美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です 【旧レディオクラブ】
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こんにちは アイズ・オカダです(名乗ってみた・笑)

 

さて お正月ご実家に帰って
暖房入れてるのになんか寒いなぁ?なんて感じた方も多いのでは。


それ室温では無く体感温度が低いから。

 

家の中でもっとも熱を奪うと言えば やはり窓かも。

 

そんな窓からのコールドドラフトが床を冷えさせ

壁内通気が 床下から冷気を引っ張り上げます。

 

 

 

すると室温と体感温度に差が出てくる訳で(丸印の数字が表面温度)

 

体感温度とは 実際の室温と表面温度を足して2で割った数字。

 

体感温度=(表面温度+室温)÷2

 

この表面温度と言うのが「窓や壁・天井・床の温度」

表面積と温度の割合で細かく計算するんだけれど

実際は一番低い表温度に支配されるので

この場合は「窓」か「床」の温度に引っ張られます。

 

なので ざっくり表面積の大きい床温度を基準に

 

体感温度=8(床)+28(室温)÷2=18度

 

体感温度は18度。

室内にも気流が生まれ やっぱ寒いですわ。

 

室温計みるとソコソコ暖かいハズなのになんか寒い・・

ってのはこんなカラクリな訳です。

 

そんなこんなで断熱とは 床や壁の表面温度を上げる事を

目的としますが(だから気密も必要)

 

実際 太陽が出てきたらカーテン開けて

目いっぱい太陽熱を入れてあげると

ほぼ外気温だった「窓」の温度を上げる事が可能。

 

 

 

となると一番脆弱だった「窓」温度が壁や天井より高くなり

直接陽が当たる床温度も上げてくれる事になります。

 

ざっくり床温度が15度まで上がったとして

 

体感温度=15(床)+28(室温)÷2=21.5度

 

コールドドラフトで冷気しか運んでこなかった窓なのに

陽が当たっている場所は 23+28÷2=25.5度と

劇的に快適側に傾きますね。

 

もちろん熱収支としてはプラマイゼロになっちゃうので

窓の基本性能が求められることに間違いはないけれど

太陽の熱をうまく使う事で室温の操作も楽になるって事で。

 

太陽エライ!

 

そんな日射をコントロールするのが設計力。

 

省エネとは高効率のハイテク器具を使う事ではありません。

設計力と言うローテクを加える事で 省エネも楽になりますよ。

 

効率的な高断熱。どうぞお気軽にお試しくださいませい。

 

アディ押忍




こちら外張り付加断熱のカットサンプル

 

 

 

赤が構造躯体で 窓は赤に乗ってますね。

その分 緑部分の水切りが発生しています。

 

 

 

この辺の収まりと 日本の窓の構成については

何度か書いてるけれど

https://housingeyes.bijual.com/Date/20210511/

 

うちでも50mm以上の外張り断熱を行う場合は

躯体に設置する訳で この位置が正解。

 

ただ 施工的には上の黄色い補助枠に設けた方が楽なの・・

でもそれだと確実に経年や地震で下がっちゃう。

 

窓って重いのよ^^

 

で 断熱も100mmとか付加するとこんな感じに窓が奥まる。

 

 

 

80mmでもこれくらい奥行が出る。

 

 

 

確かにコストは掛かるけど 必要な考え方。

 

なので 性能見ながら外張り付加の厚み考えるのがコスパ良いかと。

 

カットサンプルに見る窓の設置位置でした。

 

アディ押忍。



俳優の中山美穂さんが亡くなって数日。

ヒートショックと言うワードも市民権を得てきた様です。

 

調査発表も「入浴中の不慮の事故」との事で

事件性や薬物の可能性も無くなりました。

 

ただ ヒートショックと言うと 急激な温度変化による

血圧の乱変化をイメージしますが

報道によると彼女の自宅はビルの6階との事で

たぶんRC(鉄筋コンクリート造)なんでしょうけど

当時の気温見るとそこまでの温度変化は考えられず

今回の御不幸は「熱中症」による不慮の事故かと思います。

 

え?冬に熱中症?

 

疑問に思われる方も多いでしょうけど

実際 体温365度の人が全身浴した場合

お湯が41度だと30分で体温が395度に上がるらしく

体温が40度を超えて上がりすぎると

重症の熱中症で意識障害や死に至る危険もある訳で。

 

 

 ※画像は東京新聞「ライフスタイル」より


時期も冬季なので水分も取ってないだろうし

熱めの長湯は熱中症のリスクが増大します。

 

ではなぜ熱中症になるほど 熱いお湯に入り続けてしまうのだろう?

