https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a7bb109742335d420eaee6758e183f6144509c7b
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「2000年代から2010年代前半くらいまでは、リビング階段の要望がすごく多かったです。“家族が顔を合わせる回数が増える”とか“デザインがいい”とか、メリットばかりが注目されていました。
でも、実際に暮らし始めると『冬は暖気が逃げる』『夏は冷房が効かない』『音や匂いが筒抜け』と感じる方が多い。
確かに、光熱費が高騰している今は冷暖房効率の悪さは大きなマイナス要因です。
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何度も言うけれどw 断熱等級5位で吹き抜け作るからそーなる。
記事中のデメリット解決策としては「計画換気」と「断熱」でノープロブレム。
個人的には吹き抜け絶対では無いけれど、冷暖房の事考えると吹き抜けあるだけで上下間の室温操作が容易になるのは確か。
ケースバイケース&暮らし方で決めると宜しいかと。
一言で言うと 断熱しか勝たんw
スケルトンリノベ現場より2点
こちら赤線部分より手前が2階が乗っている所で
青線より向こうが下屋部分。
ここで大切なのは 屋根下部分との乖離。
なんとなく断熱材入れていると(もしくは入って無いと)
こんな感じで屋根で受けた熱が下階や上階に伝わります。
あと断熱材が入っていない内壁部分。
簡単に外気との煙突になります。
夏場は高湿度な空気の通り道
冬季は暖房によって ただただ冷たい冷気が引っ張られる通気層となる訳です。
この壁内の気流を行わせない為に「気流止め」が必要になります。
いくら高価で高性能な断熱材を使用しても
基本を押さえていないと全く無意味な事に(涙
今回は この2ヵ所
防湿も共に「連続させる」←大切な思考です。
アディ押忍。
スケルトンリモデル現場「床断熱の図」
床合板の前に100mm断熱材と木材間を気密処理します。
ただ そこで終わらず その上に根太を敷きならべ
40mmの断熱材を垂直方向に追加。
壁断熱前の気流止めもバッチリ。
そして下地合板を敷いていきます。
何故そんな面倒な事をするのか。
断熱厚み140mm欲しいのに 大引き高さが100mmなのでって根本もあるのですが「木部の熱橋」を無くすと言う目的が大きく。
ちなみに4地域で断熱等級6を満足させる為の仕様として「熱抵抗値R=3.3」と言う目安があります。例えば大引きが120mmとして そこへ上画像の断熱材を敷きならべるとR=5.45で 等級6の仕様R=3.3クリアします(画像は旭ファイバーグラスの資料より)
断熱材部は良いとして 木部はどうでしょう?
木材(ヒノキ)の熱伝導率は0.12程度なので上図の様に木部の鉄抵抗値はR=1と言う事に。
うーん 等級6の仕様をクリアしませんね。
実際は この木部面積と断熱材面積の性能値案分になりますが せっかくならムラない面を作りたいモノです。
なので 同じ120mmでも大引き間と根太間に設置場所を二分すると・・・
木材部でもR=3.3をクリアしています。
同じ性能値の断熱材を使っても設置方法だけで こんなに違うんですよ(笑
厚みが一緒なので価格も同じ。
ちょっと手間が増える分と木材の分は合板の厚みを薄くすることで吸収します。
ほら 同じ値段でも性能値に差が出ました。
こんな細かい事考えて材料と断面を決定しています。
この断熱材使っているから高断熱!とか言うセールストーク 悲しいでしょww
そんなこんなで床の付加断熱のお話でした。
アディ押忍。
単純に空気中の水分は質量の低い方向に流れ、質量を同じくする事を目的に動くので、通常の扉くらいの障壁で、一部屋だけ水分量を増やしたり減らしたりする事は難しい。
逆に空間の気密性を高く保てば、その大きさにかかわらず水分の質量を一定化する事は容易となる。
それが冷房の効率化であり省エネ。
アディ押忍。
これまで「エコハウスのウソ」「エコハウスのウソ2」を出されている 東京大学・前先生の新刊が出ます。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/25/07/02/02097/
と言いつつ 7月26日発行なので 今は予約のみですけどね。
こちら健康・快適で電気代も安心な「ホントのエコハウス」のつくり方について書かれているそうで 中身はまだ分かりませんが面白そうです。
で 目次から個人的な見解を(笑
第1章 エコハウスはなぜ必要?
Q1 冬の寒さはいかようにもなる?
⇒なります!
Q2 夏の暑さは通風でしのげる?
⇒この気温では通風だけでは不快なだけでなく不健康。
Q3 電気代はまた安くなる?
⇒ならない。
Q4 ZEHやGX志向型住宅で十分?
