この石膏ボードや基礎断熱に囲まれた空間に
ユニットバスを組んでいく訳ですが
その前に時を戻そう。
まずは いつもの壁への断熱+防湿工事
そこに石膏ボード(PB)を貼るんだけど
こちら省令準耐火構造にて天井にもPBを貼るので
その前に断熱工事と防湿工事。
断熱材を仕込んだら
防湿シートを壁と連続させると。
ようやく天井のボードが貼れます。
仕上がっちゃうと何も見えないでしょ。
こんな目に見えない手間に「ここちよさ」とか「情緒」が
支えられているんだね ワトソン君(誰だよ)
アディ押忍。
うちでもよく使う断熱材フェノールホーム
フクビさんのHPに「和室から洋室へ断熱リフォーム」
なんてコンテンツがあったので ご紹介
https://fukuvikenzai.jp/case/6127/?mt=jzO6AHzREpEIIA 【フクビ】
『土壁解体の手間や費用はどうしよう』良い視点です^^
躯体(壁)を壊さず 内側に断熱材を施工するカバー工法ですね。
ただ土壁の場合は蓄熱層として機能するので 出来れば残して
外張りとしてフェノールフォームを使うのが良いかと思いますが
この事例は いわゆる土壁では無くボードの上に入洛を塗る工法なので
壁体内に気流が生まれています。
↓気流とは
https://housingeyes.bijual.com/Date/20231018/
既存壁を残す事は全く問題無いんだけど
まずは壁の下と天井取り合いだけ壊して
そこから気流止めを施工してからの工事がおススメ。
廃材もコストもそんなに掛からない(数万円)で
確実に熱損失を抑える事が可能に。
断熱材から外側に抜けた暖気が 速攻で屋根に抜けてしまうより
その壁に留まっていた方が暖かいのはイメージ出来るでしょ^^
でもこの 廃材を出さないって手法はアリだと思います。
まぁ断熱材の分 部屋は小さくなるけど(汗
断熱改修には色々な手法と押えるべきポイントが存在します。
「コスパ良い断熱化」予算や工期・範囲などで
どれが一番最適解なのかは 一考の価値がありますよ。
アディ押忍
昨日「寝室の温度」で睡眠が変わると書きましたが
https://housingeyes.bijual.com/Date/20250121/
お布団の中暖かいので そのぶん幸せ感じて大丈夫でしょw
とのお話を頂きました。
それもアリかと(笑
ただやはり それが毎日続くと
身体は暖かくても 低温は呼吸器系への影響が大きく
「ぜんそく」や「アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮膚炎」
などの原因にもなっているとの研究もあります。
アレルギー体質になった原因のひとつに
家の環境があるとも言えるのです。
室温リスクと言うと温度差ばかりが言われますが
「冷えは万病の元」の通り 常に低温の中に居ると
身体の免疫力が落ちてしまいます。
子供と一緒にスキー場行って 特に何もしていないのに
やたら疲れた・・と言うのは低温の中 体温を維持するために
エネルギーを使っているに他なりません。
そんなこんなで 室温と健康には大きな相関関係がありますが
暖かい空間があれば 生活が変わりコタツみたいな「採暖」ではなく
部屋全体・家全体を暖める「暖房」がメインになる家庭が多いのも確か。
結果 身体活動量が明らかに増加します。
特に65歳以上は、男女ともに住宅内での軽強度以上の
平均活動時間が約34分前後増加しています【国土交通省】
つか男性陣 もともとが動かなさすぎですが(笑
実はこれが健康寿命に大きく関与するかと思っています。
暖かい布団の中から夜中トイレに・・あぁ寒い・・嫌だなぁ・・
では せっかくの睡眠時間も奪ってしまいます。
暖房無くても18度以下にならない家
最低でも15度以下にならない家
健康寿命を延ばすカギは「家」にあると言えそうです
まず手っ取り早くの取っ掛かりは【窓】ですよ。
アディ押忍
WHOは「住まいと健康に関するガイドライン」を公表し
この中で「冬の室内温度は18℃以上」を保つことを強く推奨しています。
イギリスでは18度以下になる空間を居住賃貸に出せない
と言う厳しい縛りもありますが 裏技(?)として
暖房入れれば良いぢゃん!でクリア出来るのですが
それだと暖房費が嵩むので 借りる人が居なくなると言う
ロジックが働いて「それなら断熱しときますか」となり
築200年とかの建物でも窓や壁の断熱化が進む事になりました。
一方日本ではどうでしょう。
玄関や脱衣室等は18℃未満なんて普通だし
リビング等でも18℃未満になっている家は少なくありません。
ヒートショックなんて言葉が市民権を持ち出しましたが
寒い空間では睡眠の質が下がったり 子供の病欠が増えるなど
多岐にわたって影響が出てくると言われてます。
↓そんな面白い記事がありました。
https://president.jp/articles/-/90114?page=1
「暖房ガンガンなのに寒い家」はここが決定的に弱い…
以下 記事抜粋
断熱改修すると血圧が下がる
まず断熱改修工事を行うと改修前に比べて
起床時の最高血圧が平均3.5mmHg
最低血圧が1.5mmHg下がったそうです。
さらに居間が18℃ 寝室が10℃の家に比べて
居間も寝室も18℃に保つと起床時の最高血圧が2mmHg下がるとの事。
トイレで夜に目が覚める回数が減る
室温を上昇させるとトイレが近くなる「過活動膀胱」の症状を有する確率は
室温を改修前と同じレベルに維持したグループに比べて2分の1に低下するそうです。
寒い家と暖かい家では健康寿命が4歳違う
国土交通省と慶應義塾大学伊香賀研究室が行った調査によると
暖かい住宅に暮らしている方々と寒い家に暮らす方々で比較すると
健康寿命が4歳違うらしく。介護リスクも減りそうです。
家の中での転倒リスクも減る
寒いとけがをしやすくなるというのはイメージしやすいと思いますが
寒いと筋肉が冷えることで血流が悪くなります。
すると筋肉自体が酸欠状態になり硬くなると柔軟性が低下するためだそうです。
でも
どーすれば?
