まだまだ残暑厳しいですが そろそろ夏も終わりでしょうか。
まだ熱いうちに ひとつ実験でも・・と思ったのですが
実験するまでも無く経験則で判るでしょって話を。
夏になると「断熱とか気密は意味がない」と言う話が沸いてきますがw
そんな事無い事は こちらお読みの方ならご存じでしょう。
単純な比較としてジュースを冷やしてみましょうか。
2つの容器を準備しましょう。
段ボールとクーラーボックス(出来ればクーラーボックスは2個)でOK。
その中に氷とジュースを入れます。
そして炎天下に木陰の下に3つ並べまてみます。
さぁ どこに入れると一番溶けないで冷え冷えのジュースが飲めるでしょう?
実験の必要無いですよね(笑
これ、氷がエアコンで入れ物が住宅と考えます。
段ボールに入れた氷は 予想通り最初に溶けるでしょう。
それが断熱の低い住宅。
蓋開けたクーラーボックスが気密性の低い断熱住宅。
通常のクーラーボックスが気密性の高い断熱住宅です。
ちゃんとした断熱住宅でも気密性が低いと 外気と内気が混ざりやすいってイメージできますよね。
って訳で「夏にも断熱や気密は効く」と言うお話でした。
そそ
夏の外気温は窓から入ってきますから 窓の性能はもちろん窓外での日射遮蔽は 何はさておき一番に考えなきゃですよ。
アディ押忍
鹿児島県錦江町の中学生が5~7日、町長室の断熱化改修に挑戦した。町の新規事業で、中学生が持続可能な開発目標(SDGs)を進めるワークショップ。カーペットを敷いていた床にヒノキを張り、木のぬくもりがある和の空間が出来上がった。
https://373news.com/_news/storyid/199544/
新田敏郎町長(58)は「夏は暑く冬は寒い町長室が快適になった。断熱化改修やワークショップが広がっていけばうれしい」と話した。
ほっこりする話・・
な訳あるか!!
町長が学校の断熱改修進めんかい!ww
違和感しか無いNEWSでした(笑
昨日「高断熱の家は暑い!?」のエントリにて
冬暖かく感じるなら「等級5」位はクリアしているのでしょう。
https://housingeyes.bijual.com/Date/20240807/
~なんて書きましたら「あれ?等級5はダメなのでは?」
なんてお問合せを頂きました。
あざす^^
ダメとは言いませんが 無理です勿体無いです(同じかw)
その物語の主人公さんが 新築の前はアパート住まいとの事で
アパートや建売程度の断熱性能からの住み替えなら
断熱等級5でも暖かいと感じるハズですので(笑
さて来年ようやく始まる「省エネ義務化」ですが
なんだかんだ ↓の断熱等級4レベルです。
正味な話 等級4なんて何も考えなくてもクリアできるレベルなんだけど
最近の大手HMの新築アパートがギリギリそのレベル。
アルミ+樹脂のペアガラスが入っていれば大体クリアしてるかと。
そんな性能から住み替えれば 等級5でも冬は暖かく感じる事でしょう。
ただ 日射を考えていないと夏はバカ暑いかと。はい。
そんな意味での「等級5」のお話でした。
アイズ的には(てか健康や資産とか投資的には)0.3以下はクリアしたい所。
等級5から等級7に住み替えると感動しますよきっと(笑
思考のベースを何処に置くかで変わりますが
例えば20年前の軽トラに乗ってる人が 今のプロボックス(バン)に乗ったら
なんて静かで走りやすいんだ!と感じるでしょうし
リッターカーに乗ってる人がベルファイヤに乗れば広い!と思う事でしょう。
更にポルシェGT3なんかに乗っちゃうと(もう良いw)
じっさい家は車より 所有して体感する事が難しいのは確か。
やはり数字や施工精度の確認は重要かと思うのです。
って訳で 机上の話はもちろん建築途中の現場見学も受付中ですよ。
転ばぬ先の杖 かしこく快適に暮らしましょ^^
