Q.床下エアコンに決まった設置場所ってあるんですか?
A.ありません。
あえて言えば基礎空間がキレイに区画出来る場所ですね。
例えば こんな感じのキッチン(ダイニング側)
一直線上に隠せる収納としてパントリーがありますが
バックキャビネットも備えまして
引き出しも付いて隠す収納と見せる収納の両立を。
その格子部分を外しますと
なぁーんと言う事でしょうw
そこにはエアコンがw
少し床から浮いているのは
諸々の条件をクリアする為
最近のスタンダード施工にしていますが
こんな感じの仕切りボックスを押し込む事で
給気ショートカットを無くしています。
なーんと言う事でしょう(もぅ良い)
そんなこんなで設置場所の固定化と言うより
やはり効率良い配置計画(基礎計画)が優先しますね。
床下暖房(エアコン)の設置場所についてでした。
アディ押忍。
古民家をどうするか。
来年の法改正で古民家なんかの大幅な性能向上は難しくなりそうだけど・・政府の目指している所は分かるとは言え、今のままの法体系だと古い建物は朽ち果てるまで放っておくしかなくなる。
これは忌々しき事ではあるんだけど。
そんな展望の中「意匠の再生と断熱性の向上を両立」なんてリノベが紹介されていました。
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_01415/
外装意匠はそのままに、内窓設置や断熱改修で住み心地を上げているとの事。
古民家は憧れるけど、冬激寒で夏灼熱すぎて住むのは諦める人も少なくない中、選択肢として悪くないと思う。
外観がこちら。
うん。意匠もそのままで感じよい。
・・けど・・耐震は(汗
上の写真だと、どう見ても二階直下に壁が無い。この手の町屋は奥行あるから奥行方向にはソコソコ強いだろうけど、横方向の揺れには無力と言っても良いかと。
紹介されている画像見ると、真壁部に硬質ウレタン入れてある。
記事によると、壁は無断熱状態から熱貫流率0.58W/(㎡・k)まで性能上げているとか。この素材だと40mm厚くらいかな。天井は100mmくらいだろうか。
ただ、硬質断熱材の弱点として躯体の揺れに追随しないって事があるけど、この建物が揺れた時、ビス程度で留まっている断熱材は脱落するだろう事は容易に想像できるかと。
土壁なので建物外に面材耐震+断熱してあげると、土壁が良い蓄熱体になるかと思うんだけど、それだと外部意匠が・・ってなるので何処まで残すかって線引きが必要になりそう。でも例えば正面だけなんとか残して、それでも耐震ブレス等で意匠崩さず等々の思考もありかと。
あと、この画像なんかも素敵だけど^^
断熱どこ行った(爆
そんなこんなの断熱リノベ。
断熱は耐震とセットで考えた方が、長持ちするでしょうと言うお話でした。
もちろんコストとの兼ね合いが一番なので、その辺良い塩梅で見定める事が作り手の手腕だって思います。
ただ、こうやって断熱リノベが広がっていく事は良い事ですね。
あったかい家に住むのは国民の権利ですぞ^^
アディ押忍。
完成してからは見ることが出来ない大切な構造と断熱施工、建築途中のおうちで確認しませんか。
構造見学は随時受け付けていますので、お気軽にお申し込みください。
現場見学ってどこ見るの?ってお話もよく聞くので、本日は屋根断熱の極一部をご紹介。
例えばこちら、登り梁で大空間を作った空間の断熱施工途中。
この状態でどこを見れば良いか?ですが、まずは
・壁の断熱材はちゃんと施工されているか
・壁の防湿シートは上下共に留まっているか
・防湿シートは連続しているか
・コンセント周りの処理はどうか
・気流止めはどうなっているか
・断熱層の厚みはどうか
・熱橋の処理はどう考えているか
・防風層の処理はどうか
そして上記の断熱下地に こんな感じで断熱材を施工していきますが
ここでも
・何故屋根の断熱材を3層にしているのか
~なんて疑問が生まれるかと思います。これ登り梁を240mm・合板(屋根構面)受けを120mm・無抵抗層を120mmと設定しているので、施工しやすい様、施工ムラが出ない様に120×3層としているんですね。
これで熱橋になる梁なんかを覆ってしまう訳です。
こんな感じ。
防風層の外部側に断熱材を施工し4方囲ってしまう事もありますが、こんな施工で木部の熱橋を抑える事が可能に。
この辺
何のために?と言う視点と答えがあると、現場見学の意味が上がるかと思います。
ね
屋根断熱一つでもチェック項目ってあるもんでしょ(笑
見て楽しい知って楽しい 知ってて安心現場見学♪
お申し込みはお気軽に^^
先日のエントリにて
https://housingeyes.bijual.com/Date/20241015/
浮き床の意味と基礎断熱についてご質問受けたので,,orz
ツーバイ金物使って「浮き床」にしたのは横架材を鴨居の様に組んで
水平応力を構造に効かせたくなかったから。
そして こちら基礎断熱については基礎「内」断熱を採用しています。
こんな感じで土台の内側まで断熱施工すると良いかと。
アイズ的にはキホン基礎「外」断熱ですが
諸条件により基礎「内」断熱を採用する事も増えました。
ちなみに基礎内断熱にすると 外部に面したT字部分も
ちゃんと折り返して断熱しないと 冷えたコンクリートの熱が
そのまま基礎内に侵入してくるので要注意。
基礎内断熱のT字部分とはこちら
https://housingeyes.bijual.com/Date/20220924/
基礎外断熱の場合は 外部ぐるっと回しているので
T字での折り返しは必要ありません。
ん?
