何度も言ってますが 窓が高性能化してくると
窓そのものの重量も増してきます。
建物性能を上げるには 充填断熱+付加断熱などは
必須となりますが 窓の重量には要注意。
SNSなんかでたまに見かけますが
「100mmの付加断熱!」とか画像載せるのは良いとして
窓が躯体では無く 付加断熱の下地に設いていたりします。
ガラス3重とかの窓 重いですよ。
幅1700mmの掃き出し窓でも 100Kgとかになります。
そんな重量物を躯体では無く 断熱下地に置くなんて
怖くて出来ないのは私だけでしょうかw
弊社で100mmの付加断熱をする場合は
窓は躯体に設けるので こんな感じに窓は奥まって見える事に。
そんなこんなの窓の位置
気を付けるべきテクニックをご紹介しましょう。
まず こちらのおうちは50mmの付加断熱なので
その分の下地が組んであります。
窓は躯体に乗ってますので 既に奥まってますが
防水目的として 板金で水切り作っています。
窓台もレベル付けて こんな感じ。
付加断熱を施工したら そっこう透湿防水シートを丁寧にテープ留め。
この状態でも 結構窓枠が出ている事が分かります。
この断熱下地の上にもう一層 断熱レンガパネルを施工する為です。
このレンガパネルは80mmとかあるので その分見越しての窓枠に。
煉瓦パネルを施工すると 窓枠が出てるだけで
窓そのものが奥まっている事が分かりますね。
ここまで手を掛けて初めて経年変化に耐えられるディテールと言えます。
窓位置の考え方 この辺も会社によって大きく異なる事でしょう^^
最後にヒトコト。
窓は重いぞ(笑
勝手口が寒いとのオファー。
いわゆるアルミ+樹脂複合ドアですが
土間もあって そりゃやっぱそうですよね・・。
キッチンに繋がっているので何とかしたいとの事。
これ高断熱のドアに入れ替える事も可能ですが
今回の内窓補助金は ドアは対象外で
やたら補助率が小さくなります。
なので 入口に「断熱カーテン」を下げました。
布地が三重構造になってて
起毛布が空気層を保つと言うカーテンです。
以前紹介した事あるなぁと探せば
2011年すか・・12年も前だった(笑
http://eyescode.bijual.com/Date/20111124/
これで勝手口からの冷気は抑える事が出来ます。
コストもドア入替より断然安く。
冬季以外は外しておけば良いですしね。
こんなのも部屋の温度を保つための一手になりますよ
ってお話でした。
寒い玄関を暖かく
古く見える玄関を新しく
本日はそんなお話。
昔は良かったんだけど玄関ドアを更新して
せっかくなら暖かくしたい~とのオファー。
そんなご要望にはYKKの「ドアリモ」と言う手もあります。
何故早く出来るかと言うと
既存枠を壊さないでカバーする工法だからなんですね(クリック可)
で 今回のクランケがこちら
いわゆるアルミ玄関ドアですね。
こちらの断熱性能を上げる訳です。
↓下の図で言う 右から左への変更(クリック可)
で・・ホントに1日で終わりました(笑
比べて見るとこんな感じ。
おお なんかカッコイーぞ(笑
玄関土間の温度低下も少なくなったとの事。
あとスマートキーとかもチョイスしたので
スマホで施錠開閉が可能になりました。
リフォームなら負担も少なくて良いかと思います。
玄関ドア更新のお話でした。
アディ押忍。
良い記事がありました。
長い目で見てコスパのいい住居とは?
