美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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Ua値:外皮平均熱貫流率

 

外皮(外気に接する住宅の壁や屋根、窓等の開口部)から室内の熱がどのくらい逃げるかを数値化したもので、数値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が良い家と言えます。

 

ちなみに高山市で「地域区分4」飛騨市が「地域区分3」

弊社では0.3w以下をお約束していますが

健康を意識したら最低でも断熱等級6はクリアしたいモノです。

 

 

 

何度も言いますが「等級5」くらいで吹き抜けとか全館空調はOUT

増エネになるだけなのでボツっす。

 

そんなこんなのUA

 

本日は ただ数字だけ追っても宜しく無いよってお話です。

 

先日計算してたおうち

こんな感じで下屋を持ち上げて 吹き抜け空間を増やしまして

(点線部の気積が増えています)

 

 

 

再計算し直したら 0.01w数字が良くなりました。

0.240.23に(笑

 

断熱性能変わらないのにですよ?

気積増えたのにですよ?

気積増えるって事は冷暖房負荷増えるんですよ?

 

分母が外皮なので 同じ断熱性能なら

大きい家の方が数字良なるってカラクリですw

 

 

 

これ

 

もはや窓しかない・・・ですね♪的な

 

 

 

躯体の断熱と窓の断熱をトレードオフしてるだけの話より

https://housingeyes.bijual.com/Date/20211229/

分かりにくいので難しいかも知れませんが

意識してやってると宜しくないかと思います。

 

意識してやってると言えば

数字だけに固着すれは 窓を無くすだでも数字は小さくなります。

 

基準法ギリギリに窓を小さくするのです。

気積増やすより簡単に大きく数字は良くなります。

 

でもそれ 本末転倒ですよね。

 

豊かさは外からやって来ます。

 

私は師に、太陽の光、熱、匂い、音、風、コミュニケーションと

様々な感覚が外部からやって来るけど、それらを積極的に

取り込み制御する事が「設計のチカラ」だと教わりました。

 

確かにその通りだと思っています。

 

性能で閉じてデザインで開く。

 

数字は大切だけど両立すべき情緒性も重要。

 

UA値ひとつ取っても色々あって面白いでしょ(笑

 

「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」って名言ww

 

アディ押忍




外壁工事に入る前にも色々やる事あります。

 

うちでは外壁に筋交いは使わないので

面材(構造用合板等)にて耐力を担保します。

 

その面材に計算通りの釘本数で施工してあるかをチェックし

 

 

その後は金物等の熱橋を処理した上で

外張り付加断熱の下地を組みます。

 

上の画像 分かり辛いっすねw

 

アップするとこんな感じ。

 

 

 

で、晴れ間を狙って外張り付加断熱を施工します。

 

 

 

こちらは高性能GWを外張りしてるので木下地が必要な訳っす。

 

で、ソッコー透湿防水シートを貼って

更に気密テープをピシー―――っと。

 

 

 

何のためのテープ処理?ですが

 

透湿防水シートは その名の通り

壁内の湿気を外に「透湿」してあげる事や

レインスクリーンとしての防水を目的としています。

 

そして透湿した湿気や水分を素早く乾かす為

この防水層と外壁との間に「通気層」として18mmの空間を作る訳です。

 

通気層なので 水は下に流し

湿気等は上昇気流と共に上に流したいですよね。

 

透湿防水シートを貼ったばかりがこんな感じ。

 

 

 

断熱下地に留めてありますが

ちゃんと貼っても 少しピラピラ感ありますよね。

 

通気層で上昇気流が生れるなら

黄色線で書いた通気には抵抗出ますよね。

 

 

 

そんな重箱の隅を突くような理由でww

テープ留めしてる訳です。

 

でもほら 安心感が違うでしょw

 

 

 
あ このテープは黒だったり白だったりしますよ。
白だと目立たないすけどね。

見えない安心

 

お ねだんいじょう アイズ^^



古い家でも高い断熱性能が寄与出来れば空間を細かく仕切る必要は無く、廊下に洗面台や勉強机を置く事も出来ます。

 
「中古住宅+性能向上リノベ」新しい暮らしにもうひとつの選択肢、如何ですか(クリック可)



これ今月のブレスに寄稿したんだけど

印刷掛けたら すっごく暗いの(汗

 

67ページの右上ね・・。

 

せっかく可愛い画像なのに・・悲しいわん



これ良く言うのですが

 

 

 

実際どのくらい恩恵あるの?