一番簡単なのは 窓やドアを断熱化する事です。
25年度も「最大200万円の補助金」が創設されていますので
この補助金のクセをよく見て 賢い断熱化を考えませんか。
ぜひ窓・玄関ドアだけでも断熱改修して 快適な住環境を確保し
健康寿命を延ばすことをお勧めします。
昨年も10件以上の「窓断熱やって良かった」と言うお声を頂いています。
喜んでいただけるのって嬉しい事です^^
どうぞお気軽にお問合せ下さい(営業かいっw)
こちら基礎内断熱にて土台~基礎の間に
20mm厚の気密パッキンを施工している図。
こちら 製品的には繋ぎ目等にパッキンが施されていますが
正直なんのアテにもしていないので(笑
「防蟻コーキング」先付けでキッチリ気密設置していきます。
こちらの製品よりシート状の気密シートの方が楽なのですが
この「厚み20mm」ってのが選択肢のひとつで
基礎内周部に 20mm厚で基礎と土台の隙間が生まれます。
床下エアコンの通風や基礎の放湿に効きますわな。
その上から土台を施工する訳ですが
その隙間には「防蟻発泡ウレタン」にて丁寧に気密。
で
土台高さまで同質の断熱材を施工。
↓この真ん中部分の赤枠ですな。
そして底板にも断熱材を施工します。
そこまでやってから合板施工等々進むわけです。
見えない安心。
基礎内断熱の防蟻(一部)と気密のお話でした。
なんか この気密パッキン使うとC値落ちるよ?なんて話を聞いたので。
うちぢゃ それ使って普通にC=0.1以下だわww
使う建材について「何故その選択なのか?」「懸念事項は?」って大切。
YouTubeで言ってたから・・なんて選択は無しですぞwww
やれば出来る。
アディ押忍。
こんにちは アイズ・オカダです(名乗ってみた・笑)
さて お正月ご実家に帰って
暖房入れてるのになんか寒いなぁ?なんて感じた方も多いのでは。
それ室温では無く体感温度が低いから。
家の中でもっとも熱を奪うと言えば やはり窓かも。
そんな窓からのコールドドラフトが床を冷えさせ
壁内通気が 床下から冷気を引っ張り上げます。
すると室温と体感温度に差が出てくる訳で(丸印の数字が表面温度)
体感温度とは 実際の室温と表面温度を足して2で割った数字。
体感温度=(表面温度+室温)÷2
この表面温度と言うのが「窓や壁・天井・床の温度」
表面積と温度の割合で細かく計算するんだけれど
実際は一番低い表温度に支配されるので
この場合は「窓」か「床」の温度に引っ張られます。
なので ざっくり表面積の大きい床温度を基準に
体感温度=8(床)+28(室温)÷2=18度
体感温度は18度。
室内にも気流が生まれ やっぱ寒いですわ。
室温計みるとソコソコ暖かいハズなのになんか寒い・・
ってのはこんなカラクリな訳です。
そんなこんなで断熱とは 床や壁の表面温度を上げる事を
目的としますが(だから気密も必要)
実際 太陽が出てきたらカーテン開けて
目いっぱい太陽熱を入れてあげると
ほぼ外気温だった「窓」の温度を上げる事が可能。
となると一番脆弱だった「窓」温度が壁や天井より高くなり
直接陽が当たる床温度も上げてくれる事になります。
ざっくり床温度が15度まで上がったとして
体感温度=15(床)+28(室温)÷2=21.5度
コールドドラフトで冷気しか運んでこなかった窓なのに
陽が当たっている場所は 23+28÷2=25.5度と
劇的に快適側に傾きますね。
もちろん熱収支としてはプラマイゼロになっちゃうので
窓の基本性能が求められることに間違いはないけれど
太陽の熱をうまく使う事で室温の操作も楽になるって事で。
太陽エライ!