それは単純に室内温度が低いから。

 

室内温度が低いから 熱めのお湯に長湯して

身体を温めようとするのって 誰しもご経験あるのでは。

 

なので 出来れば脱衣室には暖房入れて

服を脱いだ後の冷えを出来るだけ小さくして頂きたいモノです。

 

アイズが断熱(数字)に拘るのは暖房無しでも

脱衣室の温度が18度以下にならない様にする為。

何も流行りで数字追ってる訳では無いのですw

 

そんなこんなで

 

熱めの長風呂は避けましょう。

 

倒れる事を考えれば 脱衣室の暖房費なんて安いものです。

 

もちろん既存建物でも断熱施工してあげれば

暖房費も浮くってモノで^^

 

もちろん泥酔しての入浴はもっての外ですが

お風呂の温度 ちょっと意識してみましょう。

 

そう言えば初めて冬を迎えた うちのオーナーさんから

「お風呂のお湯温度低くても不思議と快適で!」と驚きの声を頂いた事あります。

 

住環境と健康 深いつながりがありますよ。



国土交通省は、省エネ住宅を普及させる為、補助制度を拡充する方針を決めた。

従来よりも高い性能を持つ住宅を「GX志向型住宅」と位置づけ購入費を手厚く補助する。

 

 

 

財源は国債発行で賄う計画だと言う。

 

なんちゃってエコ機器モリモリの住宅と言うより、弊社がいつも言っている「断熱性能」が高い住宅がメインになりそうで、注目しています。

願わくば、この様な補助金審査が簡素に滞りなく進めば良いのですがw

 

さてGX住宅とは何ぞや?

 

GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、脱炭素社会に向けて持続可能な生活に転換していく取り組みの事とされます。

 

ちなみに最近よく聞くDXというのが「デジタルトランスフォーメーション」の略で、デジタル化で社会を変える仕組みの事ですが、なんちゅーか相変わらず横文字並べるの好きね(笑

 

話は戻ってGX住宅の定義として、まだ細かく決まって無いですが、たぶん断熱等級6プラス以上になるかと。

 

 

 

ほら、ZEH住宅(等級5)なんてもう型遅れの性能でしょw

 

そんなこんなの国の方針。

 

あったかいは正義^^



面白い記事見つけました。

 

東海エリアの住みたい田舎・岐阜県飛騨市でのびのび暮らす!

https://x.gd/ZexpO

 

 

 

 

200万円の10DK広々物件は大世帯・2世帯でもゆったり住める!

 

だそうです。

 

ほうほう 古川小学校の近くの売家ですな。

 

面白いのが

2024年版 第12回 住みたい田舎ベストランキング」

 

 

 

~で東海エリアでは飛騨市や高山市が上位にランキングしてるらしく。

ちょっと嬉しいす^^

 

そこで紹介してあった駅・コンビニが近くて生活に便利なおうち

200万円で田舎暮らし!ですが平面がこちら(クリック可)

 

 

 

たしかに部屋多いすw

 

ただ温暖地から このままの家に移住すると

本気で田舎が嫌いになるかも知れません(汗

 

ちなみにトイレはコレです。

 

 

 

タイルがエモいですが 居住区からは少し離れ冬季なんてほぼ外!

たぶん洗面の水なんかも普通に凍っている事でしょう。

 

若くても女性なんかだと特に 健康的にも宜しくないかと。

 

あと耐震。

 

いつもの様に2階を乗っけてみました(赤線)

 

 

 

青の丸印下に柱が欲しいです。

ちなみに飛騨市古川町は 法定積雪量2mです。

雪めっちゃ重いですよ。

 

そして冬は普通に氷点下二桁になる地域。

 

こちらに住まわれるなら水回りだけで無く

断熱+耐震工事が必要かと思います。

 

そして町中とは言え 南方向に道路入ってて

日射取得も望めるので 私なら青四角部分を撤去し

黄色丸部分を陽だまりと道路側を駐車スペースにします。

 

 

 

ご夫婦+お子様二人位なら 一階にLDK+寝室

二階を子供部屋と考えれば十分すぎる居住スペースで

お庭や空と繋がる「ほぼ平屋暮らし」が可能になるかと。

 

二階建ての倉庫は残しておいて物置に。

 

