ここ最近唐突に「床下エアコン」が市民権を得てきたらしく、一般の方より「あぁ床下エアコンって流行ですよね~」なんて言われる事も多くなりました。
ちなみに弊社では床下を暖める床下暖房、15年前からやってますw
昔は「はぁ?」なんて良く言われました。まぁパイオニアとしての知識の蓄積は一長一短には積まれませんので、その辺は自負していますが(笑
って訳でダイニング
ルーバー戸を外すとエアコンがあります。
以前はFFヒーター(灯油)をメインにしていましたが、最近は寒冷地エアコンの性能が良くなって来ましたので、エアコンを使う事も多くなりました。
エアコンの場合は、上から(室内側)から吸気して、床下に暖気を送ります。
この辺、基礎計画から丁寧に考えないと失敗しちゃいますからね^^
先日の窓「日射熱取得率 η」
https://housingeyes.bijual.com/Date/20201018/
10月で、南からの日射はこれくらい入ってきています。
外部には900mm伸ばした庇。
西側の窓には、可動式の日射遮蔽用の格子戸付けます(黄色いの)
この軒のおかげで 7月~9月は日射が室内には入りません。
ちなみに冬至くらいまで陽が下がると、こんな感じで入ってきます。
日射操作は地味な努力ですが、室内温度の大きなファクターになります。
こちらサンルームですが冬季は いー感じでポカポカでしょう^^
内緒ですが・・太陽からは請求書届きませんからね(笑
アディ押忍
数字で選ぶ「窓の性能」
家は数字と施工精度って何度も耳タコですが(笑
本日は簡単なケーススタディ。
窓に求められる性能で分かりやすいのが「日射熱取得率 η」と「熱還流率U」
「日射熱取得率 η」とは、ガラスに当たった日射量に対して"透過した日射量"の割合。この値が小さいほど日射の侵入を防ぎ 遮熱効果が高いガラスと言えます。
冬季の「日射取得」に大きく関わる数字と言えますが、実は夏季の遮熱に重要視される指針。
なので告示では 飛騨高山より寒い場所(北海道から飛騨高山)に日射遮蔽の指針はありません
ちなみにこの辺ですと、下呂市から南、名古屋辺りまでは
①ガラスの日射熱取得率 ηが0.49以下
②ガラスの日射熱取得率 ηが0.74以下のものに、ひさし、軒等を設ける
③付属部材を設ける(南±22.5度は外付けブラインド)
①~③の何れかの対策が求められています。
その辺 アイズではどうなのか?
こちらの画像サンルームですが、ちょうど南と西に窓を配しています。
ちなみに おなじみドレーキップ窓です。
こちらはYKKのサッシですが、南の窓に貼ってあるステッカー
「日射熱取得率 η」は 0.44
「熱還流率Ug」が 1.19
「熱還流率Ug」とはガラス中央部熱貫流率の事なので、窓全体の性能ではありませんが、ご存知この数字が小さい程、熱が伝わり難いと言う数字です。
今回は「日射熱取得率 η」をメインに比べますが、上に書いた名古屋近辺の指針①~③すべてを大きくクリアしています(外部に庇・外付格子も設けます)
更に西側の窓に貼ってあるステッカー
「日射熱取得率 η」は 0.31
「熱還流率Ug」が 0.60
トリプルガラスですが 南向きの窓より、かなり断熱性能良くなってますね。
そうです。日射取得と日射遮蔽は方位や周辺環境により異なる為、取付箇所によって個別の検討が必要になります。
簡単に言うと、夏季に日射を入れたくない西や東の窓は日射熱取得率を下げ、外部に日除けを設置する等でも、暑い日射を遮蔽し、冬季の日射取得を増やしたい南側の窓は、日射熱取得率を上げて日射を取得し、それでも夏季に直接、陽が当たらない様に庇を大きく出す訳です。
その辺のテクは外観デザインにも関わってきますので、設計者の技量が出ますよね(笑
そんなこんなの窓談義。
日射の捉え方ひとつでも、画一的なデザインや思考は無いと言う事です。
お値段以上アイズ(笑
アディ押忍。
最近のレンジフードはお手入れ楽々になってて良いですよ^^
ってそんな話では無く、何度か書いてますがレンジフードの排気について再稿です。
レンジフードの排気量って結構大きいのです。
画像のフードで 弱210m3/h~強420m3/hとかあります。
例えば20畳くらいのLDKで約80m3の気積ですので、強運転だと1時間に5.2回も空気が入れ替わってしまう事に。
これが気密性の無い空間だと、床下って壁って天井ってそこら中から空気を引っ張るので「寒い」云々の前に、結露や室内空気質の低下に繋がります(怖
まぁ強運転で1時間は極端すぎるので、例えば弱運転で30分稼働したとしても、20畳のお部屋1.3回分空気が入れ替わります。
そりゃ気密性良くったって30分後には、外気と1回以上入れ替わってしまうのですから、普通に考えて暖房入れてても寒くなりますよね(汗
なのでアイズで良く見るコレ。
アップがコレ。
パッカーンって(言いたいだけw)開くと
加熱器で出た湯気と共に、外気がバイパス状態でレンジフードに引かれます。
コレのお蔭で室内空気を使わなくって済む訳です。
無駄な暖房費も抑制できますね。
こんな地道なテクニックでも冬季の居住性は大きく変わるのです。
これ位なら給気にちょっとテクいるけど何処でも真似できるでしょ(笑
パクッて良いすよw
お値段以上アイズw
ホコリが立たなくなった頃合いを見計らって
小屋裏に御弊(ごへい)と棟札(むなふだ)をお祀り
手を合わせているのは うちの社員大工さん