⇒現行のZEH水準では全くダメ。
⇒GX志向型くらいの性能であれば安心して2030年を迎えられるでしょう。
~~こんな感じかな。
アディ押忍。
「床断熱」か「基礎断熱」か論争も未だありますが 床断熱の場合は特に「断熱」は強化した方が宜しいかと。
この断熱強化は夏の為でもあります。
断熱や日射遮蔽の弱い家ほど冷房を強くかける事は容易に想像できるでしょう。
そうなると天井付近はそこそこ温度あるのに 足元には重く冷たい冷気が溜まっていく事に。
それが不快なので扇風機で空気をかき混ぜたりすると思いますが どうしても床温度は低くなってきます。
床断熱の場合は 床下にジメジメ湿った外気を通すわけなので 特に熱伝導率が高い貼り物のフローリングの裏面や 薄い断熱材だと表面に結露し カビを育てやすくなります。
そのカビがフローリングのサネ部分から床上に上がってきて 始めて「ん?!?」となる事も多い訳で。
ちなみに基礎断熱でも外気を床下に取り込むタイプの換気システムも 同様の問題を抱えていると言えるでしょう。
この辺でも夏はエアコンが無いと暮らしていけない位の気候になりました。
そんなリスクもあることを覚えておきましょう。
正しい知識と断熱は正義(笑
こちら7月1日AM6時台に見かけた屋根。
7月なのに霜??
なんてコレ 単純に結露なんですね。
って訳で7月1日の実況天気(便利な世の中ですな)
6時台の気温が21.1度で湿度が89%・・気温低いから良いモノの、結構な高湿度です。
そして露点温度が19.2度。
19.2度以下だと 氷水入れたコップが濡れるような結露が発生する事に。
って訳でこちら 黒い部分が20度以上で白い部分が19.2度以下な事が分かります。
縦のラインが登り梁なんですね。
そして白い部分が断熱材かと。「屋根断熱」だと判断できます。
断熱部分以外は 屋根が暖まっている事と言う事に。
軒先やケラバも白いので 室内からの熱が伝わって無いですね。
ちなみに その登り梁構造を室内から見るとこんな感じ。
この木材部分が外と繋がっていて熱が屋根に移動していると言う事に。
うちだと ↓ 梁も断熱材でスッポリ囲っちゃったり
屋根合板上にも断熱材を施工して熱橋を無くすんだけど
更に屋根は二重屋根で通気層を作るので 外部との熱交換は無いに等しく。
理屈や露点計算分かってると何をどうすれば良いか おのずと正解が見えてくるかなって。
アディ押忍。
以前ここでもご紹介した新ZEH基準 どうも2027年から施行されそう。
https://housingeyes.bijual.com/Date/20250614/
これまでの基準では標準の住宅が使うエネルギー総量と比較し、20%のエネルギー消費削減を求めていたが、新基準では35%削減になる。さらに国土交通省が定める断熱性能は「等級5」から「等級6」に引き上げる。
https://mainichi.jp/articles/20250627/k00/00m/020/236000c 【毎日新聞】
ただ 蓄電池を必須条件にするのは なんちゅーかほんちゅーか変な影が見えて宜しく無いなと。
補助金がどれくらい付くかによるけど エネルギー収支的には眉唾だな。
あと ↓記事にある
冷暖房費の削減につながる外壁の断熱材の厚さは従来の105ミリから205ミリにすることが必要になる。
これもちょっと短絡的過ぎ。
これ前面に出すと 今でもそうな様に壁の断面ばかりがセールスされ「全体の熱損失」と言う本質が薄れる。
まぁ 飛騨地域における最適解は 今アイズで提案しているプロトタイプで間違いないので その辺はご安心を(笑
まずは すぐそこの未来は確実に変わっている事だけ認識しましょう。
「断熱等級5だからZEH性能で高断熱」なんてセールスはいきなりカビ生えますよ(困
「空気がこもってる気がして、なんか頭が痛くなるときがあるんだよね」
え、高性能な家なのに、なんで?
気になって、大工さんや建築士に話を聞いてみた。
・・なんて記事があったので読んでみた
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2a7df78967bc0ff2e63a6c1e013d9650e1f32424
高気密高断熱の落とし穴
① 換気を止めたら一気に空気がよどむ
⇒高気密関係ない。低気密だと換気効かない
② 暖かすぎて“乾燥しすぎ”になることも
⇒湿度は低い方に流れる。低断熱でも同じ
③ 見えない場所に湿気 → カビやダニの温床に?
⇒断熱気密が悪いとカビリスクが増加する
そもそも温度差無視の理論は意味なし
⇒当たり前
えー総評すると「閲覧数稼ぎのコタツ記事」
考えさせられる前に 一度おいでよエキスパートさん。
この自称専門家と小一時間コンコンと語りたいなと。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。