なんてお話を頂きました。

 

まぁ実際の所、窓は熱損失の塊なんだけど(笑
なんだかんだ暖房器具にも成り得たりもします。

 

そこで 単純に先日のケーススタディ

 

 

 

冬至の頃は 30度位の角度で太陽の光(熱)は入って来ます。

 

それがどのくらいの熱量なのか?

サクサクっと数字で見てみましょう。

 

まず「太陽定数」

 

太陽から地球に到達する放射エネルギーを定義する量として

太陽定数と言う数字があります(クリック可)

 

 

 

※資源エネルギー庁の資料より

 

大気圏外までは1.4K/㎡のエネルギーが降り注ぐ地球

その内30%が散乱し 地表に届く量は1.0Kw/㎡とされます。



 

で、もっかいw

30度の角度で室内に入って来ると言う事は

60度の角度で窓に当たっている訳で。

 

その分を加味する為 まず太陽定数を1.0Kw/㎡として

角度分の低減を行い「1×sin600.866)0.866Kw/

 

 

ガラスを透過する抵抗として トリプルガラス取得型ガラスの

「μ値=0.57」を掛ければ「0866×0.57=0.49Kw/

 



 


上の画像ガラス面積が4枚で8.28㎡なので

 

そこに面積を掛けると「0.49×8.28=4.08KW/」に。

 

冬至の時期 これ位の大きさの窓(今回はトリプルガラス)からは

4.08KW/㎡の太陽熱が取得できる訳です。

 

分かりにくいですよね。

 

なので対抗馬として よく目にする灯油型ファンヒーター10帖用

 

 

 

これで暖房出力:3.60~0.74kw

 

はい。

 

マックス3.6Kw4.08KWで太陽光の勝ちです!

 

ちゃんと考えて窓を設置するだけで

タダでこれだけのエネルギーが貰える訳です。

 

もちろん 太陽は常に頭上にある訳ではありません。

夜なんて損失以外の何者でもありませんw
だからこその窓性能なのです。

 

とりあえず

 

今回は「太陽熱すげーーー!」と思って貰えればw

 

これが日射熱取得に拘る理由です。

 

どうですか

 

キャベツ一個3円安いと 隣町に車走らせるより

全然有意義でしょ(笑

 

そんなこんなの太陽熱のお話でした。

 

身近な数字絡めると解りやすくないですか^^


アディ押忍

弊社では断熱性能としてUa0.3w以下をお約束していますが

アベレージがUa=0.3だと 怖くてそんなお約束出来ませんよねw

 

実際 平均値だとUa=0.24程度でしょうか(断熱等級6~7)

 

ただ U.a=0.3をクリアするレベルだと

そこから小数点2以下の数値に拘るより

パッシブデザインに留意した方が快適性には優位となります。

 

パッシブ設計とは太陽や風など受動的にエネルギーを得る手法。

 

実際ZEHレベル(断熱等級5)でパッシブ設計とか言われても

いゃ 熱負荷計算したことある?って感じでww

いくつかモデル作ってシミュレーションしてみれば

答えは簡単に出るんですけどね。

 

あと Ua値には出てきませんが

換気とかC値(隙間相当面積)も結構なファクターに。

 

ランニングコストを抑え「快適に」健康に暮らす為にも 大切なベース思考かと。

 

あ 太陽出てきた。

 

気温が低くても太陽が当たった車内って

ソコソコ暖かくなってて幸せですよね^^  そゆ事です。

(逆も然りですよ)

