何故か 引っ越してから夜中トイレ行かなくなった
なんてご感想を頂く事があります。
これ気のせいでは無いかも知れません。
「過活動膀胱(ぼうこう)」ってご存知ですか。
過活動膀胱とは、尿意切迫感を症状とし、頻尿症状を併発する症候群。
40歳以上の日本人の約12.4%が有病であるとされています。
見えてきた「室温と傷病・症状の因果関係」
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00030/031800024/
過活動膀胱と室温の因果関係について調査・分析~
慶応義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授を中心とした研究グループの調査により
就寝中の室温より、就寝前の温熱環境の方が重要であるとの結果が現れたとの事。
室温15℃以上18℃未満は1.23倍
同12℃以上15℃未満は1.29倍
12℃未満は1.44倍と、室温が低くなるにつれてリスクは高くなる
「常に寒い住環境にある居住者ほど、過活動膀胱を発症するリスクが高い」
と結論づけられています。
14年から続く調査ですが 今後サンプル数が増えれば
もっと明確な差異が出てくるかと思います。
頻尿で・・なんてCMがありますが
まずは暖かい家に住む事で トイレ回数も減るみたいですよ。
画像は二階床で、一階は駐車場
なので階層間にALC敷いて、その下は気密層+断熱層でHGW300mm
階層間にエアコンの暖気を入れ床下暖房。
ALC(発泡コンクリート)が蓄熱層になってくれます。
ふっふっふっ(^^
壁の防湿が終わり、天井断熱の施工
この天井工事の前に大切なのは
壁の防湿シートが上部桁まで伸びて
乾燥木材もしくは気密テープで留められているかの確認。
黄色い矢印を確認してからの天井断熱となります。
その後「緑のライン」の様に、壁防湿と天井防湿を連続させてから天井下地へと進むわけです。
大切なのは現場の施工精度。
アディ押忍。
久しぶりに天井断熱の現場
壁には120mmの充填断熱施工中
天井断熱の場合「防湿」には注意が必要ですよ。
まず床から桁(上の横架材)までピッチリと防湿シートの施工が重要。
上端はテープもしくは乾燥木材で留め 壁内の気流が起こらない様に。
画像 黄色い線が天井ラインで ①の防湿シートが施工されてから、②天井用の防湿シートは気密テープで壁と留めて天井へと伸ばします。そこより上が天井断熱の空間です。
ちなみに
晴れ間を狙って外部の付加断熱も行い(横桟の厚みに断熱材が施工されます)その後はソッコーで透湿防水シートを施工。
シートは大判タイプなので繋ぎ目は最小限+気密テープ留め。
何れも後からは見えないけど 断熱・耐久性能には重要な工程です。
見えない安心。確かな技術 ←コピー悪いなw
西日や朝日は窓の外側で垂直に切りましょう。
はい。いつもの西日対策です。
こちらの西窓(木製樹脂クラッドトリプルガラス窓)
これまではスダレを下げて貰ってましたが
今回シェードへの変更を行いました。
こちらのシェードで日射熱86%カット・紫外線92%カットとなります。
スダレも風情があって宜しいのですが、多少なりとも隙間から陽が刺しますしね。
西日や朝日は窓の外側で垂直に切りましょう。
そんなこんなのシェード設置でした。
そうそう
窓下に薔薇が育ってますが・・あまりにトゲトゲが痛いので(笑
シェード守る為にも ステンレスで壁から遠ざけてみました^^
先日行われた「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」
再エネに関しては相変わらずポエムが過ぎるけど「住宅の省エネ基準」について東京大学大学院 前准教授の発表は凄く腑に落ちた。
住み手にとって分かりやすいのが ↓ この一枚(クリック可)
簡単に見ると上の横軸が基準で、現在日本の最高等級が「等級4」
そこを基準とした場合(居室での個別空調を行い最低室温を8℃)
横軸G2レベルだと24時間全館空調入れても同じエネルギー消費。
