そう言えば応援大工さんに良く言われるのが
「アイズさんは基礎高いけど、木架構低いすよね」
「違う現場行くと 階高高く感じちゃって(笑)」
あぁ 基礎は後から基礎内をスクロールし易い様
最低でも室内高470mm以上(普通に多いのは300mm)にしてるし
木架構は 階高低い方が階段小さくて済むし 屋根が低い方が美しいから。
そんな理由ざんすよ^^
天井が高いと空間が広く見えるとか
子供は天井高い部屋で育つと良いとか
謎の固定観念や都市伝説がある
(後者はハウスメーカーのセールストークだけど)
でも必ずしもそうとは限らない。
その感覚は住居全体の天井高のバランスや
光の構成によって異なる訳で。
低い部分があれば、他の部分は高く見えたり
逆に視線の変化で空間に弾みが出来たり
狭い室内では 低い方がかえって広く感じる事も多い。
実際 室内でくつろぐ時ってほぼ座っている訳だし。
座って見た景色をどう作るかの方が 空間構成としては重要。
広いつばの帽子を目深にかぶると 落ち着いて見えますよね(語彙力w)
パックリ穴が開いた木
ソヨゴ(飛騨ではショウゴエって言います)の木ですが
木って樹皮のすぐ内側にある形成層で水を吸い上げ育っていくので
内部に穴が開いてても特に問題無い訳で。
木の中にキツツキとかリスが住んでも大丈夫な理由です。
ソヨゴは冬でも青々と葉を付けています。
なので榊が育たない飛騨では 地鎮祭等の神事にソヨゴを代用するんすね。
飛騨でショウゴエって言うのは やっぱ方言なのかな?
最近「小さなおうち」に共感して頂ける方が増えた気がします。
同じ断熱性能なら外皮が「小さい」方がエネルギーを使わなくて済みますし、お掃除だって楽ちん、固定資産税だって(笑
そんなこんなの小さなおうちですが
小さくても視線を飛ばしたり お庭を取り込んだり
居心地の良い居場所を増やす事で 広く暮して頂けるでしょう。
単純に言えば大きな寒い家で 8帖のリビングだけ暖房入れて
コタツに入ってるおうちと 小さくても断熱性能バッチリで
フルオープンなおうちだったら 後者の方が広く暮せますよね。
ただ ある程度は「広さ」も必要です。
例えば「主寝室」6帖もあれば良いよってお話を頂く事ありますが
6帖と言えば 壁芯々寸法が3640×2730mm=9.93㎡。
短手寸法が2730mmでも 部屋の内々寸法は2585mm(4寸柱の場合)になります。
そこにベッドを置くと・・
↑こんな感じのベッドでも奥行2100mm程度ありますので
上図のベッドと壁の隙間は485mm・・かけ布団がベッドを覆うと
・・・もっと少ない隙間になります。
きっと 暮らしにくいですよね。
逆に子供室なら こんなに大きな空間は要りません。
場合によっては仕切りすら不要かとも思ったり。
って訳で「小さなおうち」作るには ある程度テクニックが必要です。
「小さなおうちで大きく広く暮らす」
如何ですか。大は小を兼ねませんよ(笑
宇多田ヒカルがAutomatic歌う所
知らんけど。
ただ、天井高さ1400mmって落ち着いていて結構好き。
現場行く途中に見つけた板倉
無塗装放りっぱなしで50年位かな
経年が凄く良い感じ
こちら反対側の東面
うん こっちも良い
二階部分の壁だけ20年とか前に何かした感じ。
でも 本物の木だから出来るこの耐久性と渋さ。
君にもこの良さが分かる様になったら
バーボン教えてあげよう(なんのこっちゃw)
飛騨産・桧の芯持ち材2寸角(60mm)の垂木
垂木は普段もっと大きいの(140~235mm)使うので、とっても久しぶりに見た気がするw
このサイズで芯持ちだと間伐だと思うけど、芯材取った残りはチップにするのだろうか。
何にしても木材は捨てる所が無い。
正しく使えば実にサスティナブルなマテリアルだ。
【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。