って 断熱材の位置を基礎の内と外で違うのか?
なんて疑問も浮かびますよね。
通常の断面で断熱材の位置関係を見るとこんな感じ。
斜線部が断熱材と見てください(クリック可)
同じ基礎断熱でも 熱損失で比べると基礎「外」に軍配が上がります。
単純に熱損失だけで比べると10倍くらい違うんですねこれが。
※それでも床断熱に比べると諸々のメリットが・・w
うちで基礎内断熱すると真ん中になりますが
図解だけでもなんとなくイメージ出来るかと思います。
コンクリートの蓄熱力って大きいですからね。
施工的に 基礎と断熱材は一体打ちになりますが
土台部分は 後から入れるのでこんな作業になります。
同じ「基礎断熱」でも種類や質の差があるよって話でした。
見よう見まねで採用するのは怖いですよw
比べ方がわかんなぁーいって時は
なぜ基礎断熱?なぜ床断熱?って理由を聞くのも
実務者や会社の方向性が分かって良いかと思います^^
アディ押忍。
1階床部分の断熱気密施工始め。
ん?床合板より下から防湿シート上がってますね。
通常は床合板施工してからの気密工事となりますが
こちら独立した水平面を作って 床そのものを持ち上げているんですね。
なので基礎部分から防湿シートは登ってきています。
固定は気密テープ&乾燥木材で必要十分。
床下はこんな感じ。
こちらは基礎内断熱を採用。
もちろん
内周部の壁部分は先張り気密で
管理できない気流は作らない事が基本。
断熱と気密はセットですぞ。
アディ押忍。
とあるパッシブ設計サポートグループの方とお話。
こんな感じの断面で Ua=0.3とか。
さすが なるほどなるほど 良い断面です。
6地域設定との事で 等級7よりの等級6クリアですね。
これくらいやると冬は快適ですよ!との事。
「でしょうね^^ うちUa=0.3以下を約束してるので・・」
すいません マウント取るつもりでは無いです(汗
でも 硬質断熱材の採用は高断熱への取っ掛かりとして
施工不安のハードル下がるので良い手法だと思います。
硬質ボードは施工管理が楽なのでアリですね。
ちなみに この断面でチェック必要な所は↓の編。
下から「窓上の通気」
外壁の最上部「屋根への通気」
軒天のからの通気「棟までの滞りない通気」
青丸は「ちゃんとそんなカットできる?」
まぁ その辺は発泡ウレタンで補完すれば良いですけどね。
こちら「高性能」と言われるフェノールフォームにて
確かに既存断熱材の中では断トツに良い性能値です。
ちなみに この硬質断熱材の熱伝導率は「λ=0.020W/(m・K)」
参考までにアイズ標準のHGWの熱伝導率は「λ=0.038W/(m・K)」
熱伝導率はこのλ値が低い方が熱を通しにくいと言う数字なので
比べるとフェノールフォームに楽勝で軍配上がりますね。
フェノールが高性能と言うのは嘘ではありません。
って訳で、この断面で比べてみましょう。
赤断面は半分以上が木材で 断熱性能は落ちますが
柱や間柱部分も同様なので外張り付加断熱が有利な事は
この断面でも良く分かりますね。
そこは同条件なので今回は無視しますが
分かりやすく黄色部分の断面熱抵抗値(R値)で比べてみましょう。
この断面で使われるフェノールフォームを「F」
アイズ標準の高性能グラスウールを「HGW」とします。
外張りF厚みは窓掛かりから見て60mmって感じですね。
【F】壁R値=4.75 W/㎡・K/W
【HGW】壁R値=4.51 W/㎡・K/W
おおっ
弊社標準の方が0.24 W/㎡・K/W性能低いです。
0.24Wと言うと高性能グラスウール9mm分です。
誤差っぽいですが負けは負け(笑
ただし
コスパで見てみるとどうでしょう?