「本当にいい家」を見極める5つのヒント
まぁこの記事「Sponsored by 住宅金融支援機構」なので
最終的にフラット35の宣伝になってますがw
やはり大切なのは 目に見えない部分
~~以下転載~~~~~
インスタグラムやYouTubeから有用な情報が得られるようになった反面、今の流行に合わせすぎるきらいがあります。
~~~転載終わり~~~~~
・・デザイナーズスカスカ住宅ww
いわゆる断熱の重要性ですが 忘れがちなのが日射遮蔽。
冬季は日射を取り込み それ以外の季節は
庇やシェード・遮熱タイプのガラス等々
方位と近隣を読み込んだパッシブデザインが必要です。
UA値だけに拘って性能上げても
西面にバカでかい開口あったら 梅雨前から暑くて住めません。
方位と開口。
まずコスパ良い住まいを考えたら
真っ先に取り組まなければならないかと。
その上で 近隣環境を読み込み暮らしに豊かさを取り込む。
優先順位は「快適に」「コスパ良く」が先でしょう。
コスパとか言うと太陽光パネルとか
イニシャルコストをイメージすると思いますが
ちょっと違うかなって思ってます^^
こちらアルミ+樹脂の大開口窓
こんな感じに折れて開くので
大きな開口が作れます。
性能的には今年夏までだったら
熱還流率2.33wなので「最高等級4です!」と言えましたが
等級7まで制定された今だと 単に★3つ(クリック可)
それより・・隙間が多すぎて正直寒い。
と言う訳で 窓の入れ替えです。
まずは デッキを外して(窓外せないので)
外壁仕上げをカットして 窓枠を外します。
そしてその開口に トリプルガラス樹脂窓を。
こちら熱還流率 0.87wなので
上の表でいう所の一番上のランク
★6つの1.1wが最高ですが 0.87Wなのでバッチリでしょ。
これ例えば10年前から見越して
その性能をチョイスしておけば 今でも通用する訳です。
すでに未来は始まってますよ。
正しい性能をチョイスしましょう。
さてこちら気密性能を上げる為に FIX+ドアとしていますが
枠が無い分 大開口でしょ^^
外部の水仕舞いをして完了ですが
こちらLDKの窓全部に「内窓」を設置したので
設置した夜は「隙間風が無くなったなぁ」との感想だったのに
次の日の朝「あ・・部屋が冷えてない」と実感したとの事。
まずは窓を固める事。あったかい冬への近道ですよ^^
大切なお金 かしこく使いましょう。
築20年のおうちより
「ユニットバスの換気扇が壊れました」とのオファー
20年持ったので大往生と言えますが
こちら防湿シートも施工済の家なので
「お風呂の換気扇は回すな」を実践して貰いました。
https://housingeyes.bijual.com/Date/20221020/ 【アイズブログ】
で 感想頂きました^^
いかたす^^
合言葉は「お風呂の換気扇は回すな」ですよ(笑
今日もしつこく「気流止め」のお話w
気流とは管理出来ない壁体内の空気の流れ
これ 基礎下から屋根まで繋がってしまうので
どれだけ暖房しても この気流に熱を奪われてしまう事に。
今回のケーススタディ ↓ とあるリモデル現場の1階と2階の間。
気流は外壁側だけで無く内壁にも発生する訳で。
なんなら平面で考えると外壁より内壁の方が多いくらい。
なので まずこの気流を止める事が先決。
リモデルの場合は 素直に気流止められない場合も多く
そんな時は袋入りグラスウールを半分に折って
壁に入れ込むのが得策。
100mm程度の壁厚に 100mm厚のグラウウールを
折って入れるのだから すぐ壁厚パンパンに広がります。
少々躯体が動いても追随してくれます。
って訳で 外壁・内壁問わずパンパンに詰め込みます。
(防湿シートを外側に向けてね)
あと 収まりによっては気密テープ併用とか。
こんな手間ひとつで お部屋の温度は体感できるくらい変わりますよ。
これもUa値計算なんかには表されません。
そんなこんなで
気流止めは階層間も内壁もワスレズニ。
お 値段以上アイズ(^^
昨日のエントリに使った画像にて
https://housingeyes.bijual.com/Date/20231011/
このRWから ここってトイレですよね^^ってコメント頂きました。
えらい!愛すべきアイズフォローです(笑
反対側はこんな感じ。ユニットバス室内側の壁です。
グラスウールでは無くロックウールなのは
水回りの防音(吸音)が目的だからなんですね。
なので ここに気密とか精密とかは関係無いですよ。
単に質量が存在すれば良いだけです。
まぁ 多少なりとも蓄熱効果は ありますが^^
そうそう ユニットバスと言えば
昨日のエントリには入れませんでしたが
ダクトがユニットバス上にも通ってまして。
↑躯体とユニットバスの隙間分かります?