こちら小屋裏(天井裏)ですが「屋根断熱」なので 下に桁や天井下地が見えます。
てか天井のパンパンさ加減見てください w
HGW400mm屋根断熱+防湿シート、ブチルテープでしっかり固定。
もちろん断熱材の外部側は 通気層もしっかり取ってありますよ。
これが丁寧な施工であり、正しい現場と言うモノです^^
こちら真西に向いています。
なので可動木製格子で西日カット(えぇご存知西日嫌い・笑)
一階はスダレ垂らすのに手が届きますからね。
ちなみに南西の窓はサンスペース
スリットが見える面が西側で 更にトリプルガラス。
ここに物干し竿2本通します。タップリですね。
でも 普段は乾燥機使うらしいです(笑) 時短大賛成っす。
そろそろ寒くなってきましたね。
そこで いつもの注意喚起。
入浴中の事故は冬場に集中していますが、一年間の入浴急死者数は19,000人を超える推計もあります。
そのほとんどは65歳以上で、高齢の方が特に注意が必要です。
おうちに65歳以上の方がみえる方は特に 普段から家族みんなで習慣にしましょう。
何度も口悪い事言いますが・・
実際、その当人は死ねればラッキーです。変に後遺症が残ったら・・当人のみでなく御家族の負担は・・すいません。
まずは簡単に3点(ベターリビング啓蒙冊子より)
◆お風呂の温度は41度以下とし、湯につかる時間は10分までを目安に。
◆脱衣・浴室を暖める。暖房は早めに。
◆暖房器具の設置や、窓・浴室のリフォームを行う。
その他は以下を気を付けましょう
◆浴槽から急に立ち上がらない事
◆アルコールが抜けるまで、また食事すぐの入浴は控えましょう
◆精神安定剤、睡眠薬の服用後の入浴は危険なので、特に注意。
◆入浴する前に同居者に一声かけ、同居者はいつもより入浴時間が長い時は一声掛けましょう。
本格的な冬場の前に 習慣付けておくと良いかと思います。
おうちを考える方へのバイブルとしておススメ
「エコハウスのウソ増補改訂版 40の誤解と1つのホント」
リンク先はAmazonです。
↑ の著者である東京大学建築学科の前真之准教授がYOUTUBEを開設されています。
https://www.youtube.com/watch?v=OoRi1vaYAmY&t=7s
こちら、一般お施主さん向けのビデオ教材となっていまして、おかしなセールス本より百万倍有意義かと思います(笑
既に何本も挙げられていますので是非ご覧ください。
■ 前真之研究室東京大学建築学科
https://www.youtube.com/channel/UCNnun7k1xxz5crm66Ep_CcQ/featured
これが無料とは・・なんて素敵な世の中^^
ようやく夏本番ですね。
正しい断熱と小さなエアコンで夏を快適に健康に乗り切りましょう^^
って訳で以前のブログ転載しときます。
この手法には最初から空気の流れを意識したオープンな間取りが必要ですが
ダクトレスで一番安く全館の湿度を管理出来る手法のチラ見せです(笑
市販のエアコン+ダクト冷房や全館空調システムについては また後日^^
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以前チラ見せしたおうち
「あの階段の上は?」ってご質問頂きました。
もぉ 欲しがりさんですねぃ(笑 なんて有難うございます,,orz
このストリップ階段可愛いでしょ^^
階段を上るとこんな感じ。
天井高さは1400mm。コモリ感がとっても良いです。
そしてそのロフトの一画に6畳用位のルームエアコンを。
エアコン上には「気密型の開閉シャッター」を設置して
クソ暑い夏 重く湿った外気(赤)を そのままエアコンに食わせます。
そして除湿された涼しい冷気(青)が・・
こんな開放的な吹き抜けへと抜けていきます。
そして最初の画像 2階フロアで冷気を広げる訳ですが
更に天井に設けたパドルファン(シーリングファン)で
この吹き抜けから一階に冷気を落としちゃいます。
ファン無くても十分に冷気は落ちていきますが
送風感を感じると体感温度は下がるので お好みでどうぞ^^
そして最終的に 洗面室等の換気扇から排出されます
(もちろん100%では無くエアコンへのリターンも出ます)
そう 換気も備えた全館冷房(もどき)システムです。
個室のドアを閉めるとどうしても部屋間の温度差は出ますが
ダクト等使わず 一番小さなエネルギーで
健康的に冷房できるスタイルかと考えています。
これから派生して ファンを使ったりダクトを使ったり
専用システムを組んだりと構成は広がりますが
間取りによっては こんな事も可能となります。
もちろん的確な断熱と空気の流れを作らないと
単なる失敗にしかなりませんので注意は必要です(笑
出来るだけ小さなエネルギーで 快適に健康に^^
アディ押忍
南向きの大きな開口は深い軒で日射遮蔽。
通風用に開けた西向きの窓は・・
可動式の木製格子で日射遮蔽。
可愛いでしょ^^
えぇ 西日嫌いのアイズ仕様です(笑
では恒例 室内から見た西側の窓。
樹脂窓トリプルガラス。
格子を閉じるとこんな感じ。今回は横型のルーバーにしています。
いー感じでしょ。
暑くない時期は日射を遮蔽しつつ通風可能。
南側窓にチラ見してる格子は
深い軒下に設置した「月見台」でした。
アディ押忍。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。