リノベはパッシブデザインとして日射を最大限取り入れ

耐震は積雪加味して上部構造の評点を1.0以上

断熱は等級6をクリアする位で設定すれば

その辺の新築より十分に健康的な暮らしが待っています。

 

コストも同地区の建売と同程度かそれ以下で めっちゃ快適。

 

そこまで想定できると 田舎移住は楽しくなるかと^^

 

もちろん

 

新築を考えている飛騨民にも同じ事が言えます。

 

「冬寒い夏暑い」は不健康なだけでなく

やっぱり時間がモッタイナイ。

 

リノベ=新しくなるだけではお財布にも優しくありません。

 

中古住宅+健康快適リノベーション

 

移住も含めて視野にいれても損は無いですね。

 

アディ押忍。




Q.床下エアコンに決まった設置場所ってあるんですか?

 

A.ありません。

 あえて言えば基礎空間がキレイに区画出来る場所ですね。

 

例えば こんな感じのキッチン(ダイニング側)

 

 

 

一直線上に隠せる収納としてパントリーがありますが

 

 

 

バックキャビネットも備えまして

 

 

 

引き出しも付いて隠す収納と見せる収納の両立を。

 

 

 

その格子部分を外しますと

なぁーんと言う事でしょうw

 

 

そこにはエアコンがw

少し床から浮いているのは

諸々の条件をクリアする為

最近のスタンダード施工にしていますが

 

こんな感じの仕切りボックスを押し込む事で

 

 

 

給気ショートカットを無くしています。

 

 

 

なーんと言う事でしょう(もぅ良い)

 

そんなこんなで設置場所の固定化と言うより

やはり効率良い配置計画(基礎計画)が優先しますね。

 

床下暖房(エアコン)の設置場所についてでした。

 

アディ押忍。




古民家をどうするか。

来年の法改正で古民家なんかの大幅な性能向上は難しくなりそうだけど・・政府の目指している所は分かるとは言え、今のままの法体系だと古い建物は朽ち果てるまで放っておくしかなくなる。

これは忌々しき事ではあるんだけど。

 

そんな展望の中「意匠の再生と断熱性の向上を両立」なんてリノベが紹介されていました。

https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_01415/

 

外装意匠はそのままに、内窓設置や断熱改修で住み心地を上げているとの事。

 

 

 

古民家は憧れるけど、冬激寒で夏灼熱すぎて住むのは諦める人も少なくない中、選択肢として悪くないと思う。

 

外観がこちら。

 

 

 

うん。意匠もそのままで感じよい。

 

・・けど・・耐震は(汗

上の写真だと、どう見ても二階直下に壁が無い。この手の町屋は奥行あるから奥行方向にはソコソコ強いだろうけど、横方向の揺れには無力と言っても良いかと。

 

紹介されている画像見ると、真壁部に硬質ウレタン入れてある。

 

 

 

記事によると、壁は無断熱状態から熱貫流率0.58W/(㎡・k)まで性能上げているとか。この素材だと40mm厚くらいかな。天井は100mmくらいだろうか。

 

ただ、硬質断熱材の弱点として躯体の揺れに追随しないって事があるけど、この建物が揺れた時、ビス程度で留まっている断熱材は脱落するだろう事は容易に想像できるかと。

 

土壁なので建物外に面材耐震+断熱してあげると、土壁が良い蓄熱体になるかと思うんだけど、それだと外部意匠が・・ってなるので何処まで残すかって線引きが必要になりそう。でも例えば正面だけなんとか残して、それでも耐震ブレス等で意匠崩さず等々の思考もありかと。

 

あと、この画像なんかも素敵だけど^^

 

 

 

断熱どこ行った(爆

 

そんなこんなの断熱リノベ。

 

断熱は耐震とセットで考えた方が、長持ちするでしょうと言うお話でした。

 

もちろんコストとの兼ね合いが一番なので、その辺良い塩梅で見定める事が作り手の手腕だって思います。

 

ただ、こうやって断熱リノベが広がっていく事は良い事ですね。

あったかい家に住むのは国民の権利ですぞ^^

 

アディ押忍。




完成してからは見ることが出来ない大切な構造と断熱施工、建築途中のおうちで確認しませんか。

構造見学は随時受け付けていますので、お気軽にお申し込みください。

  

 なんて事ある毎にご案内していますが^^

 

現場見学ってどこ見るの?ってお話もよく聞くので、本日は屋根断熱の極一部をご紹介。

 