「知人が高断熱の家を建てたんだけど暑い!」との事。
冬は確かに暖かいし以前住んでたアパートよりはマシだけど
2階は寝られない位暑いからってことらしい。
どのレベルを持って「高断熱」なのかは不明ですがw
冬暖かく感じるなら「等級5」位はクリアしているのでしょう。
たぶん真っ黒の四角い家では・・と思いますが(謎
盲目的に言われる「断熱住宅は夏涼しい」ですが
これも条件次第なので 逆に暑くなる事だってありえます。
無尽蔵に家の中に入ってくる太陽熱を
わざわざ蓄熱したら暑くなるに決まっていますw
単純に家の中に入ってくる熱の大半は窓からの日射熱と屋根からの輻射熱。
まず窓から日射を遮蔽する事。
スダレやシェード、雨戸を閉める事も定石(雨戸は暗くなりますが・・)
そして 太陽に対して面積の広い屋根の断熱強化。
屋根や天井は 壁より外部環境の影響を受けやすいから
単純に屋根や天井の断熱材は「壁の倍」と意識して吉。
https://housingeyes.bijual.com/Date/20240613/
そんなイメージで その高断熱の家を見ていただくと
答えが見つかるかもしれません。
そして「通風」ですが 最近のような外気温だと
夏の暑さや湿気に対して利点の方が少ないくらい。
そもそも夏の外気は暑くて湿った空気なので
それを家の中に呼び込む事で逆に室温が上がったり
カビやダニの温床になることも。
実際 締め切って除湿する方が安全で快適な事も多い位で。
なので冒頭の「知人が高断熱の家を建てたんだけど暑い!」については
半分当たり前で 半分間違った暮らし方(建て方)でもあると。
そんなこんなで「結果」には「根拠」がある訳で
盲目的に「高断熱住宅は夏涼しい」と言う事は無いと言えます。
もちろん ちゃんと断熱すれば効果的ではあります^^
レベルの差以前に 思考によっても体感は異なるってお話でした。
アディ押忍
先日ちらっと呟いたんだけど小屋裏の換気量について。
実は基準法に小屋裏換気の規定は無い(驚いた?)
かろうじてフラット35技術基準には明記されているんだけど
特に寄棟の軒天通気とか体感的に少なすぎるなと。
例えばこんな感じの寄棟のおうち。
本来 軒天井や基礎水切り部分から入れた外気は
一番上で抜かなければ「通気」とは言えません。
でも
構造で見ると 赤部分は棟に向けて抵抗なく通気するけど
黄色部分は寄棟で通気が止まる事が分かりますよね。
そこで手法として例えば塔屋(とんがり部分)
スケルトンとしてはこんなイメージですが
上の方は「木の塊」になります。
で
棟換気として 躯体に通気孔を開けておいて
塔屋内の空気が留まらない様細工します。
そして寄棟部分
合掌になる部分は予め通気分として
垂木を30mm以上カットしておいて
通気経路を最上部まで抜きます。
垂木の厚み分の停滞を無くすわけです。
さらに最上部の棟換気だけでは 開口面積が少ないので
煙突を作って 上昇気流を棟上まで引きます。
これによって風による気流の「引き」も作る訳です。
ここまで考えて初めて「寄棟」は成立すると考えています。
通気って言うと夏季の灼熱回避なイメージを持ちますが
実はもっと大切な「結露」防止の意味が大きいわけで
やっぱり管理できない停滞空気を存在させない事が大切。
カッコイーデザインでも長持ちしなきゃ意味ないす
そのデザインが長持ちするための根拠 重要ですぞ^^
風通し良い事求められるのは 人間関係だけぢゃ無いのですw
断熱は通気とセットで考えましょう。
お ねだん いじょう アイズw
アディ押忍。
以前「全館除湿」のお話しましたが
https://housingeyes.bijual.com/Date/20240629/
家の性能に左右されませんか?とのご質問。
