足場外れたのでデッキ工事。
低くて深い軒がカッコ良いでしょ。このデザインでUA値0.23w 積雪1.6m載せての許容応力度にて耐震等級2。
ブルーグレーの木製外壁に漆喰をコーディネート。
で、今回の西日対策(ホント西日キライねってよく言われますがw)
窓の上と西側に30cm程度の庇と壁。
何度もお話していますが、冬至と夏至では太陽の角度だけでなく、登って来る角度と沈んでいく 家に対する角度も違います(画像は国立天文台より)
この窓で言うと ↓ 青いのが5月8日の14時頃の陰。
時間が下がって来ると段々西側の壁により影が伸びてきます。
今頃はまだ西日があっても良い気位の気候なので問題無いですが、梅雨の頃になると16時過ぎの西日は地獄でしかありません。
上の太陽角度図を見てもらうと分かりますが、夏至の太陽角度は高いので庇で遮る事が出来ますが、朝日や西日は角度が低いので庇では遮る事が出来ません。なので、夏用に ちょっとした壁を作ってあげる訳です。
http://eyescode.bijual.com/Date/20191005/ 【ブログ:小さな影】
で、夏至の頃の16時頃 同じ窓の陰はこんな感じに。
あくまで南に向いた窓に対してだけですが、こんな効果が生れます。
あと、これくらい軒の出が深いと5月くらいでも室内への日射は遮る事が出来ますよ( ↓ 赤い線が太陽光です)
逆に冬は昼でも日射角度が低いので 十分に日射を取得する事になります。
こんなアナログなデザインでも、実はUA値以上に快適と言う恩恵を与えてくれます。
こんなアナログなデザインでも、実はUA値以上に快適と言う恩恵を与えてくれます。
大切な事なので2度言いましたよ(笑
とりあえず大切な事なので再稿(何度も言うよ残さず言うよw)
弊社では基礎断熱がデフォなので、とくに必要無いとも感じるかも知れませんが「管理出来ない壁体内気流は作らない」事を大前提として、一階の内壁柱も全て気密テープ処理します。
↓大切な事です
http://eyescode.bijual.com/Date/20151125/
テープで?なんて思う方
これ弊社にて5年とか野外曝露試験して、それでも剥離しなかった素材です。直射日光や風雪どころか、紫外線すら当たらない壁内ですから、結構信頼できるでしょ^^
そもそも内部で気流生まれても大丈夫な様に、基礎と天井で気流止めているのに、更に階層間でも抑えると言う保険ですしね。でも、大切な視点です。
先日「アルミ窓は夏も脆弱」として
https://housingeyes.bijual.com/Date/20200501/
窓枠素材による 室内への影響をポストしましたが
今回は「色による温度の違い」の実験です。
私が黒いサッシをお勧めしない理由となります。
実験と言いつつ、とっても簡単な観察ですがw 実際窓枠に使う樹脂とアルミのカラーサンプルを、西日があたる窓に貼り付けてみました。
そして時間経過を見て表面温度を観察。
まずは「白い」樹脂とアルミの表面温度(クリック可)
こちら樹脂の方が低くなってますが、風等の影響もあり素材による表面温度の違いは、殆ど無いかと思います。
そして問題?の「黒い」樹脂とアルミの表面温度(クリック可)
ありゃりゃ・・白との温度差が20度近くあります(汗
以前 白と黒の違い 調べた時は確か10度前後の差だったハズなんですが・・多少なりとも誤差は含むものと考えます。
取り敢えず、この温度差が室内に与える影響は?