3月の日射取得。

太陽高度が少しづつ上がって来るので、庇での影もだんだん降りてきます。

 

 

 

まだ春遠からずな時期でも日差しが気持ち良い日は、お掃除なんかも窓開けて気持ち良く出来ます。

 



家が暖まっているから出来る芸当^^ 

 

そして夏季の日射遮蔽。

 

 

 

庇による日射遮蔽はもちろん 植樹によるお庭の影も見た目の暑さを軽減してくれますね。

 



上記から1年後。

 

 



やっぱ緑が増えると良いすですねー^^

 

熱損失を考えるとは、寒い時は暑い時期を 暑いときは寒い時期を想う事。

 

おっ!?名言でたか(違 w




こちら登り梁下への屋根断熱施工の図

 

 

 

構造用合板が防風層を兼ね、登り梁部も含め高性能グラスウール施工となりますが、登り梁部分がどうしても熱橋になりがち。(HGW@320)

 

 

 

と言いつつ、こんなマシュマロ状態でミッチリ入ってたら熱橋なんて・・って感じですよねw


でもでも、なので木地の下に更にフェノールフォームを施工(フェノールフォーム@60)

   

 

これで木地の熱橋すら無くなります。

あと、丁寧にテープ張りしてありますが、この室内側に防湿シートを施工しますので、ここまでやる必要ありません。

「必要無いよ」って伝えたのですが、この方が見た目良いのでやらせて下さいと・・いゃまったく見えなくなるのでww 丁寧な大工さんでしょ(笑

 

 

 

テープは必要無いにしても、ここまでやると計算以上の性能が維持出来ます。

(梁等は熱橋計算してるので)

 

現場精度大切!^^



Ua値とは「外皮平均熱貫流率」の事。

 

・屋根(天井)から損失する熱量

・壁から損失する熱量

・床から損失する熱量

・開口から損失する熱量

・基礎の立上り から損失する熱量

 

上記の建物から逃げる熱量を外皮面積で割った数字がUa値。

 

なので、同じ断熱性能なら外皮面積が大きい方が数字的に有利になります(笑

あと、手っ取り早く「窓を無くす」事も数字的に有利に。

(実際、方位によっては有利にはなるのですがw)

 

でも、そんな数字にばかり拘って、豊かな外部環境を拒絶するのはナンセンスですね。

 

個人的には必要なUa値はしっかりクリアしつつ、広がりや繋がりは大切にしたいなと。

 

外皮面積と言えば凸凹した形の方が面積は増えるので数字的には有利になるとは言え、実質損失としては面積大きくなる分、冷暖房効果が不利になる事は容易に想像できますよね。

 

例えば家の「角」

 

こちら家の「角部」を上から見た図ですが、場所によって外皮面積の負担率が変わりますよって図です。

   

 

例えば、普通の平面で内壁10mmの負担する外皮は10mmですね。

入隅部(角)はどうでしょう?

角から両側に5mmずつの内壁10mmが負担する外皮は458mmとなりますw

 

平面部と比べると45倍ですね。
(付加断熱無しの最小寸法でも250mmで25倍)

そう、凸凹した家は自身の影の他に、計算には現れない損失が大きいと言う事です。

木部の熱橋云々以前の話ですね^^

 

単純に四角い家と凸凹した家を比べて見ましょう。

 

上下共に12マスで同じ面積。

 

 

 

でも、外皮は(緑〇)四角い家が14面に対し、凸凹の家は20面。イキナリ1.4倍w

併せて、出隅部は(紫□)は四角い家が4ヶ所に対し、凸凹した家は7か所。

 

さて、どっちが熱損失が小さいでしょう。

 

間違いなく単純な四角い家でしょ。

でも同じ断熱性能なら凸凹した家の方がUa値は良くなるのです(笑

 

そんなこんなのUa値。

 

この辺のカラクリ知ってるのと知らないのでは、プランは雲泥の差になるでしょうけど、私がUa値に拘るのは、あくまで数字では無く「暮らしやすさ」への指針としているからです。