HGWの場合は↓画像の様に防湿シートや
矢印の様な気密施工が求められます。
その分の費用が余計に掛かりますが その手間分加味しても
フェノールフォーム採用の方がザックリ「倍額」掛かります。
単純にHGW採用で50万円の所 100万円前後掛かる事に。
HGW9mm分性能低いけどザックリ50万円安いと。
屋根も見てみましょう。
フェノールフォームは60×2で120mmで見ます。
【F】屋根R値=6.0W/㎡・K/W
【HGW】屋根R値=10.52W/㎡・K/W
あれま
屋根は弊社標準の方が4.52 W/㎡・K/Wも性能高いですね。
でも細かい事言うと壁と屋根の断熱性能は
壁1に対して屋根2くらいが常套手段。
それくらい屋根は過酷な訳ですが
どんなに壁の性能高くても屋根が弱いと夏季悲しい事に。
アイズ標準と抵抗値を比べてみてください。
そして
コスト的には両者でほぼ同じか HGWの方が安い位。
倍近く性能が良いのにですよ。
同じ性能なら安い方が良いでしょ
同じ金額なら性能高い方が良いでしょ
性能高いのに安かったらゼハハハくらい笑えるでしょ(もう良い)
「高性能の断熱材を使っているから高断熱」と言う主張に
何の根拠もない事が分かると思います。
断熱性能は素材の性能ではなく
素材性能の厚みと施工精度で決まるのです。
そんなこんなのコスパで見る断熱構成。
もちろん硬質ボードをディスってる訳では無いですよ。
何にでも一長一短はあります。
今回はコスト&性能で比べましたが
「家の性能には根拠が必要」と言うお話でした。
ちなみに冷房より暖房の方がエネルギー使いますよ。
アディ押忍
南向きの庇
この後どうなりますか?とのご質問。
これですね 壁から軒が1500mmくらい出てるのですが
半分くらいまでガルバリウム鋼板で
あと少しは透明のポリカーポネートで仕上げます。
敷地にもよるのですが 全部屋根で覆ってしまうと
冬季のダイレクトゲイン日射が遮られるから。
こんな感じ。
夏季の日射は遮蔽しつつ 冬季の日射は窓から取り込む。
これもケースバイケースなんだけど
軒の出欲しいとは言え あまり出すと暗くなりがち。
視線が遠くまで伸びれば別ですが
町中で貴重な冬季日射モッタイナイしと。
こんなアナログな日射操作が 冬の心地よさを左右しますよ^^
お庭と繋がろ。
アディ押忍
先日のYKKフェアにあった実験装置
冷蔵庫に樹脂枠とアルミ枠の窓が付いてまして
枠の結露状態が可視化してありました。
冷蔵庫なので内部は5度くらいかな。
上段が「樹脂枠トリプルガラス」
枠が22.3度でガラスが23.1度。
ま 展示場内そこそこ気温あったし こんなもんでしょ。
下段が「アルミ枠ペアガラス」
枠が9.5度でガラスが15.5度。
それよりエアコン効きまくってる展示場内でこの結露(クリック可)
冷蔵庫はそのまま冬
もしくは真夏の外だとイメージすると
どれだけ開口部が熱の出入り口になっているかが分かるかと思います。
信じるか信じないかは貴方次第。
(いぁ手品でもオカルトでもないけどw)
今更ですが それでもアルミ枠使いますか状態(笑
この辺は計算式乗せるまでも無いですね。
百聞は一見に如かずです^^
開口部は枠とガラスで出来ていますよ。
アディ押忍
こちら基礎の内側に断熱材を張り詰める「基礎内断熱」
外気に接する部分は R値4.5を土台部分まで上げて熱損失を最小限に。
基礎がT字に組まれるところは折り返しで断熱施工が必要なんだけど 基礎計画からT字を減らしておくと そこでも熱損失を減らす事に。
全部チェックしてから床合板施工へと続きます。
で
基礎断熱でも管理できない壁体内気流を抑えるために
柱下は全て気密テープ留め。
外周周りは更に乾燥木材で留めます。
もちろん それは2階の柱も同様。
最終的に天井や屋根部分も留めて家中すっぽり気密層の中に。
見えなくなる安心。
これ中途半端にやるとお金の無駄に(汗
大切に丁寧に子供を育てる様に^^
ピロティガレージは車置くだけだとモッタイナイ。
屋根と壁はあるけど風は抜ける。
雨は当たらないけど気温は外。
でもなんとなく心地よい。
そんな不安定な半外も「快適な室内」と言う
「避難場所」があれば楽しい居場所に。
繋がる暮らし~隙間が無ければ作れば良いのですよ^^
てか いぃ写真だ(^^♪
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。