冷房については多少性能が悪くてもソコソコ効きます。
熱中症になるより全然良いですので
是非チャレンジをとお勧めしたい所です。
ですが電気代などは 確かに性能に左右されます。
たとえば気密性能。
こちら冬の低気密イメージですが
暖気は冷気側に流れ 湿度も高い方から低い方に流れます。
なので夏場は冷房入れる事により 外より低温になり
外気である高温多湿を室内側に引っ張る事になります。
あと冷気は床下に潜り込もうとしますが 小屋裏にたまった熱気は放射熱伝導として室内側に伝わる事に。
天井の断熱性能が低いと その熱移動も顕著に表れます。
夏場も「断熱」と「気密」が効きます。
もちろん、窓からのダイレクトな熱伝導を抑えるためのパッシブデザイン(スダレ等での日射遮蔽も含め)もとても重要。
って訳で 根拠ある住宅性能って大切ですよってお話でした。
でもまあ 我慢より冷房ですよ。
殺人的なんて形容される最近の外気温~ちゃんと冷房&除湿しましょうね。
午前中 山の中に居ましたが木陰だって暑いものは暑い!のです(笑
おっ
地上波でも まともな事言い出したwと思ったのですが
羽鳥慎一モーニングショー(2年前のTwitterより)
https://x.com/morningshow_tv/status/1532250062754967552
未だ冷房は28度設定!とか
こまめな入り切りで省エネ!とか目にしますw
夏の室温は湿度で管理しましょう(口酸っぱい)
でも こんな事ありますよね。
これをなんとかする為に温度下げたり風量を上げると
なぜかもっと湿度が上がる・・なんて経験もあるのでは。
これいわゆる「サーモオフ」と言う現象が起こりやすく
簡単に言うと 設定温度になったので風だけ送って
省エネ運転!私えらいでしょ(エアコン談)と言う事なのですが
これまで結露によって除湿していた水分を
そのまま室内に戻しているだけと言うマッチポンプな訳で。
なので エアコン運転は自動運転では無く
①温度設定は22度等低く設定(サーモオフしない様)
※なんならもっと低くても可
②風量は最弱で(微風等の一番弱い風量)
あと 空気の流れを意識してエアコン上部に暖かい空気が流れる様
風向きを下向きにする事も吉(設置条件によります)
こんな使い方でお部屋の湿度環境は大きく変わります。
「温度より湿度」体感できると思いますよ^^
もちろんケースバイケースではありますので
ダクト配管してる場合は?とか エアコン位置が・・
なんて疑問あれば どうぞお問合せ下さいませ。
快適に健康に暮らしましょ。
そうそう
これもなかなか浸透しませんね^^
アディ押忍。
梅雨時とか 蒸し暑いのに
何か体が冷えている様な感覚ありませんか。
人間は湿度が高すぎる所にいると発汗ができず
余計な水分を外に出せなくなります。
その余計な水分が「冷え」となり
血液の循環が滞って代謝が悪くなったり
「むくみ」の原因になったりします。
いつも眠い 疲れやすい やる気がでない等々
夏の不調のほとんどは「睡眠の質低下」や
「冷え」が原因といわれています。
こちら 昨日Xに上げたら1.2万バズったポスト。
除湿用エアコン
2階ホールに除湿用(冷房)エアコンを設置して
微弱風で常時運転する事での全館除湿を目的としています。
もちろん絶対湿度での湿度管理を前提として(笑
こちら ブロックが外れた区画や脱衣室など
局所的に乾燥空気を送りたい場合の為にダクトも併用していますよ。
除湿器は確かに優秀ですが 除湿範囲が限られます。
その点エアコンなら6畳タイプくらいで家全体の冷房&除湿が可能。
※手法はこの限りではありません。
エアコンの使い方(設定方法)は幾多にわたりますが
ご相談はお気軽に^^
快適に健康に梅雨や夏を乗り切りましょう。
我慢はハイパフォーマンスの対義語ですよ^^