そんな日射をコントロールするのが設計力。
省エネとは高効率のハイテク器具を使う事ではありません。
設計力と言うローテクを加える事で 省エネも楽になりますよ。
効率的な高断熱。どうぞお気軽にお試しくださいませい。
アディ押忍
こちら外張り付加断熱のカットサンプル
赤が構造躯体で 窓は赤に乗ってますね。
その分 緑部分の水切りが発生しています。
この辺の収まりと 日本の窓の構成については
何度か書いてるけれど
https://housingeyes.bijual.com/Date/20210511/
うちでも50mm以上の外張り断熱を行う場合は
躯体に設置する訳で この位置が正解。
ただ 施工的には上の黄色い補助枠に設けた方が楽なの・・
でもそれだと確実に経年や地震で下がっちゃう。
窓って重いのよ^^
で 断熱も100mmとか付加するとこんな感じに窓が奥まる。
80mmでもこれくらい奥行が出る。
確かにコストは掛かるけど 必要な考え方。
なので 性能見ながら外張り付加の厚み考えるのがコスパ良いかと。
カットサンプルに見る窓の設置位置でした。
アディ押忍。
俳優の中山美穂さんが亡くなって数日。
ヒートショックと言うワードも市民権を得てきた様です。
調査発表も「入浴中の不慮の事故」との事で
事件性や薬物の可能性も無くなりました。
ただ ヒートショックと言うと 急激な温度変化による
血圧の乱変化をイメージしますが
報道によると彼女の自宅はビルの6階との事で
たぶんRC(鉄筋コンクリート造)なんでしょうけど
当時の気温見るとそこまでの温度変化は考えられず
今回の御不幸は「熱中症」による不慮の事故かと思います。
え?冬に熱中症?
疑問に思われる方も多いでしょうけど
実際 体温36・5度の人が全身浴した場合
お湯が41度だと30分で体温が39・5度に上がるらしく
体温が40度を超えて上がりすぎると
重症の熱中症で意識障害や死に至る危険もある訳で。
時期も冬季なので水分も取ってないだろうし
熱めの長湯は熱中症のリスクが増大します。
ではなぜ熱中症になるほど 熱いお湯に入り続けてしまうのだろう?
それは単純に室内温度が低いから。
室内温度が低いから 熱めのお湯に長湯して
身体を温めようとするのって 誰しもご経験あるのでは。
なので 出来れば脱衣室には暖房入れて
服を脱いだ後の冷えを出来るだけ小さくして頂きたいモノです。
アイズが断熱(数字)に拘るのは暖房無しでも
脱衣室の温度が18度以下にならない様にする為。
何も流行りで数字追ってる訳では無いのですw
そんなこんなで
熱めの長風呂は避けましょう。
倒れる事を考えれば 脱衣室の暖房費なんて安いものです。
もちろん既存建物でも断熱施工してあげれば
暖房費も浮くってモノで^^
もちろん泥酔しての入浴はもっての外ですが
お風呂の温度 ちょっと意識してみましょう。
そう言えば初めて冬を迎えた うちのオーナーさんから
「お風呂のお湯温度低くても不思議と快適で!」と驚きの声を頂いた事あります。
住環境と健康 深いつながりがありますよ。
国土交通省は、省エネ住宅を普及させる為、補助制度を拡充する方針を決めた。
従来よりも高い性能を持つ住宅を「GX志向型住宅」と位置づけ購入費を手厚く補助する。
財源は国債発行で賄う計画だと言う。
なんちゃってエコ機器モリモリの住宅と言うより、弊社がいつも言っている「断熱性能」が高い住宅がメインになりそうで、注目しています。
願わくば、この様な補助金審査が簡素に滞りなく進めば良いのですがw
さてGX住宅とは何ぞや?
GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、脱炭素社会に向けて持続可能な生活に転換していく取り組みの事とされます。
ちなみに最近よく聞くDXというのが「デジタルトランスフォーメーション」の略で、デジタル化で社会を変える仕組みの事ですが、なんちゅーか相変わらず横文字並べるの好きね(笑
話は戻ってGX住宅の定義として、まだ細かく決まって無いですが、たぶん断熱等級6プラス以上になるかと。
ほら、ZEH住宅(等級5)なんてもう型遅れの性能でしょw
そんなこんなの国の方針。
あったかいは正義^^
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。