美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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開口部には全て意味があります。

こちら吹き抜けの窓は冬季の日射取得用。


   

 

意味のある窓

 

意味のある抜け


アディ押忍




 某大手ハウスメーカーさんの現場。

丁寧に断熱工事してます!って御自身で

WEBに上げられていたので無問題でしょうwと拝借。

 

 

 

令和6年にアルミ窓ってのはご愛敬としても

たぶん この黄色い線が天井ラインになるのかと。

 

となると そこが天井の断熱ラインって事になりますね。

 

続きまして こちらの現場

 

全館空調だそうです。

 

 

 

なにやら圧損大きそうなパイピングですがww

 

言いたいのはソコでは無く

 

断熱ライン覚えていますが?

そうです。このダクト、断熱層の上に走ってます。

 

外に配管してあると一緒ですよ。

 

こんな断熱ダクト 単なる冷房期の結露防止なので

断熱性能なんてゼロに等しいのにです。

 

空調ダクトは断熱層より室内側に。

換気ダクトだって断熱層より室内側に。

 

キホンです。

 

大手なのに無邪気に こんな画像上げて大丈夫なん?

 

この手の間違い 結構多いんですよ。

困ったもんです(いゃお客さんのお金なんだから困ってる場合では無いですが)

 

アディ押忍



断熱材を入れたら防湿シート(気密)工事に移行しますが

その前にチェックポイントいくつか。

 

窓周りの先張り気密工事はもちろんですか

 

 

 

ちなみに矢印は 仕上げ後に設ける

カーテンポール用の下地合板とかスリーブ周りの補強合板。

 

スリーブ(先開けの貫通部)と言えば

断熱材入れる前に 丸印の様にコーキング処理を。

   

 

配線貫通部も同様に処理します。

 

コンセントは防湿層より室内側に設置しますが

https://eyescode.bijual.com/Date/20150328/

 

 

断熱施工前には こちらもコーキング処理。

 

 

 

ここまで進めて ようやく防湿工事に取り掛かれます。

 

 

 

この辺は快適性と共に 建物の寿命にも関わって来ます。

 

大切な部分ですよ。

 

お ねだん以上 アイズ^^



道が光ってる?なぁぜなぁぜ?w

 

 

種明かしの前に

南側以外の窓は熱収支としてマイナスになる事が多いので

サイズは小さく・ガラスは日射遮蔽型がキホン。

 

 

 

それが出来ない場合や 更なるアイテムとして

アウターシェードやスダレ・可動式格子等々にて

ガラスの外部で日射遮蔽を考えます。

 

で こちらの2階窓は西側に設いています。

 

 

 

いー感じで光ってますが(笑

こちらトリプル仕様の日射遮蔽ガラス。


察しましたね。

 

光の反射は「入射角度=反射角度」

 

 

 

太陽の角度が高い時は家の近くに反射するので良いですが

西日なんかの日射角度が低い場合は

家より離れたトコまで反射光が届きます。

 

こちらのケーススタディではこんな感じで

家から6m位離れたところまで反射してます。

 

 

 

反射先が最初の画像。

 

 

 

はい。遮蔽ガラスに反射した太陽光でした。

 
この方向は法面+土留めのみなので特に問題ありません^^


これかなり昔から言ってますが

想定した範囲内に隣地の開口なんかがある場合は注意が必要。

 

夏の暑い日に この光浴びながらキッチン立ったら・・

関係ちょっとヤバい事になるかも知れませんww

 

もちろん回避方法はいくつかあります^^

 

この辺まで近隣読み込んでプラン出来ると良いかなって。

 

高性能ガラスにも こんな落とし穴が(;^_^A

(いゃ落とし穴って程の事も無いけど・笑)

 

アディ押忍




ロフト?