 

Ua値が数字合戦になっては本末転倒と言えます。

 

と言いつつ、弊社はUa=0.3以下をお約束していますけどね(笑

 

断熱等級で言う所の6・7ランクです。

 

それ以上に「愉しい暮らし」への空間構成を重視したいモノですが、それは確固たる数字があって初めて求める事が出来ると考えます。

 

空間の広がりの為にと、細い窓線を求めてアルミの大開口サッシとか、本末転倒以外の何者でも無いでしょうw


そんな視点で見るUa値なんて数字も面白いでしょ^^


アディ押忍


↓これXにポストしたら1.3万回とかインプレされましてw

 

だから断熱等級5レベルで吹抜け造るなと何度言えば、、、

 

等級5と言えばZEH基準ですが、まさに上記の通りかと考えます。

 

単純に同じ22度の室温でも「等級5」と「等級7」では床や壁の温度が異なる為(同じ暖房でも等級7の方が躯体温度が上がる)体感温度は違う訳です。

 

もちろん断熱性能が高い方が、躯体温度が上がるので同じ室温でも体感温度は暖かく感じます。

 

ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準なんて聞くと何か凄そうでっすが、実際そんなもんです。

中途半端な性能で無理な空間構成は止めましょう。

 

なんて事をエゴサしたら10年前から似た様な事言ってましたww

ブレてねーな私(笑

 

 

 

あと、既存住宅や中古住宅への性能リノベでも、こんな世界は実現できます。

 

 

  

https://twitter.com/cool_toy/status/1469934181761581056 

 【 X(Twitter)より 】


健康に快適に経済的に暮らしましょ^^



一年の中で日本人の死亡が最も多いのが1月です。

 

2022年に国内で死亡した日本人は156万人余り、高齢化が進むこの国では2040年には170万人に達する見込みとされます。

 

死因別には「がん」がトップで386千人と全体の24%を占め、ついで「心疾患」が14%・「老衰」が11%と続いています。

 

ここまでお読みいただき「ははーん、1月に死者が多い原因はヒートショックだな」と思われた方、半分正解で半分間違い(謎

 

ヒートショックと言う温度差よりも、常時の「低体温」が正常な体の機能を阻害します。

 

最近は夏季の熱中症が騒がれる様になりましたが、実は「低温」の方が体へのインパクトは大きいのです。

 

医学雑誌ランセットに掲載された論文によると、日本を含む13カ国を対象に気温が死亡数に与える影響分析から、不適切な気温管理が死亡原因の8%を占めている事が分かりました。

 

そして日本では「低温」が死因原因の9.8%に対し、熱中症など高温による死亡は0.3%に過ぎません。

低温の影響は高温の30倍以上になるのです。

 

実はこわい!家の中の「低体温症」【NHK】

https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/articles/19271/

 

 

 

WHOでは室温18以上を推奨しています。

 

ちなみに 上記NHKの動画によると

 

 

岐阜のリビング平均気温は15.2度とか。

 

こう見ると やはり北海道の室内は暮らしやすそうです。

 

暮らしやすいと言うより、命のリスクが小さいと言う事でしょうか。

 

日本人の死因の約一割が「低い室内温度」です。

 

ちなみに国土の大部分が冷帯であるスウェーデンでは、低温起因の死因は3.6%との事。

 

違いは建物の断熱基準だとすぐ分かりますね。

 

暖かくしたければ暖房入れれば良いだけですが、燃料代の高騰もあり中々・・

だったら逃げていく熱を減らす事が得策。

 

新築なら簡単ですが、既築住宅には断熱改修と言う手があります。

 

まずは何処から熱が逃げるのか?コスパ高い改修は何処か?10件あれば10件なりの手法が生れます。

 

まずは暖かい家に安く住まえる様、ポエムでは無い対策が必要でしょう。

もう30年とか断熱!断熱!言ってますのでw お気軽にお問合せ下さい^^


「冷えは万病の元」

昔の人の経験則なのでしょうね。




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