最低室温13℃にしても暖房エネルギーは50%ダウン。
逆に言うと このレベルに達しない性能だと吹き抜けはもちろん、全館空調なんて増エネになるだけでとてもとても・・と言う事です。
で、このG2レベルが外皮平均熱貫流率(UA値)で言うと
高山市近辺でUA値0.34となります。
もっと断熱性能を上げると更にエネルギーを使わず快適に暮らせます。
ここでピンと来た方、ここ良く読んでますね(笑
アイズ温熱環境最低レベルは UA:0.3w以下としています。
イマサラながら最低でもG2楽勝クリアなんですね。
なんとなくで性能決めてる訳では無いのです(笑
更に縦軸BEIについて、弊社的には太陽光パネルを設置しないでも0.6以下が標準となっています。
お財布に優しく環境にも健康にも優しいと言う事です(笑
BEIについては また深く掘り下げるとして
難しい事考えなくても、まずは数字で確認する事で家づくりに対して結構なリスクヘッジが可能だと分かります。
耐震や断熱はイメージではく数字で比べましょう。
そしてその数字を担保するのが「現場の施工精度」です。
事件は机の上で起こっているんぢゃ無い!現場で起こっているんだ!W
アディ押忍
BEIとは( Building Energy-efficiency Indexの略)
「基準一次エネルギー消費量」に対する「設計一次エネルギー消費量」の割合でBEIの値が小さいほど、省エネルギーだと言えます。
例えば 基準を1として0.85をクリアすればbelsでは5スターの最高級基準となりますが、また面倒なワードが出てきたので、また後日(笑
今日も暑いですね。
さてこんな暑い日は簡単な体験学習をしてみましょう。
「夏の暑さ、外部からの熱の7割は窓から入ってきます」
なんて何度も書いてますし言ってますので耳タコかと思いますw
せっかくなので その検証をしてみましょう。
まずエアコン入れて部屋を冷やしてください。
冷えてきたなぁと感じたら 陽の当たっていない窓の近くに行きます。
「陽の当たっていない」がポイントです。
窓の近くはジンワリと外の暑さを感じると思います。
それが窓から入ってくる熱と言う事です。
アルミ枠なんてテキメンですが
陽が当たってたらその比ではありません(怖
窓の高性能って夏にも効くんですね。
逆に冬はそこから熱が逃げていきます。
こわいですねこわいですねこわいですね。
あんまり怖かったんで3回言いましたよ(笑
こちら木質繊維断熱材@120mm
チップ化した木材を繊維化して成形してあります。
弊社標準の高性能グラスウールと比べ、熱伝導率は同じ0.038W/m・Kですが、密度が55Kgと重く熱容量も大きいため 夏季の熱伝導遅延や吸音効果において優位に立つと言えます。
このお部屋にはピアノを置く為、吸音を重視し壁と天井にチョイスしました。
画像は壁防湿シート施工済(天井は防湿未施工・厚み400mm設置)
あ、ちなみに見切れている壁 一部だけ構造用合板が張ってありますが、こちらは外部の構造用合板と併せ「壁倍率5」強度の壁となっていますよ。
要はバランスです。
もう、ナントカ工法だから強いってセールス辞めませんか(笑
ちなみに内壁周りにも木質断熱材を設置しますが、内壁周りで大切なのは「壁体内の気流止」画像は乾燥木材で丁寧に止めて、更にその上にも断熱材が設置してる事が分かります。
壁の向こうに見えるのは、隣の部屋の天井にある高性能グラスウール(厚み400mm)
この後、天井と壁は防湿シートで丁寧にバリアされます。
気密と断熱と気流止めはセットで考えましょう。
そんなこんなで、高密度な木質断熱材で静かな部屋が出来上がります。
素材を生かすも殺すも正しい知識と施工精度ですよ^^
木の外壁が可愛い^^ 南向きの窓にて
赤線=7月・黄線=1月の日射角度
これ位の軒があれば 7月には掃き出し窓に日射は当たりません。
それでも 日射熱が欲しい冬季には室内まで光が届きます。
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。