床断熱だったら 基礎下の外気が青い矢印みたく
ユニットバス横を上がって室内に入って来るんですよ(涙
なので こんなイメージの気流止めは必須なのですが
まぁ その辺はまたこちらでもお読み頂きまして
https://housingeyes.bijual.com/Date/20220614/
本日は 何度目かの高断熱ユニットバスの件。
高断熱浴槽にするだけで暖かいですよ♪
良く目にするセールスコピーですよね。
さっきのユニットバス上の画像思い出してください。
この丸が照明で 矢印が天井の角部。
微妙に薄く張り付いてる断熱材すら無いでしょ(笑
施工したばっかで整理されていませんが・・
こちらがバス横の鏡部分。
その反対側は・・
排水まで丸見えで まるまる断熱材なんて無いでしょw
そんな壁面に 外気がグングン当たったら(怖
もちろんバス横の部屋や そこに繋がってる天井裏だって
煙突効果で外気が流入してくる訳です。
外壁だけ断熱しても意味ないすよね。
ちなみに
Ua値にはこんなん何も反映されませんよ(恐怖
で どーするかって言うと
上の画像の角部 テープと防湿シートが見えますねい。
こっちのドア横も
基礎断熱でも これっくらい気を遣っておくと
管理出来ない気流が生れない訳です。
魅惑のワード高断熱浴槽(笑
まぁちょっと保温効果がある位の認識で間違いないですよ。
うちでユニットバス入れ替えリモデルする時には
断熱気密もセットで行うのはこんな理由です。
そんなこんあで高断熱浴槽の闇でした。
いぁ 闇って程の事も無いですが
ちょっと知っておくだけで 無駄なお金使わなくて済みますよ^^
あ
そうそう
昨日に追加で 垂木下の防風層を下から見るとこんな感じ。
こちらロフトになりますが このシート下に断熱材が施工されます。
「施工しやすさ」も性能維持には大切な要素ですよ^^
最上部の断熱手法としては 大きくカテゴライズすると
「屋根断熱」と「天井断熱」と「桁上断熱」の3つが上げられます。
それぞれ特徴ありますが 今回は「屋根断熱」について。
屋根断熱とはその名の通り(笑
屋根のラインでの断熱層となります。
屋根で断熱する事で 屋根下を部屋にしたり
ダクト等のスクロールスペースにする事も可能に。
ただ その屋根断熱で間違えがちなのが通気層と防風層。
例えばこちらの構成図で言う所の黄色ラインが通気層。
屋根に関しては垂木の厚み(こちらでは90mm)を
そのまま通気層として開放しています。
その下に高性能GWをセットしていく訳ですが
忘れてはイケないのが防風層。
上図の緑線が防風層ラインで連続している事が分かります。
こちらは建て方時に先張りでセットしておいたので
後で繋いでいくだけでOK!
↓母屋の上にピラピラしているのが
その透湿防風シートです。
全ては仕上げから追っていく工程って事す^^
で
その下に断熱層を作っていくのですが
既出の ↓ この画像で言う所の赤線が防湿層。
屋根下は こんな感じ^^
こちら火打ちと屋根構面で水平構面が取れたので
階上から見ると こんな空間が取れています。
何のための空間かと言いますと
冷房用の空調ダクト空間なんすね。
見えているのが空調用ファン。
換気や空調ダクトは断熱層の内側がキホン。
あとこれ位空間あると後々のメンテも楽すね。
そんなこんなの屋根断熱空間のお話でした。
断熱計画と構造計画は同時に行わないと!
と言うのはこーゆー事です(笑
あと
断熱と通気と防風と防湿はセットで無理の無い計画を。
断熱と通気と防風と防湿はセットで無理の無い計画を。
大切な事なので2度言いましたよ(笑
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。