もちろん素材による違いはあります。
樹脂とアルミの特性として放射熱が上げられますが、分かり易く熱伝導率で比べると、アルミの熱伝導率は樹脂に比べて約1000倍高い訳で、建物を構成していく中、一番脆弱になる窓枠部分がまさに熱橋になってしまいます。
窓枠部分が一番脆弱と書きましたが、その弱さを補うために出来るだけ、細いラインでガラス窓を構成出来る様するなど、各メーカーさんは窓枠の開発に余念が無い訳です。
話を戻しますと、熱は常に均等化しようと動きますので、例えば夏に冷房いれて部屋を冷やせば冷やすほど、窓枠が持った熱が室内に流れてくる訳です。その中で上の実験位の温度差があると・・きゃー(笑
まさに窓枠暖房!< なんだそれw
でも、怖いでしょ。
まずは夏季の日射を窓に当てない事。窓枠の素材を考える事。そして出来れば「色の持つ特異性」も加味できると良いかなって思います。そんなこんなで 私が黒い窓をお勧めしない理由でした。
軒の出が無い、真っ黒のカッコイイ?シンプルモダンな四角い家・・今度から見る目が変わるのでわ(謎笑
そろそろ暖かくなってきました。
ステイホームで家の居住性とか機能、気になっている方も多いかと思います。
そこで今回は「アルミ窓の脆弱性」について。
ご存知うちの事務所は西日がキツく・・
なので毎年のグリーンウォール計画なのですが
窓と言うと「冬の結露」ばかり言われますが、実は「夏の室温」にも大きく関与しています。
って訳で 事務所の西側に1時間ほど窓カットサンプル置いてみました。
条件併せる為に網戸は外しています。
左からアルミ窓・アルミ+樹脂窓・樹脂窓の順です。
お出かけ後に表面温度を測ってみました。
まずはアルミの表面・・ほぅ・・42.2度。
そしてアルミ+樹脂窓・・42.6度。
これは表面がアルミなので 前出のアルミ窓と誤差の範囲かと。
最後は樹脂窓・・39.2度。
こちら色が白なので 素材の他にその優位性もありますね。
問題は内部
アルミ窓の内部は・・42度・・外気温は20度くらいですよ(汗
アルミ+樹脂窓の内部は34.6度
樹脂窓の内部表面が32.6度
結構違うモノでしょ。サクッと表にしてみました。
特にアルミ製の窓枠から室内に伝わってくる輻射熱の大きさが分かると思います。
日射は窓の外でカット!(日射遮蔽)の意味がコレです。
ただこれ、アルミ樹脂と樹脂窓の差があるにはありますが、思ったより差が小さいなぁって感じません?
そうです。カットサンプルですので 制動空気が無いからですね。
こちらが今回使った米国製の樹脂窓カットサンプル断面(トリプルガラス)
内部は赤矢印部分で測定しましたが、外部との間に幾つかの区画がありますね。チャンバーと言って、ここに制動空気を閉じ込めておく事で、各チャンバーへの熱伝導を抑える訳です。
それに対してアルミ+樹脂の複合窓のカットサンプル断面がこちら。
同じ様に赤矢印部分で測定しましたが(白い部分が樹脂)そのすぐ隣まで外部のアルミ枠が来ていますね。そうです、アルミ枠の42度と隣り合わせです。
この場合 アルミ部分の空洞は解放されていますので多少なりとも熱が籠る事はありません。
上の画像のアルミ部分に黄色い線をいれたのが↓こちら。
ペアガラスの殆どはアルミ枠の影響を受けている事が分かりますね。
その枠チャンバー内部は熱が籠る事も容易に想像できます。
可動部以外にも、意外と知られていない事に、躯体と繋がっている枠部分はそのままアルミが室内側まで伸びている事も分かりますね。
こちらは夏季よりも冬季に影響が出ます。
まぁ今回は「暑さ」と言う日射熱取得についてですので、そちらはスルーしておきましょう。
と言う訳で アルミ窓の弊害でした。
嘘だと思ったら 太陽が当たってるアルミ窓のガラスと枠を触ってみて下さい。きっと枠の方が熱いハズです。ただそれには放熱も絡んでくるので一概には言えませんが、ガラス以前に窓枠の影響も大きい訳です。
高断熱当たり前!って言いつつアルミ複合窓使ってあったら・・まぁそういう事です。
最後に格言をひとつ。
夏季の窓には日射を当てるな!(日射遮蔽は窓の外で)
え?耳タコですって?以前からここの読者なら、当たり前の事ですもんね。でも大切な事なので一応繰り返し言わせといてください(笑
もちろん素材は大切ですが、プラン最初からの日射操作計画でも「夏の暑さは決まる」と言う事実も置いておきますね。~丁寧にカッコよく by ハウジングアイズ~
アディ押忍
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。