 

ノンノンw この床は冷房用エアコン置き場に。

 

この上に小さい壁掛けエアコン置いて

冷気を吹き抜けから階下に落とします。

 

除湿コントロールってイメージが大きいでしょうか。

 

ただ オープンなプランならこれでイケるけど

区画がズレた寝室や脱衣室へは個別ダクトで冷気を引いてます。

 

その他エアコンを専用チャンバーに沈めて

そこからダクトで全室に給気なんて手もありますが

安価な量販エアコン使った全館冷房(全館除湿)だと

この手法が一番コスパ良いかなと。

 

専用部品使わないで 色々な事やってますよぅw

 

特許工法!とか専用部材使っちゃうと

壊れた時の費用怖いでしょ(笑

 

だから その辺で手に入る部材だけを組み合わせて

出来るだけ安価に可変性ある様にシステムを組んでいく訳です。

 

まぁ もちろん失敗と言うリスクもある訳ですが(汗

お陰様で かなーり胸を張ってご提供できています。

 

メンテナンスって維持費 忘れちゃダメですよ^^




Ua値:外皮平均熱貫流率

 

外皮(外気に接する住宅の壁や屋根、窓等の開口部)から室内の熱がどのくらい逃げるかを数値化したもので、数値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が良い家と言えます。

 

ちなみに高山市で「地域区分4」飛騨市が「地域区分3」

弊社では0.3w以下をお約束していますが

健康を意識したら最低でも断熱等級6はクリアしたいモノです。

 

 

 

何度も言いますが「等級5」くらいで吹き抜けとか全館空調はOUT

増エネになるだけなのでボツっす。

 

そんなこんなのUA

 

本日は ただ数字だけ追っても宜しく無いよってお話です。

 

先日計算してたおうち

こんな感じで下屋を持ち上げて 吹き抜け空間を増やしまして

(点線部の気積が増えています)

 

 

 

再計算し直したら 0.01w数字が良くなりました。

0.240.23に(笑

 

断熱性能変わらないのにですよ?

気積増えたのにですよ?

気積増えるって事は冷暖房負荷増えるんですよ?

 

分母が外皮なので 同じ断熱性能なら

大きい家の方が数字良なるってカラクリですw

 

 

 

これ

 

もはや窓しかない・・・ですね♪的な

 

 

 

躯体の断熱と窓の断熱をトレードオフしてるだけの話より

https://housingeyes.bijual.com/Date/20211229/

分かりにくいので難しいかも知れませんが

意識してやってると宜しくないかと思います。

 

意識してやってると言えば

数字だけに固着すれは 窓を無くすだでも数字は小さくなります。

 

基準法ギリギリに窓を小さくするのです。

気積増やすより簡単に大きく数字は良くなります。

 

でもそれ 本末転倒ですよね。

 

豊かさは外からやって来ます。

 

私は師に、太陽の光、熱、匂い、音、風、コミュニケーションと

様々な感覚が外部からやって来るけど、それらを積極的に

取り込み制御する事が「設計のチカラ」だと教わりました。

 

確かにその通りだと思っています。

 

性能で閉じてデザインで開く。

 

数字は大切だけど両立すべき情緒性も重要。

 

UA値ひとつ取っても色々あって面白いでしょ(笑

 

「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」って名言ww

 

アディ押忍




外壁工事に入る前にも色々やる事あります。

 

うちでは外壁に筋交いは使わないので

面材(構造用合板等)にて耐力を担保します。

 

その面材に計算通りの釘本数で施工してあるかをチェックし

 

 

その後は金物等の熱橋を処理した上で

外張り付加断熱の下地を組みます。

 

上の画像 分かり辛いっすねw

 

アップするとこんな感じ。

 

 

 

で、晴れ間を狙って外張り付加断熱を施工します。

 

 

 

こちらは高性能GWを外張りしてるので木下地が必要な訳っす。

 

で、ソッコー透湿防水シートを貼って

更に気密テープをピシー―――っと。

 

 

 

何のためのテープ処理?ですが

 

透湿防水シートは その名の通り

壁内の湿気を外に「透湿」してあげる事や

レインスクリーンとしての防水を目的としています。

 

そして透湿した湿気や水分を素早く乾かす為

この防水層と外壁との間に「通気層」として18mmの空間を作る訳です。

 

通気層なので 水は下に流し

湿気等は上昇気流と共に上に流したいですよね。

 

透湿防水シートを貼ったばかりがこんな感じ。

 

 

 

断熱下地に留めてありますが

ちゃんと貼っても 少しピラピラ感ありますよね。

 

通気層で上昇気流が生れるなら

黄色線で書いた通気には抵抗出ますよね。

 

 

 

そんな重箱の隅を突くような理由でww

テープ留めしてる訳です。

 