例えばこちら、登り梁で大空間を作った空間の断熱施工途中。

 

 

 

この状態でどこを見れば良いか?ですが、まずは

 

・壁の断熱材はちゃんと施工されているか

・壁の防湿シートは上下共に留まっているか

・防湿シートは連続しているか

・コンセント周りの処理はどうか

・気流止めはどうなっているか

・断熱層の厚みはどうか

・熱橋の処理はどう考えているか

・防風層の処理はどうか

 


 

~位は簡単に確認する事が出来ますし、とっても大切。

 

そして上記の断熱下地に こんな感じで断熱材を施工していきますが

 

 

 

ここでも

 

・何故屋根の断熱材を3層にしているのか

 

~なんて疑問が生まれるかと思います。これ登り梁を240mm・合板(屋根構面)受けを120mm・無抵抗層を120mmと設定しているので、施工しやすい様、施工ムラが出ない様に120×3層としているんですね。

 

 

 

これで熱橋になる梁なんかを覆ってしまう訳です。

 

こんな感じ。

 

 

 

防風層の外部側に断熱材を施工し4方囲ってしまう事もありますが、こんな施工で木部の熱橋を抑える事が可能に。

単純に、上記の240mmの梁が室内に露出してたら、その部分が熱橋になる事容易に想像できますよね。

この辺

 

何のために?と言う視点と答えがあると、現場見学の意味が上がるかと思います。

 

 

屋根断熱一つでもチェック項目ってあるもんでしょ(笑

 

見て楽しい知って楽しい 知ってて安心現場見学♪

 

お申し込みはお気軽に^^



先日のエントリにて

https://housingeyes.bijual.com/Date/20241015/

浮き床の意味と基礎断熱についてご質問受けたので,,orz

 


ツーバイ金物使って「浮き床」にしたのは横架材を鴨居の様に組んで

水平応力を構造に効かせたくなかったから。

 

 

 
なので あえての独立床って訳す。

そして こちら基礎断熱については基礎「内」断熱を採用しています。

 構成的にはこんな感じですが

 

 

 

こんな感じで土台の内側まで断熱施工すると良いかと。

 

アイズ的にはキホン基礎「外」断熱ですが

諸条件により基礎「内」断熱を採用する事も増えました。

 

ちなみに基礎内断熱にすると 外部に面したT字部分も

ちゃんと折り返して断熱しないと 冷えたコンクリートの熱が

そのまま基礎内に侵入してくるので要注意。

 

 

基礎内断熱のT字部分とはこちら

https://housingeyes.bijual.com/Date/20220924/

 

基礎外断熱の場合は 外部ぐるっと回しているので

T字での折り返しは必要ありません。

 

ん?

 

って 断熱材の位置を基礎の内と外で違うのか?

なんて疑問も浮かびますよね。

 

通常の断面で断熱材の位置関係を見るとこんな感じ。

斜線部が断熱材と見てください(クリック可)

 

 

 

同じ基礎断熱でも 熱損失で比べると基礎「外」に軍配が上がります。

単純に熱損失だけで比べると10倍くらい違うんですねこれが。

それでも床断熱に比べると諸々のメリットが・・w

 

うちで基礎内断熱すると真ん中になりますが

図解だけでもなんとなくイメージ出来るかと思います。

 

コンクリートの蓄熱力って大きいですからね。

 

施工的に 基礎と断熱材は一体打ちになりますが

土台部分は 後から入れるのでこんな作業になります。

 

 

 

同じ「基礎断熱」でも種類や質の差があるよって話でした。

 

見よう見まねで採用するのは怖いですよw

 

比べ方がわかんなぁーいって時は

なぜ基礎断熱?なぜ床断熱?って理由を聞くのも

実務者や会社の方向性が分かって良いかと思います^^

 

アディ押忍。


1階床部分の断熱気密施工始め。

ん?床合板より下から防湿シート上がってますね。

 

 

 

通常は床合板施工してからの気密工事となりますが

こちら独立した水平面を作って 床そのものを持ち上げているんですね。

 

 

 

なので基礎部分から防湿シートは登ってきています。

固定は気密テープ&乾燥木材で必要十分。

 

床下はこんな感じ。

 

 

 

こちらは基礎内断熱を採用。

 

もちろん

 

 

 

内周部の壁部分は先張り気密で

管理できない気流は作らない事が基本。

 

断熱と気密はセットですぞ。

 

アディ押忍。


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