そんなこんなで「田の字」構造のご紹介でした。

 

アディ押忍。


こちら制振装置メーカーEvoltzの早川さんのポスト

構造建築士さんでもあります。

 

 

 

良いケーススタディかと思い転載しましょう。

 

実際ありがちな平面だけど、2階乗せる前に

基礎区画が無理矢理過ぎで鉄筋とコンクリート増し増しに

(ベタ基礎だと特に)

ただ残念ながら基準法の壁量検討だけだとノーチェック…

 

経済的で強靭な基礎を考えると いくつかのルールが存在し

その一つが二次梁三次梁など 力技な計画をしないとか

区画は4P以内として 区画の四隅には柱を立てる等々の

平面計画が求められます。

 

で このケーススタディ。

 

 

 

なんかモヤモヤするプランですが

色々と線が通ってない事が確認できるかと思います。

 

これ力技で基礎造ると 金額が大きくなるばかりで無く

二階の不陸や漏水 
最悪建物の傾きにまで発展する事も(恐

 

なので こちら無理やり成立させようとすると

こんな感じに柱(赤)が必要になるかなと。

 

 

 

その上で区画割を行いますが

 

 

 

赤線で書いた区画 たぶん接地圧が大きくなりすぎるかと。

地盤改良等々が必要になるかも分かりません。

(もちろん建物の荷重バランスも悪くなります)

 

そう 経済的云々の前に成り立たない平面とも言えそうで。

 

簡単に是正するとしたら 柱一本だけ建てて

ダイニングを少し減築する事かな。

   

 

これでかなりマシになります。

 

そもそも論で言うと 成り立たない構造を

無理やり成り立たせるのが構造計算では無く

成り立つ構造の安全を数字で担保するのが構造計算の役目。

 

そんな目で平面図見るのもオツなモノです(変態かっ)

 

 ~~~~~~~~~~~

 ※接地圧とは建物(基礎)接地面の単位面積あたりにかかる

荷重のことで 車で例えれば「ぬかるんだ」地面を走る時

4輪の車より 細いタイヤ2個のバイクの方が走り憎いでしょ。

車よりバイクの方が軽いハズなのに 接地面積が小さいと

荷重が集中するからですね。

~~~~~~~~~~~~



屋根の収まりには 母屋で屋根を支える方法と

 

 

 

ツーバーフォーの様にゲーブル作る方法があります。

 

デザインによって使い分けますが

↓ こちら玄関前にてスッキリさせたかったので

母屋無しで屋根を組んでます。

 

 

 

中々な軒の出でしょ。

ここまで伸ばすと雨宿りだって出来ますね。

 

さて本題はそこでは無く(無いんかいっ)

経済的な架構について

 

この例は2台分のガレージなので致し方無いですが

横架材の大きさ(丸印)を比べてください。

 

 

 

下に柱があるか無いかで これくらい大きさ変わります。

しかも5460mm飛ばした側は積層のハイブリット材。

 

それと直角に奥へと伸びている材料も大きいでしょ。

 

もちろん横架材の価格は10倍以上違いますし

これ見えてないけど 基礎の地中梁にも効いてきます。

数十万円は簡単に変わってきますよ(恐)

 

今回は2台分ガレージなので仕方ないけど(何度も言う)

居室の場合は経済的なルールに乗っ取ってプランすべき。

 

同じ空間なら安い方が良いでしょ。

同じ空間なら強い方が良いでしょ。

 

無理な架構はお金の無駄。

 

こゆ事言うと「不自由な設計がー」って言いだす実務者居ますが

いゃそれアンタの意見ですよねと。

 

経済的なルールに乗っ取っても別に不利になる事はありません。

 

経済的に伸びやかな空間。

 

構造見学はいつでも受け付けていますよ^^

 

お気軽にお問合せ下さい(今日は営業チックになったな・笑)

 

アディ押忍




中古住宅購入の目安に建築年度があります。

 大きくは1981年(昭和56年)の

「新耐震」基準がひとつのハードル。

 

まぁ 新耐震なんて言いながら昭和56年基準ですが(汗

とりあえず耐力壁(筋交い)を入れましょうと言う法律です。

 

柱だけだった建物に筋交いを入れる様にした法律が新耐震。

 

昭和56年と言うと ここお読みの方の中には

生まれてねーしw なんて方も多いかもしれませんが(涙

 

「五六豪雪」なんて聞いた事あるでしょう。

 

旧高山市内でも128 cm1899年~2023年の歴代1位)なんて

積雪が記録されていますが 高山市の現行積雪基準が1.2mなのは

この数字を根拠なのでは?なんて思います。

 

 

 

画像はWikipediaより

実際2階が玄関になった家も多かったとか。

 

そんな時代の基準が「新耐震」なのです。

何をもって「新」なのかって話でしょw

 

その基準は 1995年の阪神淡路大震災を受けて

2000年に耐力壁のバランスの計算と

柱と土台・柱と梁の緊結計算が追加されました。

 

そうです。19812000年に建てられた住宅は

バランスの計算や引き抜き力が無視されているとも言える訳で。

 

柱だけの南面とか 無理やり乗っかった二階とか

やはり怖い建物が多かったりすることも事実。

 

「新耐震」の家リモデルには その辺見る事も重要。

(もちろん2000年以降の建物も・・)

 

新耐震基準 じつは「新」では無いのです(笑

 

関係ないですが五六豪雪を知らない世代の方

ご両親や祖父母さんに当時の話聞いてみると

ちょっと驚くと思いますよ ^^

 

アディ押忍。


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