でもほら 安心感が違うでしょw

 

 

 
あ このテープは黒だったり白だったりしますよ。
白だと目立たないすけどね。

見えない安心

 

お ねだんいじょう アイズ^^



古い家でも高い断熱性能が寄与出来れば空間を細かく仕切る必要は無く、廊下に洗面台や勉強机を置く事も出来ます。

 
「中古住宅+性能向上リノベ」新しい暮らしにもうひとつの選択肢、如何ですか(クリック可)



これ今月のブレスに寄稿したんだけど

印刷掛けたら すっごく暗いの(汗

 

67ページの右上ね・・。

 

せっかく可愛い画像なのに・・悲しいわん



これ良く言うのですが

 

 

 

実際どのくらい恩恵あるの?

なんてお話を頂きました。

 

まぁ実際の所、窓は熱損失の塊なんだけど(笑
なんだかんだ暖房器具にも成り得たりもします。

 

そこで 単純に先日のケーススタディ

 

 

 

冬至の頃は 30度位の角度で太陽の光(熱)は入って来ます。

 

それがどのくらいの熱量なのか?

サクサクっと数字で見てみましょう。

 

まず「太陽定数」

 

太陽から地球に到達する放射エネルギーを定義する量として

太陽定数と言う数字があります(クリック可)

 

 

 

※資源エネルギー庁の資料より

 

大気圏外までは1.4K/㎡のエネルギーが降り注ぐ地球

その内30%が散乱し 地表に届く量は1.0Kw/㎡とされます。



 

で、もっかいw

30度の角度で室内に入って来ると言う事は

60度の角度で窓に当たっている訳で。

 

その分を加味する為 まず太陽定数を1.0Kw/㎡として

角度分の低減を行い「1×sin600.866)0.866Kw/

 

 

ガラスを透過する抵抗として トリプルガラス取得型ガラスの

「μ値=0.57」を掛ければ「0866×0.57=0.49Kw/

 



 


上の画像ガラス面積が4枚で8.28㎡なので

 

そこに面積を掛けると「0.49×8.28=4.08KW/」に。

 

冬至の時期 これ位の大きさの窓(今回はトリプルガラス)からは

4.08KW/㎡の太陽熱が取得できる訳です。

 

分かりにくいですよね。

 

なので対抗馬として よく目にする灯油型ファンヒーター10帖用

 

 

 

これで暖房出力:3.60~0.74kw

 

はい。

 

マックス3.6Kw4.08KWで太陽光の勝ちです!

 

ちゃんと考えて窓を設置するだけで

タダでこれだけのエネルギーが貰える訳です。

 

もちろん 太陽は常に頭上にある訳ではありません。

夜なんて損失以外の何者でもありませんw
だからこその窓性能なのです。

 

とりあえず

 

今回は「太陽熱すげーーー!」と思って貰えればw

 

これが日射熱取得に拘る理由です。

 

どうですか

 

キャベツ一個3円安いと 隣町に車走らせるより

全然有意義でしょ(笑

 

そんなこんなの太陽熱のお話でした。

 

身近な数字絡めると解りやすくないですか^^


アディ押忍

弊社では断熱性能としてUa0.3w以下をお約束していますが

アベレージがUa=0.3だと 怖くてそんなお約束出来ませんよねw

 

実際 平均値だとUa=0.24程度でしょうか(断熱等級6~7)

 

ただ U.a=0.3をクリアするレベルだと

そこから小数点2以下の数値に拘るより

パッシブデザインに留意した方が快適性には優位となります。

 

パッシブ設計とは太陽や風など受動的にエネルギーを得る手法。

 

実際ZEHレベル(断熱等級5)でパッシブ設計とか言われても

いゃ 熱負荷計算したことある?って感じでww

いくつかモデル作ってシミュレーションしてみれば

答えは簡単に出るんですけどね。

 

あと Ua値には出てきませんが

換気とかC値(隙間相当面積)も結構なファクターに。

 

ランニングコストを抑え「快適に」健康に暮らす為にも 大切なベース思考かと。

 

あ 太陽出てきた。

 

気温が低くても太陽が当たった車内って

ソコソコ暖かくなってて幸せですよね^^  そゆ事です。

(逆も然りですよ)

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