肌寒い梅雨時には こんな裏技もアリでw
https://housingeyes.bijual.com/Date/20230615/
アディ押忍
昨日に引き続き 本日も「だん」18号から
母子保健・産後ケアがご専門の福島富士子さん(東京医療保険大学特任教授)のお話を紹介します。
乳幼児は「適温」で
赤ちゃんがいる家庭にとって最も怖いのは乳幼児突然死症候群(SIDS)ではないでしょうか。
予防方法はまだ確立していませんが、厚生労働省は発症リスクを下げるポイントとして
①1歳まで仰向けで寝かせる
②できるだけ母乳育児
③禁煙する~の3点を呼びかけていますが
最近ここに「温めすぎない」という項目が加わろうとしています。
実はSIDSは冬季に発症しやすい傾向にあります。家の中が寒いため、大人は布団や洋服で過剰に温めようとしますが、これによって赤ちゃんがが高体温状態になり、突然死のリスクになると考えられています。
つまり適温はとても大事。「赤ちゃんに最適な室温は〇℃です」と断定するのは難しいのですが36.7~37.3℃の体温を保てるくらいの室温が理想です。
とはいえ部屋の暑さ寒さを感覚だけで判断したり、着るものや布団で調節するのはあまりのも大変です。高断熱高気密な住まいは、冬暖かく夏涼しい環境をつくリやすいのはもちろん、エアコンによる温度調節がしやすいため、赤ちゃんにとっても、お世話をする大人にとっても助かるのではないでしようか。
冷えない家はみんな暮らしやすい
古くから「冷えは万病の元」と言われてきたように、体が冷える環境にいていいことなど1つもありません。
結露によるカビ・ダニの健康被害も、これまではお年寄りに多いとされていた脳梗搴や心筋梗塞のリスクも、住環境を改善すれば減らす事が出来ますし、それは誰にとっても何歳になっても暮らしやすい住まいです。家族が健康で幸せに過ごすために、住環境を整えるのはとても大事なことなのでした。
3日連続ご紹介 いかがでしたか^^
赤ちゃんの健康にとって「温めすぎない」って大切な事なんですね。
寒いから温める。寒くなければ温めなくても良い。
なるほど灯台下暗しでした^^
昨日に引き続き 本日も「だん」18号から
母子保健・産後ケアがご専門の福島富士子さん(東京医療保険大学特任教授)のお話を紹介します。
「朝起きない、休みがち・・子供の低体温をどう防ぐ?」
冷えと言えば子どの低体温症も気になるところです。ある調査によると小中高生の約3割は平熱が36℃以下しかありません。
人間は起床後に体温が上がり、食事や身体活動を経て就寝に向けて体温が下がるリズムになっています。
けれども低体温の子供は、朝体温が上がらないためにスッキリと目覚めることが出来ず、体温リズムが後ろへずれ込んで、体温が下がらないために夜眠れない「遅寝遅起き」の悪循環み陥っています。
住環境と子どもの健康の相関も少しつ明らかになっています。
幼稚園と自宅の足元の温熱環境と病欠との関係に着目した調査では、幼稚園も自宅もまあまあ暖かい子どもの病欠確率を1とした場合、幼稚園か自宅のどちらかが寒い子どもの病欠確率は1.6倍、どちらも寒い子どもは2.6倍にのぼりました。
日本では出産したお母さんがわずか4日で退院すると言いましたが、赤ちゃんも同じ。体温調節が難しい新生児を自宅に迎えて初めての沐浴や着替えをするわけですから、室内は寒くても暑くてもいけません。子どもの健康的な体温リズムを整える意味でも、生後1000日までは低体温症の予防が不可欠です。
明日は【乳幼児突然死症候群(SIDS)】に続きます。
生後1000日と言うと約3歳・・三つ子の魂100までなんてコトワザありましたね(汗
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。